終決
ドサッ・・。
両者がほぼ同時に倒れてしまう。
2人とも全く動かない。まるで、植物のようだ。
「主!」
《ヴェール君!》
「大丈夫か主!『悪魔の接吻』」
以前、サタンがしてくれた回復魔法ですら効果ない。
「あ、あの・・。」
後方で小さく可愛い声がした。
「其方は・・。」
「私、そこのお兄ちゃんに助けてもらったエルフ。」
小さなエルフがヴェールの近くに来る。
「私は恩返しがしたい。私もお兄ちゃんの事助ける。」
《この状態で治すって言うの?》
「うん、私に任せて。」
そう言葉を発したエルフは膝をつき顔の前で両手を合わす。
すると、エルフのの周りに凄く綺麗な光が発生した。
「『聖なる光』」
強い光と共にヴェールの傷が癒されていく。
「ん、俺は・・・。」
「「「主!!」」」
いきなりサタンが飛び込んできた。
「危ないだろ!俺、怪我をして・・・ない。」
《君が助けたエルフの子が癒してくれたんだよ!》
「そうか!ありがとう!!」
「お兄ちゃんは私を助けてくれたからその恩返し」
「ありがとう!君の名前は?」
「私はスーザント。みんなからはスーと呼ばれてた」
「スーありがとう!!」
何故かスーの顔が少し赤い気がするが気のせいだろう・・。
「で、あいつは?」
「こっちじゃ主。」
アストレア伯爵は倒れたまま動いてないらしい。
「スー。こいつにも頼めるか?」
「わかった。『聖なる光』」
「あぁぁ、私は今まで気を失っていたのか」
「アストレア伯爵。お前をここで拘束する。サタン」
「任せるのじゃ。『氷箱』」
とりあえずこれで一件落着だな。
あとはスーをどうするか。アストレア伯爵の身柄の引き渡しくらいか。
アストレア伯爵の今回の事件に関して冒険者ギルドに話をし、翌日にまたギルドに行くことになった。
「みんな!今日はお疲れ様!ゆっくり休もう!」
「の前にヴェール様。このエルフの子は誰ですか!!」
「私はスーザント。みんなからはスーと呼ばれている」
「スーは行く当ても帰る場所も無いみたいだからうちで引き取った」
「また、女の子ですか。」
「今度は幼女・・・。」
「兄ちゃん・・・・・。」
3人の視線が冷たい。
ん?なんで?
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