試験
前方に眩しい光の柱が出来俺たちは目も開けられない状態であった。
「「「お主は何者じゃ旅の御人」」」
お婆さんの発した言葉の意味は俺は分からず目を凝らし何が出てくるかワクワクしていた。
そして、光の中から出てきたのは頭に2本の角を持ち、背中からは片翼が生え、長くて細い尻尾、
空間が歪む程の魔力。
俺は一目見ただけで分かった。こいつはやばい。
「妾を召喚したのは貴様か。。」
冷たくて蛇にでも睨まれたかのような目。恐ろしい
「そうだ。。俺の名はヴェールだ」
「貴様が妾の主に相応しいか試験と行こうか。」
「試験だと・・お婆さんこれはどうゆう事なんだ」
「さっきも言ったが下級から神級を召喚できると言った。。じゃが稀にその上の階級を召喚できる事がある。それは冥級というんじゃ。そしてそこにいるモンスターを冥級じゃ。」
って事は俺はその冥級とやらを召喚してしまったってことか
んーーー、また厄介事に首を突っ込んだ気がするが。。。。
「ヴェール様大丈夫ですか?」
「ヴェールさんご無理はしない方が良いんじゃないですか?」
「お兄ちゃんここは引くべきやで」
「メイリーン、アルナ、サシャありがとうでも俺はやるよ。」
3人の頭を撫でて踵を返し奴と対面する。
「覚悟は決まったようだな。妾に勝ったら貴様を主と認めよう。」
「言質取ったぞ。お前の名は」
「妾の名はサタン冥界の唯一無二の存在である。試験内容は簡単。妾と戦え。そして勝て」
「わかりやすくて助かるよ」
「こちらに『黒空間』(ブラックボックス)ここに入れ入れば中から外に影響は出ない」
中は真っ暗な空間何もない無といったところか。
俺は勝たないといけない。アルナとサシャの為、そして俺の為に!!
「じゃ、やるかサタン!」
「主でも無いのに妾の名を気安く呼ぶな」
「妾から行くぞ『多面展開』」
目の前に無数の魔法陣が展開された
「『氷の死の槍』」
「くっ、ノアストーテ!吸収」
「宝剣ノアストーテか。少しは楽しめるかな」
「リリース。余裕で居られるのも今のうちだぜ」
ノアストーテは『氷の死の槍』を吸収しリリースした
「妾の技が2倍になって返ってくるか。面白い。じゃがこれはどうじゃ」
目の前に居たはずだったサタンが一瞬にしていなくなってしまった。
そして大きな氷でできた物が俺を空間で閉じ込めた。。
「『氷箱』」
「妾の『氷の死の槍』がどこから来るかわからんじゃろ」
「集中だ。相手の《気》を読め」
ヴェールを幼いことから相手が発する《気》というものを読むのが得意で攻撃の太刀筋や相手の居場所、次の攻撃が何が来るか何処から来るかを瞬時に把握する事が出来た。
キーン、キーンとノアストーテと『氷の死の槍』がぶつかる音が響く
「貴様なぜ分かる」
「企業秘密だ。」
「では、これで最後にしようか」
「望むところだ。いつでも来い!」
「『氷の使者』」
サタンが放った技巨大な氷で出来た鳥が襲い掛かる
「《全反射》」
『氷の使者』反射され逆にサタンを襲う
「ノアストーテ無しで妾の技を弾き返した!?!?」
「『氷の鞭』」
しかし、サタンはいとも簡単に技を相殺したのだ。
「ふん。面白い。この勝負妾の負けじゃ。其方が主で有る事を認めよう。」
「いいのか?俺はダメージを与えてないが。」
「それを言うなら妾も一緒じゃよ主よ」
「じゃ、これからよろしくな!サタン!」
こうして俺は冥級のモンスターのサタンを仲間に加えた!
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久しぶりにバトルを書きました。
いかがでしたか??