君に興味を持ったんだ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
この主人公、とっても私に近いんですよ。
「貴方は人間を好きではない。ただ人間の行動、または生産物を愛しているに過ぎない」
これは知人からの評価である。勿論、私はその言葉を否定しなかったし、これ以上的を得た回答は無いと踏んでいる。故にそんな彼女に興味を持ち、私は行きつけの喫茶店へと招く事にした。
行きつけの喫茶店は開店から数十分しか経過していないにも関わらず、それなりに混雑していた。禁煙席はほぼ満席。喫煙席にも八割近くの席が埋まっていて、思い思いの時間を過ごす。
本を読む者、スマホを弄る者、会話に勤しむ者、人それぞれだった。
同じ空間にいるのに、行われる行動は人それぞれ。其れが非常に面白い。
「ねぇ」
彼女は視線を動かす私に訝しむ様に声を掛けた。
「此処、貴方の気に入りの場所?」
「多分、そうなんじゃない? 月に二回ほど通っているだけだけど」
常連を自称する者からしたら、『そんなのお気に入りなんて言わない』と反論が飛んでくるだろう。だからあえてぼかして返答する。面倒な諍いは私の望むべきことじゃない。
しかし彼女は暫くの沈黙の後、悩ましげに愚痴を開いた。
「そう言う事する人だとは思えなかった」
「あぁ、喫茶店に行きそうも無いって事?」
まぁ、周りに自分の趣味を公言する様な言葉控えている。そもそも、はぐらかしているから、インドアな人だと思われていたのだろう。けれども彼女の返答は全く異なるものだった。
「そうじゃなくて、自分の気に入りの場所に、他人を招き入れる様な人だとは思わなかった。
人間嫌いな人、人に興味が無い人は、そもそも自分の大事な領域に入って欲しくない。だから余計な好意も悪意も容赦なく切り捨てる。けれども今、貴方は逆の事をしている……」
そう言われて見ればそうかも知れない。
私はあんまり人と関わって欲しくない。自分の予想を超えた好意や悪意を向けられると、さっさと遠ざけたくて仕方がない。だから今まで入り込もう者ならば容赦なく追い出してきた。
けれども今やっている事は彼女の言う通り、全く逆のことだった。
「嬉しかったのかも。等身大の自分を理解してくれたのが。過度な期待も失望もないのが心地よかったのかも知れない」
だから根本に触れられても、きっと痛くない踏んだのだと思う。
「其れとどう関係が?」
「君が私の領域に入り込んでも、不愉快じゃないって事だよ」
鼻の中に水が入ると普通は痛い。けれども体液に近い成分なら、体の一部と誤認する。つまり、不愉快ではないのである。
「貴重だね。こればっかりは行動や生産物ではなく、君自身に好意を持っている」
胡蝶が何となく好きそうなんで、入れておきます。
人の仄暗さなんかが特に。、
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
これはお読みになる読者の方全てに向けて申し上げてます。
基本的に人の言動、生産物には興味を持ってます。
ただ其れと同じくらい凄い人間嫌いで、人そのものに興味が無いんです。
どういう事かと言うと、
新しく仕事仲間が増えた時、人間が好きな人は、ニッコニコの笑顔で迎えるんです。
『この子どんな子なんだろう?』
『何が好きで、何が嫌いなんだろう?』
『何時でも頼ってくれて良いからね』
顔からそんな感情が漏れ出るんですよ。
言葉にしなくても分かるくらい。
でも人間嫌いな人(私ですね)はそういうの一切ないんです。
『こんな人間嫌いで、興味のない奴に態々挨拶してくれて申し訳ないな。貴方にとって時間の無駄じゃない?』
『この子遠くの配属だけど、私が名前を覚えられるかな……』
ぐらい思ってるんです。
でも仕事の最中に滲み出る表情とか、仕草とか、そう言う反応を見るのは大好きなんです。
これが人間嫌いだけれど、人の言動、生産物に興味があるという事。
これをなろう様に当てはめると、こうなります。
『感想を書いて戴けるのは本当に嬉しい。
けれども解釈がすれ違って、間違った回答を書いてしまうとも知れない。
それで『そうじゃないんだよ!! 分かってねぇなぁ!! こいつ。良いか?』と文句言われるのは嫌だな。
態々再送されて、正されるのは相手も自分もメリットないな。時間が勿体ない。
だったら返信しない方がいいんじゃない?』
ぐらいに思うことがあるんです。
だから時折、『感想欄閉じても貴方が気にする事ではありません』と書いてあるんです。
互いの時間をため。面倒を起こさない為。その方が幸せだから。
自分の予想を超えた範囲の好意と悪意を向けられると、どう処理をしていいか分からないんです。
それで面倒事を起こしたくないんです。
だからそもそも人に興味を持たない。
こういう原理。
んでもって前置きが長くなりましたが、そう言う人は基本的に問題を回避する為に、自分の心を開きません。
面倒事が起きると踏んでいるから。
それなのに、態々、自分の領域に招いている。態々貴方の思う『面倒事』を起こそうとしている。
だから知人が疑問に思っているんです。
人に興味を持たない理由というのは、面倒事の回避の為。
けれども面倒事を起こさない人ならば自分から歩み寄って引き込むよ。
という人間を描いた話。




