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フィンスターメル  作者: 月野こめヲ
ソラ編
27/28

【ep27】少女ファミリア

キャラ紹介

挿絵(By みてみん)

氷河滝の町コリストルに到着した私達

元々の目的は折れた闇の魔法剣フォレアを復活させる事

それと魔界カースへの行き方

そのどちらも、ファミリアという天才少女が

知っていると情報を得たので会いに来たはずだが


「んふ~っあったまる~」

「ふぅー生き返るわね、これは」

「ボクのお勧め温泉いいっしょー!」

「うんポカポカだし、ほのぼのする」


到着そうそう私達が目指したのは温泉宿だった

湯気たちのぼり高く雪がつもる多くの旅人がくる場所

魔法で造られた浮き風呂、温泉を纏える服風呂なんて

変わったものもあるが、私達は岩で囲われた魔法で

造られていない天然のお風呂を堪能していた


「にしてもーメルっちスタイルいいねぇ」

「そ、そうかな…?」

「そういうエミーも良いと思いますけど?」

「んぇ?なんかミシェミシェ怒ってる?」

「気にするタイプなんだよ、ミシェルちゃんは」

「なるほどねぇ!大丈夫だってこれから成長するよ!」


ニマニマするエミーにくいかかるミシェル

お風呂の中で暴れないでーと周囲の視線も痛くて思うが

今のはエミーが悪いねうん


湯上がり後に、高級ミルクを

エミーが奢ることでなんとか許してもらえた


「さて、休養もとれたところで、ファミリアのところにいきましょう。道案内も宜しくねエミー」

「なんかこき使われている気がしてしまうけど~

とりま連絡も済んでるし、研究所にいるとおもう」


温泉宿でしばしゆったりして外は寒いので服を着こむ

帝国で買っていたモフモフの毛皮コートだ

研究所は町の離れの氷河滝の近くにあるそうだ

かじかむ手を少量の火の魔法で暖めながら目指す


「町から随分離れてるなー」

「ファミー、結構人見知りだからねぇ。

買い物とかもボクに任せられたりするし」

「そうなんだ…あっ、もしかしてあの建物?」


雪で少し視界が悪くてすぐに気付かなかったが

よくみたら私が指差した建物は生物の構造をしていた

むくっとしていて短い足、腕がひれのようになっていて

くちばしがあるがオブジェであり入り口もあるし建物だ

ぽっこりしたお腹付近に扉がある


「鳥かしら?あれはなに?」

「知らないの?無知ね、あの愛くるしい生き物は、氷ペンギンですよ。カースの極寒地域に生息」


唐突に後ろの方から声がして驚いた

そこにいたのは、ベリーショートでピンク髪の女の子

背丈はだいぶ低く顔を覆う程の丸眼鏡をしていた

どうやらこの娘がファミリアのようだ


「ファミー、おひさー」

「エミー、236時間55分32秒ぶり。125時間の旅の予定だったけれどもなにしてたの?遅すぎよ」


エミーが「どうわかった?」といわんばかりに

私たちの方をみる。たしかに嫌味というか

どうもなにか否定されている気がする

少し苦笑いで私は返した、それに気付いたのか

ファミリアは私たちの間をつっきり、扉を開けて話す


「…君たちのこと、父から話は聞いてるよメルにミシェルとイビルーズのリリル。そして魔法剣のフォレア」

「うん、それならフォレアのこと─」

「端的に言う。治せるけど、カースの魔光石が必要。カースへ行くのは君たちでは無理だから、もう帰った方がいい、では失礼」

「え…?」


そう言い残してファミリアは部屋の鍵を

閉めて閉じ籠ってしまった

雪がしんしんと降る中、私はなにがなんだか分からず

フリーズしてしまった


「ええ…?」



それから何度か呼び掛けてみたが一切扉は開かず

仕方なく私達は温泉宿に戻ってきた

多くの旅人達が集う宿の食堂は広くて食べ物も美味しい

頼んでみたのはアイスリーフ、凍った大きな葉の中に熱々の肉がくるまれたコリストルの特産品だ


「ファミリアとお話し出来なかったなぁ…」

「ここまで来たんだから、引き下がれないな」

「明日もいきましょう、根気よく」


アイスリーフを食べながら作戦を考える

肉汁と氷の葉のシャキシャキ感が旨味を増している

作戦はファミリアの好きなものをもっていくとか

