【ep9】妖魔の森の隠れ家
魔女村の島と火蛇島を目指してミシェルと共に空旅を
満喫していたが到着間近で、火の鳥の群れに衝突して
ほうきを消失して魔女村の島の
「妖魔の森」に落下してしまった!
しかもミシェルともフォレアともはぐれてしまった
光も届きにくいほど木々が成長していてるような暗い森
あちらこちらから獣の声のようなものがする
「怖~、とにかく2人を探さなきゃ」
落とさなかった自分の魔道具の商品を確認する
村で売ろうと思っていた光の杖があった
魔法で光を閉じ込めたほんとに光るだけの杖
「とりあえずこれで明るくして…」
光を照らしながら沼地のような森を
探知魔法を使いながら歩き出す
魔法使いは個々それぞれの魔力の探知ができる
個人個人違うので人を探すことはできる
私はドジで色々ものを落とすことが多いので
知っている魔力なら、それなりに見つけられる!
私の探知範囲は狭いのだけど
「ミシェルは遠い…フォレアは近く…で動いてる?」
光の杖を探知したほうに向ける木々の間から
知らない魔力も感じる
「んぇ?動いてる…えっ?なんで!?しかもこっちに」
「メル!!ふせろ!!」
フォレアの声が聞こえたのでとっさにふせた
頭の上を鎌のようなものがかすめた
お気に入りの帽子が木に突き刺さった
奥から人が出てきた
「お前…アタシを捕らえにきた?」
「えっ?あ、昨日の子!?とと捕らえないよ!?」
悪魔の子イビルーズと呼ばれていた種族の少女が
投げた鎌を手元に生成しなおし突きつけていった
「わわわ私は迷いこんだだけだから!」
「本当か?災いの主よ」
「あぁ、我々はたまたまここにきた」
フォレアが説明すると鎌を収めフォレアを返してくれた
どうやらここは彼女の隠れ家になっていた
木で隠し簡易に作られた小さな家の前だった
「あの、私の名前はメル・カトレス…あなたは?」
「…アタシはリリル・クライオ」
背には蝙蝠の翼、黒い服で上下とも丈が短いため
お腹がでている身体の脇腹や腕や足にも紋様がある
髪は短めで左右跳ねていて
後頭部でその白色の髪を束ねている
背丈は私と変わらなかった
リリルは手をこまねき、私を隠れ家に招く
簡素な作りの椅子に腰掛け
私はなにかあった時の為にセリアさんに
助けをもとめる蝶のベルをポッケの中で握った
「貴女は、どうやってその剣と契約を?」
「え?契約なんかしたの?フォレア?」
「そのようだ我も気付かなかったが」
リリルがいうには私とフォレアの間には契約が
既に結ばれていて、他者はフォレアを使えないようだ
リリルは席を立ちホウキも使わずに自身で浮遊して
棚の上にあった一枚の札をとり机においた
なにやら紋様がかかれている
「これはアタシの故郷にしかない素材で
出来ている記憶を圧縮した魔道具だ」
「記憶の圧縮…?そんなことが…」
「これに手で触れるそれだけでいい」
恐る恐る私はその紋様の書かれた札に触れる
その瞬間脳裏に一瞬でリリルの記憶が流れ込んできた
頭がバチバチする
「うぐっ─!!」
このソラの遥か下界、魔界カースにリリルはいて
数年前「世界の破壊」が起きそれに巻き込まれた
それは黒く例えるなら闇の魔法に酷似していた
そして気が付いたらこのソラの世界のこの場所にいた
彼女の世界では浮島などなく俄には信じられないが
破壊も含めソラのことも伝承でしか
知らないことが起こったのだった
リリルは魔界カースに帰る為に情報を集めながら
身を隠していたがそんな時魔界カースの伝承にある
災いの主といわれる剣をみつけた
「その剣なら破壊を斬ることが出来ると伝わっている」
