【ep1】メルの冒険
魔法は創造だ─
はるか昔にこの世界を作った
偉大なる魔法使いがいった
どこまでもつづく空と浮島しかないこの世界に
住むのは魔法使いと不思議な生物たち
そんな空を浮かぶひとつの島
生きてる雲の上に小さな島がありその上に
一軒の赤い屋根の家に住んでいる魔法使い
それが私、メル・カトレス
「さぁ~今日も魔法開発して売りまくるぞーっ!」
生活の役立つ魔法を作って売るそんなお店
魔法物販店を運営している、空とぶ小島で移動販売だ
今日も私はお気に入りの民族衣裳の
胸のところに赤い碇のようなマークがおしゃれな
緑のローブを身にまとい、緑のとんがり帽子、ちょっとくたってる…それにチャーミングポイントの
鳥の羽根を耳飾りにして、空色のセミロングの髪をてぐしで整えて身なりをよくして、お店を開店だ!
意気込みは十分、今日の商品の目玉は
「これ!いい感じに勝手に消える炎、料理のお供にべんりだよ!消し忘れても大丈夫、設定した時間で勝手に消えるからね!」
カランカラン─
さっそくお客様、今日はついてる!
「いらっしゃいませー!今日はこのいい感じに消える炎!安いよ~!」
「メル、あんたそれ売れないわよ、コンロってしってる?」
「げー、なんだぁ…ミシェルかぁ、またきたのー?」
ミシェル、この娘も魔法使い、見た目はウィッチ
古びたホウキを片手にここまで飛んできたみたい
ウェーブした綺麗な黒髪をさらっと靡かせ
悪態を付きながらテーブルに付いた
「またきたっていうか、メルが食えなくて死んでないか心配でね。いつも売れない商品つくってさ…」
「はいはい、ミシェルは友達思いのいい子ですね。友達おもいなら商品かっていってよ」
「嫌よ、さっきもいったけど大きな島じゃぁ、魔法を売るより普通に道具の時代なのよ」
「しらないもーん、魔法のほうが便利だもーん」
私のように個人で住む小さな浮島もあれば
一つの村ごと、街ごとの大きさの浮島もある
ミシェルは街島にある学校にかよっていて魔法や
さまざまな道具の勉強をしてるらしい
「メルも入りなよ学校、それから商売したら?」
「やだよー私は勉強苦手だもん」
「でも昔メルもいってたじゃん、フィンスターになりたいって」
「うーん、子供の夢だよぉ~」
フィンスターはこの世界で特に
偉大な魔法使いにつけられる称号だ
魔法使いはみんな憧れている
この世界は空しかないが、そのさきにあるのが
なんなのかは誰もしらないその探求者だ
「まっじゃあ私がっこーいくからメルは、なんかそれ売るのせいぜいがんばって」
「むーっ!ばか売れして驚かせてやるからみててよ!」
「どうだかねぇー」
店外にでてミシェルがホウキにまたがり
私のお店の浮島から離れるのを見送る
上を見上げたら大きい雲やっと気付いた
街浮島の下に私の島は隠れていたのだ
これなら街に住む人がくるんじゃないかと
うきうきと期待したけど、今日は…
いや正確には今日も閑古鳥だった──
「だーれもきません、空も暗くなってきたし
店じまいね」
店を閉めて、街島を照らす光魔法の球体の影に
もう一つの浮いてる島をみつけた
昼には見えてなかったがぱっとみてつかず
人もいなさそうな棘につつまれた浮島だ
たまにある、人はみなそれを迷い島とよび
貴重な資源などが隠れてる場合があるので
店なら仕入れ、冒険者なら探索にでたりもする
「ほへー珍しい、だれも手がついてないね、街島の影にうまく隠れててだれも気付かなかったかな?」
私は少しワクワクして、家の倉庫からあんまり使ってなくてしまいこんでいたホウキを取り出した
ちなみにこの世界じゃあホウキも生物だからしゃべる
「メルよ、久々に取り出してなんの用じゃ?」
「ホウキよホウキ、あなたの役目は空を飛ぶことでしょ?忘れたの?」
「あの刺島にいくのかの?」
「そいうこと、よろしくね!なんかいい魔法素材があるかもー!」
「仕方ないねぇよくつかまってくれよぉ」
ぶわっ!ばたたっ!ひゅーーーっ!
ホウキも魔力コントロール次第で綺麗にのれるか決まる
案の定…私はぐっちゃぐっちゃー!
「うおおおっおっおっ!およよ!」
「メルよぉ~!魔力をもう少し押さえんかぁ~」
「やってるぅー!げげっぇ!」
あやうく刺島の刺にささるところだったが
なんとか着陸、服をすこし掠めて傷つけてしまった
後で直さなきゃな
刺島の内部に入れる場所を探す
島の大きさは見たところ、私の島の3倍程度だから
探索も楽そうだ
「この穴から入れそうね、中はまっくら…よーし、うちの商品ナンバー3!光球を閉じ込めた魔法瓶の出番ね」
暗闇を照らし刺島の中へおそるおそる向かう
木の根となんの花かわからない花、それに小さな飛虫が
あちらこちらにいる、木の根を掻き分けながらなにかないか探してみる
「うーむ、みるからに毒キノコな色、でかい花びら…なにか使えるかもだし採取採取~、それにしても、わりと整備されてるなぁ、だれか住んでたのかな?」
そうおもう程度には道が出来ていた
所々人の手が入っているような木の根もうまく
さばかれて道が出来ていたが、なにか踏んだ
「げぇ!しまった!落とし花!!!」
名前の通り落とし穴のような地面に埋まってるでかい花、草葉の影にうまく隠れていて気付かなかった
足をとられ、わずかに抵抗するがスベスベすぎる樹液にずるっと全身飲み込まれてしまう
まずいこのままでは溶かされてご臨終──~っ!?
