風待
頭の中に海がある
いろんな色が混ざり合い、黒く濁った海がある
そんな海でも私は好きでとても穏やか波もない
そこで私は船を出す
待てども待てども風吹かず船はちっとも進まない
けれどいきなり風が吹く
あなたに出会って風が吹く
だんだん風は強くなり、ついに大風大嵐
やがて嵐が過ぎ去って、船はボロボロ穴だらけ
ところが周りを見渡せば空は青色雲もない
前には夢見た楽園で
ついに進んだことを知る
けれども風はもうなくて1人でそこには行けなくて
ずっとあなたを待っている
風が吹くのを待っている