第13話 朝飯
昨日ぶりです!
久しぶりに土曜日の学校が休みということで、何とか書き終わることが出来たので、更新しました!
今回も皆さんが楽しんでもらえるのような話を書くことが出来ました!是非楽しんで読んでいって下さい。
朝起きた僕は、時間を確認しようと、スマホに手を伸ばしたところで違和感を感じた。
昨日僕は、充電機に繋いで自分の枕元の右側に置いた筈だ。
その為、僕はスマホを取ろうと、右に手を伸ばしのだが、不思議なことに手を伸ばし先にスマホが無かった。
僕は体を起こして、左右を見ると、枕元の左側の置いてあった。
「あれ?」
確かに右側に置いたと思っていたけれど、僕の勘違いだったんだろうか?
昨日は風呂に上がった辺りからだいぶ眠気に襲われてて、意識ははっきりしていなかったから確実にそうだとは言えない。
少し違和感が残るものの、寝ぼけていて場所を勘違いしたという事で、納得することにした。
そんなことがありながらもスマホを見ると、7時40分と何気に遅刻ギリギリの時間になっている事に気づいた僕は、すぐ洗面台に行き、顔を洗いて髪を整えると、再び自分の部屋に戻り、制服に素早く着替えて、家を出た。
朝飯は食えなかったが、仕方ないので昼まで我慢するとしよう、金も今は金欠だから、間食するものを買う余裕も無いし、早弁はしたくないので他に方法が無い。
「はぁ、果たして僕の腹は耐えられるのか?」
そんなことをボヤきながらも、何とか学校に着いた。
朝飯を抜いた甲斐もあり、ホームルーム5分前というギリギリながらも遅刻せずに済んだ。
「これで遅刻してたら、朝飯抜いたの僕の努力報われ無かったよ」
そう言いながら自分の席に座ろうとすると、
「よう、朝からリア充様はお疲れだな」
桐谷が声をかけてきた。汗をかいているようだが、大方朝練の後なのだろう。
朝からそんなに動けるなど、オタクの僕からしたら考えられない事だ。だから、正直に凄いと思う。
が、リア充オーラ垂れ流しのこいつにリア充様と呼ばれるのは皮肉にしか聞こえず腹が立つ。
しかし、僕はこいつと違い大人なのでそんなこと直接本人には言ったりせず、受け流すとしよう。
「おーい、屑丸出しの心の声がお前の目で丸分かりだぞ」
「お前こそ、朝から大変だな」
「無視かよ、まぁ良いけど、流石だな」
桐谷が何か言っているが僕には何も聞こえない。
「好きでやっているからな、苦でもなんでもないぜ」
「わーかっこいい」
「そんな棒読みの、貰っても嬉しくない褒め言葉はいらねーよ。それより、お前こそ朝からどうしたんだ。」
全く、 人がせっかく褒めてやったのになんて奴だ。
「どうもこうも、寝坊して、急いだ挙句、朝飯を食べてないから辛いんだよ」
「なんか買って来れば良いじゃん」
「残念ながら金欠で昼食代がない」
「早弁すれば?」
「それだと午後が持たない」
「なるほど・・・・詰んだな」
「ああ、お前が金を貸してくれるなら、解決しそうだけどな」
僕がそう言うと、桐谷は財布から少しばかりの小銭取り出しを見せてくれる。
「すまんが、俺も金欠でな、自分の分しかない」
「詰んだ」
完全に終わった。そう思い机にうつ伏せになると、マナーモード状態のスマホが鳴ったので、ポケットからスマホを取り出し、開くと先輩からメールが来ていた。
『今日も一緒にお昼食べない?青山君の分のお弁当も作ってきたんだけど』
「どうした?呆然として飯にありつける当てでもできたのか?」
僕がスマホを見て呆然としているように見えらしい桐谷がそんなこと聞いてきた。
僕はその問いに満面の笑みを浮かべ、
「ああ」
とだけ返した。
「マジか?!何で?」
驚きに満ちた顔をで聞いてくる桐谷に僕は、
「白川先輩が今日も手作り弁当を作ってくれたらしい」
後々しつこく聞かれても面倒だったので正直に答える事にした。
まぁ、自慢してやりたいという気持ちも3割ぐらいあったのも事実だ。
「なん、だと。二日連続で白川先輩の手作り弁当だと!」
桐谷がまるで世界の終わりを見るような顔をしていた。
そして一回顔を下に向けると、再び、僕の顔を見て、
「おまっ
キーンコーンカーンコーン
桐谷が何か言おうとしたけど、チャイムの音でかき消された。
僕も先生が教室に入ってくる前に先輩にメールを返す事にした。
『勿論です。昨日、昼食を食べた、屋上で待っていて下さい』
そう打ち込み送信すると、スマホをポケットにしまった。
読んでくれてありがとうございました!
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これからもよろしくお願いします!
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これからも出来るだけ早く更新出来るよう努力します!