抗議みたいに居座るか、自分達の実力を示すか

ああだこうだ話すが思い付かず


「エミーは、なにかないかしら?あなたが一番あの娘のこと知ってるでしょ?姉妹みたいなものだろうし」

「んー…ファミーは昔からよく分かんないんだよね

小さい頃はまだ可愛かったんだけどなぁ」

「アタシはカースへ戻りたいんだよ、ここで引き下がれない!昔のあいつでもいいから色々教えてくれ」


エミーはファミリアとの話を少ないがと教えてくれた

ファミリアがミザール学園に入るまでは

一緒にコリストルで遊んでたこともあるらしい

主にエミーがつれ回したみたいだが


「それでー滅多に姿を見せない氷の星霊(セイレイ)

出会ったのは良かったなー、あの時はファミーもすごく喜んでたよそういえば」

「氷の星霊ってなに?」

「コリストルの守り神様みたいなのだよー

ここ数年は姿を見てないけどシーラ様って言うんだ」

「それじゃない!?ねぇミシェルちゃん!」

「うん、そうね。そのシーラ様に会いましょう」


ミシェルとリリルはシーラ様に会うことで

ファミリアの興味を引く作戦を打ち立てる

まずは情報と方法を調べなければ!

ミシェルはアイスリーフと一緒に頼んだ

ジュースのグラスを机に勢いよくうちつけた


「エミー!そのシーラ様にはどうやって会うの!?」

「めんご、まったくしらにゃい。バズは知ってる?」

「ここでワイ?知らないぜ」

「バズってポンコツだね!」

「え?これワイがわるいの?」

「あはは…」


とりあえず私達は夕食を食べ終わり情報収集の為に

2手に別れて町を散策することにした

今回はエミーとミシェル、私とリリルという形で


「今日はちょっと遅いから3時間後ぐらいに集合よ」

「わかった」


若干情報収集というより町の散策が主になりそうだった

私達は居住区のエリアへ、ミシェル達は施設を当たる

とりあえず私とリリルはこの町に住んで長そうな人や

老舗などで店員に聞いて回る


「シーラ様?最近はみないねぇ…」

「昔はシーラ様を称える祭していた、今はなくなった」

「氷の星霊ならなん十年もみてないよ、もうここにはいないんじゃないかな?」

「シーラ様美人じゃ…人のお姿の時もあったのじゃ」


といったような情報は集まった

その辺りのベンチにリリルと二人で座る


「あーあんまり有力な話はなかったねぇ」

「姿を見せないことと人にもなれるか?ってとこか…」

「フレアガ姫様みたいに、星魔法が使えるのかな…?」

「それはあるかもね…」


考えても埒があかない、少し休憩して他をあたる

しかし結局似たような情報しか集まらなかった


3時間後─


「あっミシェル、戻ってきた。どうだった?」

「なん十年も見てない、細長い姿だったとか、祭を昔はしていたとか」

「大体おんなじかー」


とほほと4人で宿の広いロビーでくたびれる

みんな疲れたのかシンとしていた

夜も遅く旅人たちも眠るような時間帯だ

行き交っていた人々も今では疎らになっている

ふと私はぽそりとつぶやいた


「なければ…つくればいい…」

「メルっちなんて?」

「そうだ!私達は魔法使い!魔法は創造だよ!」


私は珍しく閃いた。フィンスターの言葉を思い出す

魔法は創造だと。ないものはつくればいい。

たちあがりみんなに向けていう


「シーラ様の祭を私達で再度作ろう!」


それがいいアイデアなのかは分からないが

みんな乗り気になってくれた



氷でできたペンギンハウスの地下は

地下とは思えないほど明るく、様々な機械や研究器具が立ち並んでは、床にも転がっていたりした

そんな中でこの家の主のファミリアは

窓から氷河の先を見る


「シーラ様を早く助けなければ…」


ファミリアは本や花や粉や骨など多彩で

不気味な物に溢れる机に戻り、調合などの作業を

繰り返す、新たな魔法の創造のために


つづく

読んでいただき有難う御座います

氷の町っていいですよね。大体RPGだとなんだか後半ですが…

通勤中の暇な時間でスマホでかけるので

SS?は気軽にかけて楽しいです。

次回もはやめにかけたらいいな~

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