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フィンスターメル  作者: 月野こめヲ
ソラ編
18/28

【ep18】深淵から出づる腕

キャラ紹介

挿絵(By みてみん)

私達は魔術研究所から盗まれた

研究成果を取り返すために、暗闇の遺跡島へきた

知能を有する魔法生物のボギーの軍団に遭遇し

メルは、その戦闘中地下深くに落ちてしまった

なんとか鎮圧を終えて、私達も穴の奥へと向かう


「あぁ!?穴がふさがっちゃってるよ!でかい岩で!」

「そんな、この先にいけない…?」

「二人とも、簡単な話だ。掘ってすすめばいい」

「えっ!?」


そういうとセリアさんは召喚した槍に風を纏わせ

槍を高速回転、岩の魔術で穿孔機を形成した

セリアさんはその混合魔法で道を塞ぐ岩石を掘り始めた


「はぁ~魔法はやっぱりなんでもありだな!」

「ええ、魔法はやっぱり創造なのね…」


掘った穴からでる岩屑を私達は取り除きながら

セリアさんについていった


「深すぎる一体どこまで続いてるのか、この穴は」

「でもなんか少し懐かしい感じがしてきた?」

「懐かしい?どういうことなのリリル?」

「うーん…なんだろ…わからない」


リリルが辺りを見渡しているが特に何もないようだ

ベルの音がようやく大きくなってきた

メルがいる場所が近づいてきたようだ


「急ぎましょう、二人とも」

「はい!」「うん!」


幸いにもボギーなどはでず、ただ少し重苦しい空気が

あるぐらいの縦穴だったようだ

私たちはほうきを加速させ、穴の底へと向かう



深い深い穴の先、先程まで戦闘が続いていたが

漆黒の鎧の骨兵士は輝く剣で

骨のボギーの群れをあっという間に倒してしまった

強いというレベルじゃない桁が違うほどあっさりだった


「運動にもならなかったなぁ…」

「あ、あなた一体…?」

「んー…どうやら、君の仲間が到着したようだぞ」


天井の岩盤が崩れ落ちてきた

ミシェル達が来てくれたのだ


「メル!大丈夫!?てかなんで明るいの!?ここ」

「ミシェル~!」


ミシェルを視認した矢先、目の前にはセリアさんがいた

なんという速さ!槍を漆黒の鎧の骨兵士に向けていた

骨兵士も特になにも言わずつったている


「何者だ!?」

「あっ、セリアさん…その人?は私を助けてくれて」

「そうだぜ~命の恩人よ~」

「…どうだか、まさか骨のボギー達の党首か!?」


セリアさんは構わず、問答を続ける

言っても分からないと思ったのか漆黒の骨兵士は

武器を捨て、後退り手をあげた


「セリアさん、どうやら敵じゃないみたいですよ」

「…む」

「そうそう、なにもしねぇよ~」

「あー、なんかアタシが攻撃されたのも納得してきた」

「む…それはすまなかった…」


セリアさんは槍を納めた

一息ついて骨兵士も剣を拾い納めたが

その輝きは変わらずあたりを照らしていた

ミシェルたちは辺りをみて気付く

ここは、遺跡内部のようで抽象画のようなものが

壁に掘られているのだ


「ここは暗闇の遺跡島の遺跡内部かしら?」

「ここは墓場だよ、ターマナブル大戦のな」

「ターマナブルの!?それが本当ならこれは大発見じゃない!うわーーっ!すごい!」


暗闇のままでは決してみることの叶わなかった壁画を

ミシェルは嬉々として私たちを引っ張って見て回る

セリアさんと骨兵士はその場にとどまっていた


「そうなるとお前は過去の戦争で亡くなった兵士か」

「あぁ、昔すぎて自分の名前すら忘れたが」


壁画にはなにやら巨大な化物と戦う兵達が描かれていた化物に立ち向かうのは、空飛ぶ舟にのった杖をかかえた魔法使いの女性と幾人かの兵士や魔法使い達が描かれていた

たぶんこの墓場に眠る骨になった人々はこの戦いの

戦死者なんだろう、壮絶な戦いだったと思う


「ちょっとメル、見てここ…この剣」

「ん?これ、なんか、フォレアに似てる?」

「災いの主…アタシの故郷でも伝承に残ってるぐらいだし…おかしくはないが、でもじゃあこの戦ってる化物が破壊を招く者…シーバなのか?」

「いや、違う」


話を聞いていた骨兵士が後ろからやってきて言い

続けて話を遮って話を続けた


「その化物の名前は破壊神ジオスだ」

「ジオス…?伝承でも学園でも聞いたことないわ」


私たちは顔を見合せるがセリアさんも皆初めて聞いた名前だった。


骨兵士がいうにはターマナブル大戦で戦ったのは

シーバではなくジオスと言うものだった

ただその名前の通り、世界を破壊する力をもっていて