「ふぎゃっ!」
落とし花の胃がなかったのでそのまま下層に落とされた
ちょっとヌメヌメしているが、しかし顔をあげて気付く
やっぱりここにはかつて誰かが隠れ住んでいたようだ
落ちた先には小さな湖と小屋が一つたっていた
「大発見かも~!魔法の匂いがするわ!それになにか…つきささってる?あれは…」
小躍り気味に小屋に近づいた瞬間
上からなにか柔らかいものが降ってきてぶつかる
「うぅーいったぁ~!?落とし花でしんだかとおもっ…あっ、あららーメルじゃない、なにこんなところで」
「いたた…み、ミシェル!?なんでここに!?」
「学校の帰りにたまたま見つけたのよ、冒険の予感がしたわ」
「私だけがみつけたとおもったのにぃ」
降ってきたのは友達のミシェルだった、しかし同じ罠にはまるとは類は友を呼ぶね
「メル、でもこれ」
「うんそう、結構大発見かも!人がいた形跡があるし」
「どこのソラからやってきた島なのかしら?すごく、古い気が…」
「とりあえずあの小屋にいってみようよ、湖の真ん中の─」
私が湖の小屋を指差したところで、島が急激に動いた
地鳴りをならすように足場が不確定になる
よろける私、ミシェルはさっしたのか早々に足元に空気の魔法を使いちょっと浮いていたずるい
そして睨むように小屋のほうをみていいはなった
「メル、これは逃げた方がいいかも…」
この島の壁になっている刺という刺が動いていた
そして目の前には落とし花の大きさの数倍はあるだろう巨大な生きた花弁が牙を剥き出しにし、触手のような目玉を浮かせこちらを睨み付けていた
あぁなにかの文献でみたことはある
古代の花魔法生物「レブロン」
当然私たちが叶うような相手ではない
「逃げるわよ!メル!!」
「う、うんっ!」
私の手をとりミシェルはホウキを取り出し宙をかける
レブロンの無数の蔦が私たちをおう
「ひぃぃ!捕まるよぉーー!な、ななにか」
「出口はどこ!?くぅ!ファイアっ!」
ミシェルは私をひっぱりながら火魔法をうち
蔦の壁を焼き、道なき道を進む
しかしレブロンの蔦のがはやく多い
ホウキを刺の蔦で壊され二人とも宙に
放り出され地面に叩きつけられる
刺は先にミシェルをねらった
「み、ミシェルっ!!わぁぁぁっ!」
私はとっさにとっていた商品「いい感じに消える炎」をなげつける、魔法瓶がわれ蔦に引火し蔦が一気に燃えた
あの炎魔法は料理のためなのでしばらく何をしても燃えつづけるのだ、時間で消えるが。
「ミシェル!大丈夫!?に、にげよう!」
「う、うん、ちょっと足やっただけ…だよ、出口はもうすぐよ…はやくでよう…」
「ほうき!ミシェルを連れて外に!」
「了解じゃぁ」
「メル…ちょっと!」
「商品の炎、ちょっと時間稼げるみたいだからその間に逃げて、私も後でいくよ!」
ミシェルを連れてホウキは島の外へ脱出した
いい感じに消えた炎を払い、レブロンの無数の蔦がメルを襲う、とにかく瓶を投げながら後退するがストックもそんなになかった、計算外なことにレブロンが炎に慣れるスピードもはやかった、メルには魔法生物との戦闘経験などなかった、手のうちようもなく刺の蔦に手足をつかまれて、島の内部へと一気に引っ張られる
「う、や、やだぁぁぁ!」
巨大なレブロンの花が開き牙を向けメルを飲み込もうとしたその時、小屋の方から一筋の煌めきが見えたかとおもったその時一瞬でメルを捕らえていた蔦は全て斬られた
「つ、剣!?」
「もう大丈夫だ─」
おそらく小屋にあった剣が動きメルを助けた
剣は黒く長く禍々しい装いをしていた
この世界は創造で出来ている、ほうきが生きているように命を魔法で与えて創造すればそれは叶う
しかしおよそ攻撃的な手段をもつモノは
とくに、それがかなり難しい代物であった
しかしその剣は喋った、だれの魔法かはわからない
「あ、あなたは!?」
「我が名はフォレア、闇を斬る剣なりて」
危機を関知したレブロンの咆哮が轟く
フォレアと名乗る剣は、一瞬少年のような形になったよえにみえた、少年が剣を構え瞬きも許さず
辺り一面を暗闇がおおうような一閃がふるわれ
レブロンが消滅した──
「えぇ~…!??」
メルは気絶した─…
──後にその刺島は小屋も島ごと半壊しソラにおちていった。後で先生や大人を連れてきたミシェルに助けられメルも島を脱出
その刺島はなにも残らなかった
この物語は世界がソラと浮島しかないこの世界で
少女メルと謎の剣が織り成す創造の物語
剣と魔法と少年少女と
どこまでもつづくソラのお話─
はじめまして、よくみるファンタジーです
拙い文ですが、たまにかいたりしようとおもいます




