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第18話 嘘

お久しぶりです!

1年が終わるギリギリに更新させてもらいましたが、今回も面白い話になるようにしました!

 皆さまが楽しんで読んで行ってくれれば幸いです!

 「えっと、これは聞かない方がいい感じですか?」

 「いや、全然聞いてくれても構わないけど」

 「では、改めて。例のお弁当は?」


 先輩は一瞬何かを考えるかのような顔をした。


 「その、教室にあるよ……一応」


 最後に何かプラスして言ったように聞こえたが、何と言ったかは聞き取れなかったので、流しておこう。

 ついでに言うと、僕の本能的なものが、それ以上の追求は止めておけ。という警戒信号を発したからでもある。


 「じゃあ、今すぐ取ってきますね」

 「あ、いや、その、まっ!」

 「取って来した!」

 「はやっ!」


 そりゃ、先輩のお弁当を食べられるとあれば、急ぎ足になりますよ。

 それこそ、世界記録を出してでも、食べたいと思うのは当たり前だ。

 

 「それじゃあ、早速頂きますね」

 「あ!」


 パカッ!という、慣れ親しんだ音がしたととに蓋を開けると、そこには慣れ親しめない光景があった。

 「えっ?!」


 そこには、とても先輩が作ったとは思えないほど汚く、ぐちゃぐちゃになったお弁当があった。

 しかし、昨日はあんなに完璧なお弁当を作ってくれたというのに、これは一体どういうことだろうか。

 そっと先輩の方に視線を向けると、先輩は僕と目を合わさないように、逆側を向けている。

 でも、顔は見えないが、先輩がやってしまった!という顔をしているのは、何故だか容易に想像できた。

 普通なら、先輩のためにも追求はしないが、これに関しては、あえて聞くことにした。


 「先輩、これはどういうことですか?」

 「……き、君はちょっとお弁当を失敗したからって、彼女のお弁当を食べないのか?!」

 「いえ、食べます! 食べますけど」

 「けど?」

 

 これはどう見たってちょっと失敗したという感じではない。

 おかずなどはしっかり出来上がったていて、焦げたりもしてない。

 ただ、お弁当の中身がぐちゃぐちゃになっているというだけで、食べ物自体は全く失敗していない。流石完全無欠の先輩だぁ! って言いたいくらいだ。

 そして、このぐちゃぐちゃ具合は多分、いや、間違いなく。


 「落とした?」

 「っっっっっ!」


 僕がその一言を呟いた途端、先輩の顔は面白いくらいに青くなっていく。


 「……………」


 そして、時間が立つにつれて、先輩の顔は元に戻って言ったが、今度は先輩の顔から表情が消えた。


 「し、正直すまないと思っているよ。せっかく君が楽しみにしていてくれていたお弁当を落としてぐちゃぐちゃにしてしまうなど、人としてやってはならない過ちだ!」

 「いや、そこまでのことではないと思いますけど」


 そんなに偉くなった覚えもないし。


 「で、でも。君が私のお弁当を楽しみにしてくれてたのは事実だし。わ、私も、その、君に食べてもらえるのを楽しみにしてたし」


 頬を赤く染め上げて、照れくさいのか下を俯く先輩の姿は、いつもの凛々しい先輩とは違い。とても、女子らしい。

 いや、元々先輩は女子なんだけれども、なんというか、可愛かった。

 正直、その可愛い仕草を見ていると、理性が耐える自信無くすほどに、愛らしく、見ていると、時間を忘れてしまいそうになる。

 そして、同時に、先輩がどんな思いでこのお弁当を作ったのかがよく分かった。

 僕に食べてもらいたいという一心で、忙しいながらも、朝早くに起きて、作ってくれたという事実が堪らなく嬉しかった。

 ちょっとでも気を抜いたら涙を流し、大声で叫び出しそうになる。

 まぁ、そんなことを実際にやったら、ドン引きされるのは確実なので、やらない。


 「本当に気にしないで下さい! 多少おかずの位置がバラバラになっただけで、全然食べられますから。それに、先輩がお弁当を落としたのにも、何か理由があったんじゃないんですか?」

 「な、なんで、そう思ったの?」

 「まぁ、先輩がうっかり転んで、お弁当をひっくり返す。なんてシーンが全く想像出来なかったからです」


 実際に先輩なら、転びかけても、踏み耐えて、手から離れたお弁当すら、キャッチするのも造作もない事だからと思ったが、流石に、それは失礼だと思い口にはしなかった。

 いや、完全無欠さを持っていながらも、実はドジっ子というのも、ギャップがあって萌えるな……おっと、危ない危ない、完全にオタク丸出しの思考をしてしまった。

 これからは、もっと気を付けないと。


 「わ、私だって転ぶことぐらいあるぞ!」


 意識を元に戻すと、先輩が怒っていたが、全然怖くはなかった。

 むしろ、可愛いくらいだ。

 ついでに、先輩のその言葉が嘘であることも分かった。

 

読んでくれて、ありがとうございました!

早くも1年が終わってしまいたした!

正直、時間がもっと欲しいと何度思ったか分かりません。

まぁそれは置いておいて、今回の話はどうだったでしょうか?

楽しんでもらえたでしょうか?


 来年になってもどんどん書いていくつもりなので、これからもよろしくお願いします。


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