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底辺ハンターが【リターン】スキルで現代最強 ~前世の知識と死に戻りを駆使して、人類最速レベルアップ~【WEB版】  作者: 萩鵜アキ


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アミィの提案

「――くそっ!!」

「なな、どうしたんだよいきなり!?」

「あっ……い、いや悪い。魔物に破壊された街を見て、熱くなっただけだ」

「そ、そうか」


 あまりに熱くなりすぎて、死に戻り直後に声を上げてしまった。

 咄嗟に嘘を口にしたが、信じてくれたようで助かった。


(くそ、完全に油断した)


 まさか魔物避けスプレーが夜に効果がないとは思わなかった。

 油断はそれだけじゃない。

 自分の実力はBランク相当だからと、魔物を甘くみていた。


 大量の魔物に襲われる経験が乏しかったせいもあるが、それにしても舐めすぎていた。


 個体の能力は、さして強くはなかった。

 だが百、二百と群れられると、殲滅が追いつかなくなって、波に押し流されるように潰される。


 さらに、魔物を討伐した際の死体も問題だ。


 ダンジョンやゲートなら、魔物の死体は消滅する。

 だが地球上では、死体は消えてなくならない。

 この死体が、戦う上でとにかく邪魔だった。


 実際、それまでギリギリ均衡を保てていた形勢が、死体に足を取られたことで一気に敗勢まで悪化した。


(学ばなきゃいけないことは、まだまだたくさんあるんだな……)


 がむしゃらに戦うだけでは、勝てない戦いがある。

 それを、ありありと実感した。


(いい教訓になった)


 次からは、外で戦う場合は、地形を上手に使うべきだ。

 例えば、一度に処理出来ないほどの数で攻められぬよう、相手の動きを制限出来る場所がいい。


〈記憶再生〉で何度も戦闘を思い起こしながら、自分の至らなかった点を洗い出していく。

 大きなミスを反省し終えたあとは、戦闘での細かい判断ミスについて考える。


(今思えば、もっと必要最小限の力と動きで倒せたはずだったな)


 初めて戦う敵への対応が、上手に出来なかった。

 肩に力が入っていたせいで、攻撃が大ぶりになり、自ら隙を生み出していた。

 思い返してみると、反省点ばかりが目に付く。


 だが、反省なくして改善はない。

 反省点があればあるほど、前よりもっと、強くなれる。


〈記憶再生〉で脳内戦闘シミュレーションを繰り返しながら、明日斗は西に向かってひた走る。


 箱根に到着すると、中でも頑丈そうな建物に入り、三方が壁で囲われた場所に腰を下ろした。




○名前:結希 明日斗(23)

 レベル:45→47 天性:アサシン

 ランク:C SP:0→10

 所持G:100198

○身体能力

 筋力:75 体力:70 魔力:19

 精神:19 敏捷:115 感覚:80

○スキル

 ・中級短剣術Lv3(6%→51%)

 ・致命の一撃Lv2→3(64%→13%)

 ・回避Lv5(13%→55%)

 ・跳躍Lv4→Lv5(94%→9%)

 ・記憶再生Lv3→Lv4(70%→85%)

 ・可死の魔眼Lv2→Lv3(78%→7%)

 ・リターンLv2(0%→0,5%)



 残念ながら、レベルはそこまで上がらなかったが、現われた敵がほとんど同格かそれ以下だったため、仕方がない。

 反面、死の直前まで全力を超えて魔物を退け続けていただけに、熟練度は大幅に上昇していた。

 大勢の魔物を相手にしても、前よりは善戦出来るだろう。


 とはいえ、戦場では何が起こるかわからない。


(俺はまだ、すべてのイレギュラーに対応出来るほど、強くないからな)


 明日斗はゴールドショップを開いて、スキルスクロールを物色する。


「おっ、やっとゴールドを使う気になったのか」

「まあな」

「まったく、さっさといいアイテムを買えば強くなれたのに、いつまでもゴールドを使わないからイライラしてたところだぜ」

「貧乏性なんだよ」

「難儀な性格だな」

「ほっとけ」


 前回、底辺ハンターだった明日斗は、明日の生活費もままならない状況だった。

 そのせいでまとまったお金が手に入ったら、すぐに使わずにため込む癖が付いていた。


 明日斗は以前に天使を倒し、大量のゴールドを手に入れた。

 これがあれば、強いスキルが購入出来る。

 しかし今の今まで購入に踏ん切りがつかなかった。

 必要なものまで切り詰めようとする、極度の倹約癖が肌身に染みついているせいだ。


 とはいえ、さきほど魔物に押しつぶされたことで、四の五の言っている場合ではなくなった。


「オイラのおすすめは、スキルスクロール199605番、143844番、853953番だ。どれもいいスキルだぜ!」

「……(こいつ)」


 喧嘩を売っているのか?

 明日斗は顔が歪みそうになるのをぐっと堪える。


 アミィが提案してきたスキルスクロールだが、

 199605番は、スナップショット。価格は千ゴールド。

 目に見えない拳大のマナを相手に飛ばす無属性魔術だ。


 143844番は、ヘイスト。価格は一万ゴールド。

 敏捷性を底上げするサポート魔術だ。


 そして853953番。これは獣キラーで、価格は三万ゴールド。

 持っているだけで、獣系の魔物へのダメージを底上げするパッシブ補助スキルだ。


 いずれも、一見すれば有用そうに見えるラインナップだが、明日斗はアサシンだ。

 魔術は効率的に使用出来ないので、前者二つは論外だ。


 獣キラーは唯一使えそうに見えるが、ダメージ上乗せ効果は十数%程度と言われており、効果が体感出来るほどの効果はない。

 もちろん、今後さらに強くなるためにキラー系スキルを購入するのはアリだが、今じゃない。


(くそっ、ゴミスキルを薦めやがって)


 明日斗は拳を握りしめながら、なんとか気持ちを落ち着け、口を開いた。

前回は明日斗に本物の助言をしたかと思えば、隙あらばゴミを進めるアミィさん、ぶれない。

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