表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フィンスターメル  作者: 月野こめヲ
ソラ編
13/28

【ep13】雨雲の空域へ

私達3人は帝国へ向かう為、我が家をリニューアル

屋根の大きなホウキを目印にした

3人の魔法商店、ブルーム商店を開店した!

とはいえ今は移動優先なのでソラ旅満喫中3日目だ


「そいや、グランダムまでどういう風にいくんだ?」

「空路的には、まず雲港島のラビスカを目指すわ」

雲港島くもみなとじまか~食べ物豊富そうだな」

「で物資補給し空魚の住処を抜けたら到着って感じね」


空魚、空飛ぶ魚そのまんま、雨雲を泳ぐ

魔法生物もいれば、普通に食べれるものもいる


「空魚!美味しいかなぁ~?」

「どっかで食べてみましょ。でも巨大なのとは戦闘ね」

「あんまり出くわしたくないねぇでかいのは…」


共同スペースの大きめの丸テーブルに朝食を並べる

今日はフレアバードの卵を挟んだパン

フレアバードの卵はその熱で割るだけで

勝手に焼けるので手間がかからないのだ


ミシェルの魔法で空図を描いて見ながら食べて

旅路の計画を考える、ちょっとした旅行気分だ


「空魚の住処でも雨雲が大きいのは避けたいわね」

「うん!ぜったいよけよ!」


とはいえ浮島も魔法生物も動くので

地図通りにはいかないが大体の経路や領域はある

自由に動くものもあれば一定周期で動く島

魔法生物もなわばりから離れなかったり色々だ


「まずラビスカ。それまでは私は授業うけてるわ」

「はーい、じゃあ私は魔法商品の開発してる~」

「アタシは~どーしよかなぁ」


島の行き先は魔法で経路を組んで自動なので

特別なことがない限りはみなそれぞれ過ごしている

私は一旦外の空気を吸おうと外にでた


「わっ、まだラビスカまで結構あるけど…

雨雲結構ここまできてるんだ」


遠くの雨雲で空魚が何匹も飛んでいたソラウオだ

大きなソラ鯨まで跳ねるのが見えた


「ふぁー、おっきいなぁ」

「メルちゃん、暇だし釣りでもしない?」

「あっリリル、それに釣竿…いいね!やろうやろ!」


同じく外に出てきたリリルが釣竿をもってやってきた

近くの雨雲で、私達は空魚釣りをたのしんだ



「あっ、見えてきたラビスカの灯台だ!」

「ミシェルちゃん呼んでくるよ~」

「宜しく、私は舵取りするね」


私達の島の下はほとんど雨雲になっていた

ここまでくるのは初めてだが、ずっーと雲が続いてる

ラビスカの港に止めるため、動力の風魔法の調節をする

港だから私達以外にも多数の浮島が集まっていた


「メル、有難う。ここでいいわ、止めましょう」

「はいはーい!」

「よし行こうかラビスカへ!」


ホウキにのりラビスカ港へ

雨雲の匂いが濃くあちこちで空魚が販売されている

学園の島などとは違い、独特の雰囲気があり

市場は活気に満ち溢れていた


「今日は大物だよー!買ってかないか!」

「こっちの空魚はとりたてだよー!」

「みてってみてって!解体ショーはじめるよー!」


あちらこちらで漁師達の声があがっている

比較的男性が多い、ただ魔法使いではないようだ

人型だか獣のような姿をしたものもいる


「この島は色んな人種がいるねー」

「まぁ私達の空域はソラでも魔法使いが多いもの」

「確かにあの辺じゃ魔法使いしかみなかったな

カースじゃぁ、獣型のほうが多かったし」

「そーなんだ」


市場をまっすぐ進みながら目ぼしいものがないか

見てあるいて回っていたらなにやら騒がしい声がして

先頭を歩いていたミシェルとだれかがぶつかった


「あいたっ!」

「あっとごめんよお姉さん!アタイ急いでてさ!」


ぶつかってきたのは赤いターバンでブラウンの髪を

短く結っている、白シャツに腰巻きをした少女だった

尻餅したミシェルをよそに、その場から逃げた


「ちょっ!ちょっと!」


その後すぐにその子を追いかけるように

赤いハチマキをした青年が来て手を差しのべる

ミシェルも手をとり立ち上がる


「わりぃな、ねぇちゃん。大丈夫か?」

「え、えぇ…まぁ大丈夫ですけど」

「あっ!ミシェル、スカートの裾破れちゃってるよ!」

「え?あー…さっきの勢いで」

