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第17話 醜い

こんにちは!

三日ぶりの更新となりました!

今回も皆さんが楽しんで読んでいってもらえるように書きました!

是非楽しんでいって下さい!



 「先輩は何で保健室にいるんですか?」 

 「そ、それは・・・」

 

 何故か先輩は俯きながら言い淀んでる。僕、今何か変なこと聞いたかな?いや、いたって普通の質問のはずだ。何も間違っていない。なら、なんでこんな普通の質問に先輩は俯きながらも僕の顔をちらちら見て、答えるべきか悩んでいるのだろうか…………まさか!

 先輩、この保健室で他の男と会っていたのでは!となると、僕との恋人関係も、その男との恋人関係を隠す蓑がわりにされているのでは。

 しかし、清純な先輩がそんなことするはずがないが、そう考えると僕の告白をOKしてくれたのも納得できる。

 はぁ、結局、僕如きの人間が本当に先輩と付き合えてると思っていたのは、自惚れだったのかぁ。

 まぁ、所詮、僕なんか二次元好きの友達少なめ系のオタクだし、仕方ないか。


 「何を考えているか知らないが、君はとてつもなく大きな誤解をしているのは分かるぞ」

 「誤解なんてしてませんから安心して下さい」

 「ならいいんだが、君があまりにも険しい顔をしていたのでな」

 「はっはっは、隠れ蓑如きの僕がそんな顔するはずがないじゃないですか」

 「待ってくれ、やはり君は何か大きな誤解をしてる」

 「そんなことないですって、僕は先輩が一割でも愛情を向けてくれるだけでも幸せですから」

 

 そう、こんな美しい女神のような先輩と偽物とはいえ、付き合えてることは幸せなことなのだから。

 それ以上は望まないようにしよう。


 「分かった!話す!話すから、先に誤解を解く時間を頂戴!」

          ・

          ・

          ・

 五分後、とりあえず誤解は解けた。

 ま、まぁ、分かってたけどね、先輩がそんなことをする人じゃないって。………本当だよ。


 「じゃあ、本当に何でここにいたんですか?」

 「…………寝不足で」

 「………………………え?」


 えっ?ここまで溜めといてそれ?


 「たったそれだけの為にあんなに溜めてたの?」

 「まぁ、うん」

 「でも、何で寝不足に?」


 完全無欠の先輩のことだ。体調管理も完璧の筈だ、そんな先輩が寝不足なんて、何かあったとしか思えない。


 「まさか、僕とメールしていたせい?」


 原因があるとしたらそれしか考えられない。


 「いや、違うのそれはあんまり関係なくて、原因は別にあるの」

 「ならなんですか?」

 「お弁当」

 「え?」


 お弁当?それが寝不足の原因って、どういうことだ?


 「今日のお昼、君に渡すためのお弁当」

 「っっっっっ!」



 その言葉で全てを悟った。

 先輩は今日僕に渡すためのだったのだ。

 やっぱり、先輩は身も心も美しい、僕ごときのために、朝早く起きてお弁当を作ってくれるなど、僕からしたら喜び意外何にもない。

 こんな人が恋人だと思うととても気持ち良いと同時に自分の醜さに腹が立つ。

 さっきまで僕は、こんな素晴らしい人のことを疑っていた。

 いや、でも少し弁明させてもらうと、僕なんかのために、ここまでしてくれる人がいると思うか?

 答えは否だ、そんなこと思いもしない。だから、あんな発想をしてしまうも仕方ないことな筈だ。

 しかし、ここにいる先輩はそんな思いもしないことをしてくれた。

 だから、弁明しても、僕が醜くかったことは否定出来ない。

 これから、絶対に先輩を疑うことはしないようにしよう。

 僕は心の奥底に誓った。


 「大丈夫?」


 ふと意識を戻すと、先輩が心配そうな顔で僕の顔を覗いていた。

 てか、先輩顔近いよ!


「えっと、本当に大丈夫?」

「あ、はい、大丈夫です。気にしないで下さい」

「なら良いんだけど」


 とりあえず先輩は納得してくれた様だ。

 てか、僕ってそんなに顔に出てた?これからはポーカーフェイスの練習もしないとなぁ。


「それより、先輩、結局そのお弁当はどこに?」

「あー、その、お弁当なら、今」

「?」


 何故かまた先輩は、言い淀んだ。



 

読んでくれてありがとうございました!

どうでしたでしょうか?

最近、今後はどういう展開に悩み気味ですが、

必ずや皆さんが楽しんで読んでいける話を書くつもりなんで、これからもよろしくお願いします!


 また指摘や感想がありましたら、どんどんお願いします!

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