パーティからの追放
初連載です。
よろしくお願いします。
「ヴェール、お前はもういらん!このパーティーから抜けてくれ」
「俺たちはもう強くなったお前の【全反射】に頼らなくてもAランクダンジョンなんて簡単さ」
「ヴェール君、あなたとの2年間楽しかったですわ~」
「ヴェールさん、さようなら。」
俺は2年間パーティーの為に頑張ってきたがついさっき追放された。
あいつらは『銀翼の白鳥』というSランクパーティーだ。
戦士でリーダーのマルタ
武闘家のガンマ
魔法使いのリア
僧侶のティア
確かに俺はこの4人より弱い。弱すぎる。
だが、なぜ2年間もSランクパーティーに居られたかと言うとスキル【全反射】のおかげだそのため前衛役として入れてもらえた。
「今日の宿どうしよう、今手持ちが銀貨3枚か・・・」
俺は『銀翼の水鳥』では掃除・家事・依頼の受注など雑用を全部担当していたが
戦闘では役にたってないらしく報酬の分配は1割にも満たなかった。
「はぁ、とりあえずギルドでお金稼ぎでもしようか」
「こんにちはヴェールさん」
「本日も銀翼の水鳥のご依頼ですか?」
「こんにちわマキナさん」
「いや、それが今日追放されたんで当分ソロ活動です」
「とりあえずこの依頼を受けます」
「わかりました。でもヴェールさんならAランクの依頼なら難なくこなせると思うのですが」
「とりあえずの宿代稼ぎですよその後の事はまだ考えてませんから」
そういって俺はギルドから出た。
俺は弱いとはいえどもsランク冒険者だから今回のcランクの依頼など難しくはない。
俺は依頼のホブゴブリン×15体の討伐に向かった。
「さっさと終わらして早く帰ろう。」
すると、目の前にゴブリン達が現れた。ゴブリン達は俺のことを見つけると一目散に俺を目掛け攻撃を仕掛けてきた。
「ギャァァァ」
ゴブリンの持っているボロボロの剣を振り下ろしてきた。
「「「ギャァァァァァァァ」」」
振り下ろされた剣がゴブリンの頭に刺さっている。これが俺の【全反射】の能力である。
敵の攻撃・攻撃魔法・デバフ魔法と様々な俺に対するものを反射してくれる。
取り合えず依頼のホブゴブリン×15体の討伐を完了させる。
「帰ろう。」
その帰り道で
「「「「「誰か助けて」」」」」
俺はその声のする方向に急いで向かった。
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