「あーっ、重ねてわりぃ!とりあえず適当な布でよければ、ちょっとうちん店きてくれりゃ渡すわ」


ミシェルは私達と少し話し、さっきの少女にも

一言言わなければと、とりあえず世話になることにした



彼の店は港のふちのほうにある2階建ての小さめの木造の雨雲を渡る用の先導船を貸している店だった

先導船は雨雲を泳ぐように、ぬけるために開発された

小島を引っ張るための装置だと説明してくれた


「俺の名前はラディ、この店の店長だ、んで…こっちのさっきあんたをふっとばしたガキが…」

「ガキじゃない!マリンだ!」

「そう、マリンっていうのね…っ!」

「んぐ…っさっきはごめん」


店の休憩場のベンチを挟んで向かい合って座る

睨みを聞かせたミシェルはちょっと私も怖かった

ラディと名乗った青年の横で逃げないようにラディに

抑えられ座らされてるのがマリンちゃんだ


「こいつ、何度も俺の店の道具を盗みにくんだよな」

「盗んでない!借りてるだけだ!アタイも空魚の住処にいきたいんだよ!めちゃ勉強したし!」

「おめぇじゃ無理、この人たちみたいな魔法使いでもねぇし、でけぇ空魚に喰われて終わりだ」


マリンちゃんは毎日のようにラディの店に物を盗み…借りにきては、それをまねて先導船を創りたいらしい

最近この港では風物詩みたいになっていてラディも少し困っているようだった


「でも…ラディさんちょうどよかった!

私達、じつは帝国に行きたくて!」

「そうなの?じゃあうちの店のなにか安くしとくよ」

「先導船はこの空域を通るには必要かしら?」

「浮島は雨雲内部だと推進力落ちるからな、あったほうが早くつくぜ」

「それならここでなにか借りよう、ミシェルちゃん」


店内をみて回りラディから色々と説明を受ける

リリルとミシェルに先導船選びは任せることにした

私はとりあえずマリンちゃんの見張り


「アタイだって…っ!やればできるもんっ!」


そう言い残してマリンちゃんは店を一人出ていった

とりあえず今回は何も盗ってないのは確認した

少しだけ不憫におもったが普通にラディに教えを請えば

いいのでは?何ておもったりしたが…黙っておいた

そうこうしているうちに先導船も良いのが

決まったらしい代金を払い、私達も店をあとにした


「マリンって娘、次あったら容赦しないわ」

「あはは~ミシェル怖いよ…」

「旨い空魚でも食べてリセットしよっか」

「リリルに賛成~」


ラディに教えてもらった空魚が旨い店にいき昼食

きっちりリセットできたミシェルはそれからは凄かった

バシバシと空路の情報を得て、食糧確保も道具も

綺麗に揃えた、さすが優等生だ

準備を整えたので私達は自分達の島に戻る


「おっ、きたか。先導船はきみらの島につけといたよ」

「おーっ!なんかかっこいい~!」

「ふふっ…メルちゃん、船デザインはアタシが選んだ」

「リリルさすが~!」


ブルーム商店の島の下に船の形をした大きい魔道具が

とり付けられていた

これで雨雲の中でも推進力を失わずに進める

帝国に思ったより早くつけるかも


「サービスもしといたぜ、ブースターついてるからもしもでけぇ空魚に出会ったら起動して逃げられるはずだ」

「ラディ、有難う。あ、返却はどうすれば?」

「こいつ自動で帰ってくるから、取り外せば良いだけだ固定の呪文で外れるようになってる」

「なるほど…」

「んじゃ良い空の旅を!」


ラディに手を振り、別れる

今日はもう遅いので明日の朝出発することにした

市場で買った空魚を調理しておなかいっぱい

明日の出発に備え私達は其々眠りにつくことにした


「2人ともおやすみ、明日中に帝国につくかもね」

「そだねー明日はがんばろー」

「それじゃおやすみー」


雨雲のしとしと降る雨の音が心地良い眠りに誘う

思ったより楽に帝国へつけそうだ

私は安心してふかふかの枕でぐっすり眠った


しかし私達はこの時気付いてなかった

この私達の浮島に、侵入者がいることに─


つづく

読んでいただき有難うございます!

だんだん文字数が多くなる~がんばって減らそう!

いつか、メルたちの絵とかものせたいです。

さて無事に帝国につけるんでしょーか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