1/5
1 失恋しました
大学3年の冬──
私は大失恋をした。
高校の部活のひとつ上の先輩だった。
鉄道が大好きな人でよく休日に地方のローカル線を見に行ったり、珍しい電車が走る時はちょっと遠出したりもした。
面白い話が上手で一緒によく笑った。楽しかったなあ。
──あの日
あなたの言葉は、とても衝撃で目の前が真っ暗になった。
あんな言葉を言わせてしまってごめん。気付けなくてごめん。
人生であんなに泣いたのは初めてだった。人前で泣いたことも。
今更何をしても無駄だとわかっていたけど……
何かしたかった。
変わりたかった。
もう一度好きになってほしかった。
私は鏡に映る自分を見て思った。
──もっといい女になりたい。
カッコ悪くてもいい。
最後の悪あがきだ。
見てて。
とびきりいい女になってびっくりさせてやるんだから!
こうして、私の綺麗になってやろうじゃないか大作戦は始まったのである。




