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暇も大事、暇が大事

作者: 宮智沙希

今日は土曜日。娘が大学生になって寮へ引っ越していき、土日は暇な日になりました。


みっけねこヘルパー(ヘルパーのように世話を焼いてくれる男友達)が、たいてい土曜日は付き合ってくれるのですが、今日は「土日とも友達とゲームするから」と見捨てられました。


先日、精神科の主治医に「デイケアも訪問看護もない日が暇で暇で」と訴えると、

「暇も大事、というか暇が大事」と言われました。


私は現在75歳の父と75歳の母のいる実家に14年前に離婚して当時6歳の娘と出戻ってきました。


正社員として都内で働いていた間は、シングルマザーは稼がなきゃ、教育費も大学まではいかせてやりたいとコツコツ貯金して、家事は母任せでした。父は幼い娘の遊び相手、児童クラブや放課後チャレンジスクールのお迎えなど、両親は子育てにとても協力的で、おかげさまで娘は笑顔を絶やさないまま二十歳になり、今は寮で逞しく暮らしています。


私は出産後に精神疾患を患い、服薬しながら働いていましたが、再発を繰り返し、2012年に首になりました。一応、「一身上の都合で」と一筆書かされましたが。


貯金は、まあ、娘を育てられるくらいには貯まっていました。


今は、精神障碍者の作業所で、革細工の仕事をしています。しかし、こないだも入院し、退院直後に再入院し、二か月前に退院したばかりなので、作業所も今はお休みしています。


再々入院を避けるため、最低でも3か月はおとなしく暮らすように言われ、ほぼ毎週土曜日のみっけねことの小旅行も、しばらくは我慢。テンションがあがりそうなことは(美容室、アロママッサージ、スーパー銭湯などなど)も控えるように言われています。


今月は鴻巣の花火大会と、1週間後に控えた娘の大学の文化祭だけOKをもらいました。


娘はアカペラサークルの二年生。去年は一人で神田外語大学(千葉)まで行ったら道に迷い、ついた瞬間アカペラサークルの発表が終わり、娘の中国語劇シンデレラを見たり、ダンスサークルをみたり、タピオカを飲んで、大学ってすごいな~と感心しながら一人でとぼとぼ帰ったので、アカペラを生で聴けるのは今回が初です。


楽しみだなあ。


さて、暇だな。のんびりしよう。



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