表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王立学園の死神は放課後に命を弄ぶ ~両親を殺された侯爵令嬢が死神となって悪人を楽しくざまぁする異世界近代魔法ミステリー!?~  作者: 猫月九日
第二幕 ミゼリオール邸集団死亡事件

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/81

第26話 悪行と証拠


 しばらくして、レイヴンは顔を出したので、リーネもはしごを降りた。

 よくよく考えれば、わざわざはしごなど使わなくても壁はすり抜けられるし、空中にも浮けるリーネにははしごなど必要なかったのだが、それはそれである。

 ちょっと珍しい体験に少しテンションが上っていたのだ。


「こっちに部屋があってね」


 地下は狭い通路が続いていた。


「あ、そこ気をつけてね」


 レイヴンが指さした先には、暗がりに人らしきものが二つ転がっていた。

 どちらも、息はもうないようだ。


「レイヴン様はゴミ掃除がお得意なのですね」


「これでも、騎士の端くれだからね。一応こういうときのために訓練は欠かしていないからね」


 見たところレイヴンにはかすり傷一つない。どうやらレイヴンはリーネが思っていたよりも強いらしい。


「ここが一番奥の部屋みたいだよ」


「ふむ、事務スペースみたいですね」


 通路を抜けると、一つの部屋へたどり着いた。

 電灯の魔道具によって明かりが確保されていて、机や椅子、本棚などが置かれている。

 窓が一つもないことを除けば、普通の事務所みたいに見える。


「さあ、探していきましょうか」


「僕はこっちの本棚を見ていくよ」


 手分けをして部屋を物色していく。探しているのは、叔父ヴェルディオがこの暗殺者ギルドと繋がっている証拠だ。

 普通だったらそんな証拠など残しておくわけがないのだが……


「おっと、スマートフォンですね」


 リーネは机の上に置かれたスマートフォンに目をつけた。

 試しに画面を触ると、パスワードがかかっていて開けない。


「ふむ」


 少しいじって、パスワードがわからなかったリーネは、おもむろに部屋を出た。


「どうかしたのかい?」


「いえ、指紋認証がいけるなぁと」


 リーネは転がっていた遺体の少し豪華な服を来ている方の男の手を取ると、スマートフォンの指紋認証部分に押し付けた。


「おっと、開きましたね」


「……便利なシステムだね」


(技術の進歩はありがたいものです)


 パスワードだけだったらもっと時間がかかったかもしれないけれど、技術の進歩に助けられた。なお、世間的にはこれを悪用という。


「さて、どれどれ……」


 リーネはスマートフォンの中を調べていく。

 そして、あっさりと目的のものを見つけた。


「ふむ、依頼内容まで、会話が全部残ってますね」


(データで残しているからこういうことになるんですよね)


 暗殺者であれば、依頼者の証拠なども握っていても不思議ではない。そう考えていたリーネの大当たりだ。

 叔父ヴェルディオが暗殺者ギルドにクレインを始末するように依頼している内容が残っていた。

 その報酬まで詳細に記されている。


 さらにその後には……


「レイヴン様見てくださいよ」


「これは……君の依頼までしていたのか……」


 リーネが見つけたのは、クレインの後にはリーネまでも始末するように依頼していた記録だった。


「ふむ、これは……反撃してもバチは当たらないですよね」


 自分の暗殺依頼を楽しそうに読むリーネ。


「さすがにこれは……手加減しろとは言えないかな」


 ここまで悪行の証拠が残っている以上、レイヴンも止める気はないようだ。


 今見つけたこの証拠、さらに先程クレインの家で見つけたとある物。これを使えば、叔父がひた隠しにしていた真実を暴くことができる。

 どんなふうに叔父を断罪してやろうか、リーネは今から楽しみで仕方がなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