その腕の一振で山をも消し去り島は跡形もなく

消えたという恐ろしい化物だった


「シーバに酷似している…まさかシーバはそのジオスの力を引き継いでいるのかも!」

「骨さん、この剣の名前はなんですか!?もしかしたら過去の大戦で退けたなら今の時代でも対抗策になるかも!」

「その剣は俺の剣、光の魔法剣ディザイアだ」

「えっ!?フォレアじゃなかった…」


骨兵士さんは剣を手に取り見せてくれる

しかし私たちではその剣に触れることもできなかった

骨兵士さんにも魔法剣からも

そもそもさっきこの墓場で戦っていた方の

骨のボギーたちからも魔力は感じられなかったのだ

つまりは今ここに実在していない


「どうやらお前は意志だけが残留しているようだ」

「まぁ死んでるからな」


少しだけ沈黙があって空気が重くなった

私はなんとなく、居たたまれなくなり一旦離れて

探索を再開しようと後退したら何か足がすくみ

スイッチのようなものを踏んだ


ガコンと大きな音がなる、岩壁の隠し扉が開き

大量の闇色にそまった魔光石が雪崩れるように

私たちの目の前に転がってきた


「ちょ、ちょっとメル!なにしたの!」

「ななな、なんか踏んじゃった!」

「これは……いやメルよくやった、これがマジルの研究成果だ、ほら資料も根こそぎある」

「こんな所に隠されてたの!?まさか骨兵士ぃ~!?」

「いや俺も知らねぇよなんだこれ」


とりあえず私たちは拾い集めることにした

セリアさんが格納ボックスを使いしまっていく

偶然にもここへきた目的を果たせた

なんだか私は運がいいのかな?


「よし、ボギー達がなぜこれを持ち出したのかは分からないが…取り返すことはできたな」

「なぁーセリア、早くここをでよう…」

「どうしたんだ?リリル」

「なんだかアタシ、だんだん気分が悪く…」


そういうとリリルが意識を急に失い倒れた


「ちょっとリリル!?大丈…あっ、あれ?なんだか私も……」


続けてミシェルも倒れた!?私はなぜか全然平気だけど

セリアさんも少しだけふらついてるように見えた


「メル、二人を連れて早く出ましょう。恐らく魔力酔いだ…ここは闇の魔力が濃すぎる…」

「!わ、わかりました!急ぎましょう!」


倒れた二人を連れて箒にまたがり落ちてきた穴へと。

振り返ると骨兵士は、手を振っていた

あの墓場からは動けないんだ…私も手を振り彼と別れた


落ちてきた穴をのぼる道中

セリアさんも限界が近いのかふらついてるのがわかった

どうやら私はフォレアと契約した関係か

闇の魔力に対して耐性がついたらしい


「メル…これは尋常ではない…急に闇の魔力が、いや違う…なにか下の方からそれ以上の何かが─」

「えっ!?せ、セリアさん大丈夫ですか!?」

「あ、あぁ大丈夫、だ!下からなにか来るっ急げメル」

「下…?!」


下をみた、まったく気付かなかった

穴を全て覆うほどの青白い巨大な「手」が

私たちを掴むように追いかけてきていた


「わぁぁっ!?セリアさん!手が!大きい手がぁ!」

「手かっ私には何故か視認できないっ魔力の塊しか。とにかく急ぐぞ!」

「ううぅ!はい…!」


巨大な手に追われながら暗闇の穴の中を突き進む

なんとか暗闇の穴を抜け、そのまま上昇しながら

手を避けるように暗闇の島を抜け空へ

息もつけず、とにかく上昇してかろうじて手を避けた

あーっ!生きた心地がしないよ!


「はぁっはぁっ!なんとかソラに戻れたか…手はどうなってるメル!」

「あ、あぁ…あ、大きすぎ…あれは何…?急に」

「!私にも見える、外だからか?なんだ、あの魔力の塊は…」


空を覆う巨大な青白い手、周囲の空が瞬く間に暗く

淀んでいく─私はおぞましい、声を聞く


【忌々しい封石の数ではこれが限界だが充分だ、この辺りを消すには─】

「だ、だれ!?うぅ、頭が…」



その腕はあまりにも大きすぎグランダム帝国側からも

突如顕現した異常にざわめきと、混乱が押し寄せていた

研究所から、マジルと風姫と老兵クエルが外へ

慌てて出てきた


風姫フレアガは、その淀んだ空と異常な魔力の腕を

視認し驚きを隠せなかった


それを見た者で唯一それが何かはっきりとわかり

一人苦虫を噛み潰した表情でその名を呼ぶ


「破壊神ジオス─…」


つづく




読んで頂き有難うございます!

なんだかやばそうなことに!?

またつづきを書いていきたいと思いますー。

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