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王立学園の死神は放課後に命を弄ぶ ~両親を殺された侯爵令嬢が死神となって悪人を楽しくざまぁする異世界近代魔法ミステリー!?~  作者: 猫月九日
第一幕 呪いの旧校舎

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第11話 電話と発信源

 教室を抜け出したリーネはすぐさまオカルト研究室へとやってきた。

 パソコンを起動しつつ、スマホを取り出して通話を開始する。幸いにも相手はすぐに出た。


「もしもし、ノエラですか?」


『リーネ様ですの? 随分と珍しいですわね?』


 かけた先は今日休んでいるノエラだ。ちなみに、リーネのスマホの連絡先には、ノエラと祖父しか入っていない。


「今、大丈夫ですか? 少し話したいことがあるんですが」


『ええ、問題ありませんわ。ちょうど家に帰って暇をしていたところですの』


 どうやら、死神ギルドで一夜を過ごしたあと、家に帰って来て休んでいるところだったらしい。

 身体はもう元気になっているのに、様子見ということで家から出してもらえず、随分と暇をしていたとのことだった。


「そんなノエラに面白い報告があるんですが」


『なんですの? リーネ様が電話をかけてまでそんなことおっしゃるなんてとても気になりますわ』


 リーネが今の状況―噂がすでに広がっていて、教員までもが気にしていることを話すと、ノエラは面白そうに笑った。


『それはそれは、随分とあからさまな悪意ですわね』


「ですよね。私もそう思います。今からそれを調べようと思うんですが……」


『もちろん、協力いたしますわ』


 そうなると思っていた。ノエラがこんな面白そうなこと見逃すわけがないもの。方向性は違えど、ノエラはリーネと同類なのだから。


『まずはどういう経緯で情報が広まっているか調べましょうか。リーネ様、今はどこにいますの?』


「オカルト研にいますよ。このパソコンが必要だと思ったので」


『正解ですわ。そのパソコンは学内に特化してあらゆるネットワークから情報を調べられるように改造をしていますので』


「相変わらずですね。助かりますが」


 ノエラの前では、陳腐なセキュリティなどなんの役にもたたない。ある意味でこの学校で一番怖い存在とも言えよう。


『こちらからではアクセスできませんので、リーネ様に私の代わりに操作してもらいたいんですが、よろしいですか?』


「ええ、大丈夫です」


 ちなみにリーネはあまりこの手の機器に詳しくはない。簡単な操作ができるくらいだ。


『はい。それでは、パソコンを立ち上げまして、あ、ログインとパスワードは……』


 そうして、ノエラの指示のままにリーネは情報を調べていく。


『まずは、学内の掲示板やSNS、チャットツールなどを調べてみましょうか。そこから情報が広まっている可能性がありますわ』


「定番ですね。しかし、個人のSNSなどは見れないのではないですか?」


 SNSなどは基本的には匿名性が高い。たとえそれらしい情報を見つけたとしても、それが誰のものかを特定することなど基本はできない。


『心配ありませんわ! それを可能にするために、全生徒のSNSアカウントを把握してますもの!』


(さすがノエラですね)


 ノエラに隠し事はできない。リーネは改めてそう思った。


『ワードで検索すれば出てくるようになっていますわ!』


 ノエラに言われるがままにノエラの用意した特注の検索ツールを使い、リーネは情報を調べていく。


「ふむ、私のことと思われるような噂が流れていますね」


 案の定、とある生徒がとある生徒を事故に遭わせたような内容の投稿が複数見つかった。


「凄いですねこれ。私がノエラの生き別れの妹とか書かれてますよ」


 中にはそんな笑ってしまうような噂まであった。


『ふふ、それは面白そうですわね。ですが、今回はそれらは置いておきまして、本題に入りましょうか。その噂の一番古いやつを探してください』


「古いやつですか?」


『ええ、最初の投稿は発信源に近い可能性がありますわ。その中でも多くのフォロワーを持っているインフルエンサーらしき人を探しましょう』


「なるほど……色々と手法があるんですね……」


 やっぱりノエラに相談して良かった。

 そのままノエラに言われるがままに操作を続けていくこと十数分、ついに情報の発信源らしき人物を特定することができた。


「なるほど……そういう流れだったのですか」


 手に入れた結論は、ある意味で納得のいく流れだった。


『なるほど、この流れだと次は直接動いてくる可能性がありますわね』


「ええ、そうなると面白くなりそうですね」


 相手側はこちらが情報を持っていることを知らないのだ。


『ふふ、我々に手を出したことを後悔させてあげますわ』


「その時が待ち遠しいですね」


 ノエラとリーネは二人揃って笑った。それは見る人が見たら恐ろしいと思うほど邪悪な笑みだった。



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