「うぅ…それでフォレアを…」
私は頭がガンガンするなか、彼女の数年に渡る孤独な
記憶をみてしまった為、蝶のベルはしまいこんだ
その孤独は私に強く印象がのこった
なにか自分も体験したことのあるような孤独
にしてもふらふらする~
「あーすまない、記憶酔いか…横になって」
「うぅーんそうしますぅ…」
私は倒れるように寝た
~
なにやら騒がしい声がする
ぼやける意識の中、目をあける
私の名前を呼ぶ声だった
「メル!!起きて!大丈夫!?」
「あれ~ミシェルだ~?うーん、ここは…?」
「魔女の村よ、妖魔の森の近くで倒れてたのよ
それをあの人が運んでくれて…」
起き上がったらふかふかのベッドの上で寝ていた
あの人という人をみたらリリルだった
でも翼を隠し身体の紋様も消え変装していた
マントとフードをかぶり顔も隠してた
魔力の感じも違うので別人かと思った
驚いて言うところだったが、リリルに呪いでも
かけられたのかその言葉はでなかった
「ミシェルありがとう、だいじょぶだいじょぶ!」
「はぁ~ひと安心ね。ほんとめちゃくちゃ探したのよ」
ミシェルは少し涙目だった
本当に心配してくれたようだ少し嬉しい
「妖魔の森で巨大蜘蛛の魔物とか蜂の魔物に襲われて探すどころじゃなくなってー」
「なんだそっちの涙なのね」
ひとしきり落ち着いた所で三人で場所を移し
情報集めも兼ねて魔女村のカフェにいくことした
「あ、メル。あなたを助けたこの方はリリルさんよ」
「どうも宜しくお願いするよ」
「えーと…メルですどうもありがとうございます」
さっき話したし名前も知ってるよ
なんていおうとしたが言えなかった
リリルはニコニコしながらこちらをみていた
どうやら私はこれからこの子に監視されるらしい
いつのまにか蝶のベルもなくなっていた
「リリルも私達の用事手伝ってくれるみたいなの」
「えー!?」
「アタシはあまり友達いなくてさ
一緒に冒険とかしたいなぁーって思ってたら
ミシェルちゃんと意気投合したわけ」
「えーーー!?」
周囲の魔法使いの人たちが驚いてこちらをみる
私は恥ずかしくなってゆっくり席に座った
「むー手伝うたって私はこの村で買い物だけだけど」
「それはメルが寝てる間に集めといたわよ」
「わぁ!ミシェル!すごいありがとう!」
代金は少しかさ増しでしっかり請求されたので
ありがとうの言葉を取り消したかった
「それで、ミシェルは火蛇島でなにするの?」
「私、雷と風魔法は得意だけど
火や炎はまだまだなのよね~だから研究よ」
「風だけでも凄いよ、アタシは土ぐらいね」
「私はなにが得意だろ…?うーん、わからない」
「メルは、魔法を使うのがうまいんじゃない?」
「えへ、そうかな~?」
「魔法を出力するのは下手くそだけど」
「メルちゃんそうなんだ~へぇー」
お茶菓子を飲みながらなんてことない話を続けるが
なんかリリルに監視はされてるけど彼女の記憶をみたかぎり魔界カースへ帰る方法も不明のようだし
手伝ってあげたいなとは思うようになった
「じゃ、今日は魔女村で準備して
明日は火魔法の研究のため
火の魔法生物たちの生態研究するわよ!」
「はーい」
「リリルも宜しくお願いするわ!」
「精一杯頑張るよ」
奇妙な三人+1人の剣でパーティをくむことになった
リリルのことは気になるけど冒険は多い方が楽しいしね
よーし!明日は火蛇島に乗り込むぞ!!
つづく
読んでいただき有難うございます!
ちょっと長めになっちゃいましたが
少しだけ、フォレアのことがわかったかも?
リリルが新しく仲間に加わりました
どんちゃん楽しくかいていきます!




