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No.1


俺は一度日本で死んでいる、しかし今はあろうことか異世界に転生している、この事に気が付いたのは生まれてから3年経った頃、寝ている時にひどい頭痛で飛び起きた事があった、その時に前世の記憶が蘇った。

最初は、日本との違いに戸惑ったが、13年経った今ではすっかりこっちの世界にも慣れる事が出来た、さらに嬉しい事に転生した先の家は、一つの領土を任せられている名門の家であり、両親に溺愛されていると言ってもいいほど、愛されている。

そして等々俺はルーファス王国での成人とされる16歳になった。

ルーファス王国では、成人になれば神殿本部でのスキル譲渡会が行われる、このスキル譲渡会では多種多様なスキルの譲渡が行われる。

そして、今はスキル譲渡会に向かうために領土から王都に向けて馬車に揺られている最中である。


「クルスちゃん楽しみですわね、クルスちゃんきっと優秀なのですから、素晴らしいスキルが授けられられるはずですわ」

「きっとそうだね、我が息子は優秀なのだから、素晴らしいスキルが授けられるはずだ、クルスは欲しいスキルはあるか?」

「いえ、私はどのようなスキルでも構いません」


スキル譲渡会ではその名の通り、スキルの譲渡が行われる。

スキルの種類は大きく分けて2つある。

個人だけが使える、固有スキル。

誰でも使える、汎用スキル。

大体授けられるスキルは汎用スキルの方で、固有スキル持ちはほとんどいない、それこそ一人も出てこない年も珍しくない、わかりやすく言えば汎用スキルがRぐらいで固有スキルがURぐらいで、スキル譲渡会がスキルのレアガチャぐらいの認識だ


「もしかしたら、クルスちゃんには固有スキルが来るかもしれないですわね」

「そうだな、しかし固有スキルが来たら少し面倒ではあるが、憧れだからな」

「そうですね、固有スキルだと使い方から自分で調べないといけませんですからね」


汎用スキルだと使える人がすでに多くいるため、わからなければ周囲の人に聞けば良い、しかし固有スキルだと、自分にしか使う事が出来ないため他の人に聞く事は出来ない、さらにスキルにもよるが暴走する可能性も高い、詰まる所固有スキルは魅力はあるが管理が難しいスキルと言う事だ


「ご主人様、まもなく村に着きます、この村で一度休憩を取りましょう」

「そうだな、今夜はこの村で泊まろう、すまないが宿を取ってきてくれ」

「畏まりました、では少々お待ちください」


馬車の御者兼執事のルーカスが馬車を離れ宿屋を探しに行く。

実は今の時点で当初の計画より遅れが生じているため、計画していた村によることなく王都に向かっている、そのおかげで王都まで後一日もあれば到着する事が出来る村に着く事が出来た


「クルスちゃん、明日には王都に着けそうですわよ」

「えぇ、明日で馬車のぐらつきからしばらく離れられると思うと、嬉しいですね」

「クルスちゃん、馬車苦手よね」


転生前の車の乗り心地と比べて馬車はどうしても悪い、転生前に車での移動が多かった分どうしても馬車の乗り心地には慣れない。


「ご主人様方、宿を確保できましたのでご案内いたします。」

「ありがとうルーカス、それじゃあ行こうか。」


ルーカスさんと共に宿に入る、宿自体はよくある普通の宿であったが、宿主が気を利かせて一番大きな部屋に通してくれたらしい、3人入ってもまだ余裕でスペースが余っている、これでゆっくり寝る事が出来る。


「まぁ、広い部屋を用意してくれたのね、ありがたいわね」

「宿主が優しい人で良かったよ、それじゃあゆっくりしようか」


その後部屋でゆっくり過ごした。

そして、そのまま翌朝になり出発の時間になった


「さて、それじゃあクルス出発しようか。」

「はい、お父様。」

「とうとう、お坊ちゃまが譲渡会に参加される歳になったのですね、なんだか感慨ぶかいですね。」

「そうですわね、生まれた時から今まであっというまに過ぎていきましたからね、一時期はどうなる事かと思いましたけど。」

「確かにあの時はどうなる事かと、正直覚悟したんだがな、まさかこの年まで生きる事が出来るとは」


両親が涙を流しながら、思い出話をしている。

そして話の内容は大体記憶を取り戻した時の事だ、あの時に生死をさまよったのは事実で、俺自身もよく覚えているし、俺自身よく生き延びたと思っている。

まぁ、おそらくあの時に起こったひどい頭痛は転生前の記憶が一気に流れ込んできたために処理しきれずに頭痛になったのだろう。


「それでは、お坊ちゃま方そろそろ出発いたします、馬車に乗ってください。」

「馬車はどうにも苦手です。」

「クルスはいつになっても馬車が苦手だな、早く乗りなさい、何なら昔みたいに私が乗してあげようか。」

「やめてください、すぐ乗りますから。」


馬車に乗り込むと続いて父が乗り込み、続いて母が乗り込む、そして最後にルーカスが御者席に座り馬車は王都に進む



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