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王立学園の死神は放課後に命を弄ぶ ~両親を殺された侯爵令嬢が死神となって悪人を楽しくざまぁする異世界近代魔法ミステリー!?~  作者: 猫月九日
第二幕 ミゼリオール邸集団死亡事件

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第8話 調査結果と叔父

「さて、調査結果はいかがでしたでしょうか? 叔父はやらかしてましたか?」


 数日後、リーネはオカルト研究会にやってきたレイヴンと向かいあっていた。


「……あの、私がここにいてもいいんですの?」


 しかし、部屋の中にはリーネとレイヴンだけではない、今日から学校に復帰したノエラも一緒にいた。

 重要な話が始まるという空気を感じ取っているのか、ものすごく気まずそうにしている。


「別にかまいませんよ。というか、おそらくノエラにも関係ありそうな話になってくるでしょうし」


 そうでしょう? とレイヴンに確認すると、レイヴンは重々しく頷いた。


「本来はあまりよくないのだろうけど、ノエラ嬢……ユラシエル家としては聞いておいたほうがいいと思う」


 リーネとレイヴンの言葉にノエラは戸惑っていた様子だったが、すぐに頷いた。


「そ、それでは失礼いたしますわね」


 そう言って、ノエラはリーネの隣の席についた。


「では、改めてどうぞ。叔父……今のミゼリオール家について教えてください」


「うん、最初に言っておくと、あまり良い話はないよ」


「ええ、むしろ良い話があったら驚きます」


(そうでなければ祖父はあんな顔しないでしょう)


 よほど酷いことになっているんだろうというのは想像に難くない。


「でははじめに、今のミゼリオール家の財政は、人工魔石関連で大失敗していることがわかった」


「人工魔石ですか?」


「ああ、どうやら、今の当主になってから始めたみたいだね」


 確かに、リーネの父親が当主だった時はそんな仕事はしていなかった。薄い記憶を遡るとリーネの父は環境大臣として働いていたはずだ。


「しかし、人工魔石ですか。最近よく聞く言葉ですが、正直、あまりよく知らないんですよね」


 言葉自体はネットやテレビなどでもよく聞くが、具体的にどういうものなのかはよくわからない。


(人工魔石ということは天然魔石もあるんでしょうか)


 リーネは腕を組んで首をかしげた。


「人工魔石は通常のモンスターが落とすものよりも、多くの魔力を供給することができるものなんですのよ。しかし、その分、作るのにコストもかかりますし、何よりも安定して生産するのが非常に難しいんですのよ」


 リーネの言葉にノエラが解説してくれた。さすが実家が魔道具産業を営んでいる家だ。


「それに人工魔石には通常のモンスターが落とす魔石と混ぜてはいけないという制約があるんですのよ」


(あ、ノエラの目がキラキラしてる……)


「今から20年ほど前くらいの話でしたかしら? 二つを混ぜてしまった結果、王都で大爆発が起きたって話ですわよ」


(随分と楽しそうに話すなぁ……)


「そのおかげで一時期は人工魔石の研究もかなり停滞していたんですのよ。でも、最近になって急激に魔道具の需要が伸びてきたからか、人工魔石にも再び注目が集まっているんですのよ」


「あの……ノエラ嬢?」


 レイヴンが困った顔でノエラに話しかけるも、ノエラは話に夢中でまったく聞こえていない様子だ。


「そういった理由で、今では多くの企業がこぞって人工魔石を作っておりますが、それでも成功したとはっきり言えるところはありませんわね……その最たる理由として……」


 レイヴンが「どうにかしてくれ」というような表情でリーネのことを見てきた。


(レイヴン様が困っている様子を見るのも楽しいですが、話がすすみませんからね)


 仕方なく、リーネはノエラに声をかけることにした。


「……あっ! 幽霊!」


「えっ! どこですの! 写真! いえ! 動画を撮りませんと!」


 リーネの言葉にノエラは興奮した様子で立ち上がって、周りを見始めた。


「……あら? ひょっとして私、またやってしまいましたか?」


「楽しそうなノエラが見れてよかったよ」


 これは本心。やっぱり暴走状態のノエラを見るのは楽しい。

 ついでに顔を赤くしてノエラも見れて大満足のリーネだった。



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