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1章 追憶
俺の名前は藤原茉信。
今日4月6日。まだ肌寒い春といった感じの気候。
俺は彼女に振られた。かおりという名だった。今でも
彼女に会いたい。
「かおり、俺は今でもお前を愛してる」
誰もいない1人の部屋でぼそっと呟く。
まあ誰も聞いていないのだが。
かおりのことでイライラして無闇矢鱈に性欲が溜まる。
俺はティッシュを近くへ寄せると、ズボンを下ろして手淫にふける。これでもう今日10度目になるだろうか。
どぴゅるぴゅるぴゅ
汚い液の出る音が虚空の部屋にこだまする。
その瞬間であった。
「うっ!」
意図しない情けない声が思わず出てしまう。
次の瞬間視界が暗くなった。




