中二病と転生者って…
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ボクの人生は平穏な日々だった。
両親がやたらラブラブなのと中二病以外は特に面白くない人生…いや半生?
とにかく幼稚園で先生に恋をしたり、小学生の時には授業中にトイレ行くとからかわれたり、中学では部活に…
「おい!聞いてるのか!あ!」
それが今、もと勇者に体育倉庫裏で嬉しくもない壁ドンされて尋問されている。
「でどうなんだよ!お前は!」
何故だ?何故ボクなんだ…
勇者なら学者に魔導師やら賢者様やらと答えを知ってそうなモノなのに何故にボク?
「あの〜、吉田君…」
「テメー!勇者だ!勇者!ゆ!う!しゃ!」
本当だとしても今や吉田君だろ。
過去の栄光にしがみ付く勇者って勇者と言えるのか?
「…勇者…君」
勇者吉田は納得したようだ。
「ボクはこの世界で生まれた…君達の世界では存在しなかった。
だから君の疑問に答えられない」
勇者がボクを鬼の形相で睨む。
正直漏らしそうだ。
「そんな答えでこの俺が納得すると思うのか!」
この人が魔王じゃないのか?
そんな考えが過った時だった。
「やめたまえ!」
魔王が来た。
「魔王!テメーは黙ってろ!」
「吉田君!彼を離すんだ」
勇者吉田が魔王に詰め寄る。
「俺は勇者!どいつもこいつも」
かなり苛立っている。
「これが勇者のする事か!」
魔王が…生徒会長が感情的になった。
その迫力に勇者吉田がたじろぐ。
ボクは少しちびる。
「民を守るべき勇者が一般生徒を連れ出して怒鳴りつけるとは言語道断!普段から勇者だと言うならもっと正しく有るべきじゃないか!」
生徒会長の説教が続く。
「だいたい始業式を妨害するなんて!君は何を考えているだ!」
ああ、生徒会長も大変なんだな…
「うるせー!うるせー!魔王の癖に!」
駄々っ子のように勇者吉田は逃げ出す。
「あ!待ちたまえ…」
生徒会長は手を伸ばすがなぜかそれ以上動かなかった。
虚しさが漂う。
「あの…」
ボクは生徒会長に声をかける。
「私はなんて事を…彼は勇者とい重圧を今も背負う誇り高い男なのに私は感情的なって…」
どうやら怒った事を反省しているようだ。
まぁ吉田はただの人になったのを認めたくないだけだと思うが…
ボクは生徒会長に連れられて生徒会室にきた。
部屋には副会長と書記の人がいた。
副会長は…凄い美人だ!
金髪の長髪で眼鏡!
秘書だ!美人秘書だ!
書記はゴリラ…
「はじめまして、副会長の入矢です…一応元勇者パーティの聖騎士でした」
「オラは翁牙いうだ、魔王様の側近だったんだ」
ちょい待って…えっ?勇者パーティ?
聖騎士ってピッタリね…じゃない!裏切り?
オーガは…どうでもいい。
イリヤさん何故に?スパイ?
「勇者に嫌気がさしたのがきっかけです」
イリヤさんがボクの様子を見て説明してくれた。
「そもそも彼は勇者時代から最低で人の家に勝手に入り窃盗を繰り返し、ダンジョンでは独断専行、女性を見るとナンパ、勇者である事での無銭飲食に施設の無断使用、器物破損、仲間からでさえ物を盗み、挙げ句の果てに私に夜這いをかけるしまつ!危うく勇者を殺すトコでした!正当防衛なのに勇者ってだけで…」
ああ…大変だったんですね。
こっちの世界が合わないとかじゃなくて勇者は最初から最低だったのか…
いつの間にか感情的になったイリヤさんを魔王が止める。
「副会長…そろそろ」
イリヤさんはハッとした顔だけをして黙ってしまった。
少し恥ずかしそうしているのがとても可愛く思えた。
そんなこんなでお茶を飲みつつ前世の話しを聞いていた。
大半は両親から聞いたままだった。
「ところで…キミは生徒会に入らないかね?」
まぁいろいろあって生徒会に入る事になった。
決して副会長が美人だからじゃない…本当…
書記のポストがもう一つありボクはそこに身を置いた。
それから勇者吉田はあまりボクに絡まなくなった。
生徒会に身を置いて数日、ボクは知ってしまった。
アレは曇っている日だった。
休み時間に副会…誰かいるかな?っと生徒会室行く途中だった。
「父さんの仇!」
あー、いつものやつか…
「くだらん!」
魔族と人間の争い…
「貴様の所為でたくさんの星が潰された!」
………………えっ?
ウォーズ来た!
なに黒い方面の人達ですか?
勇者は?魔王は?
ボクはパニックになった。
「そもそも我はお前の父を殺していない…」
えっ。
「嘘をつくな!」
ちょっと待って!それはアカンやつです。
「我はお前の…」
ダメダメ!ヤバイヤバイ!アカンアカン!
「兄だ!」
あっ…そうですか。
通り過ぎながら聞いていたら後ろから会長が声をかけて来た。
「アレは…その…中二…病というやつです」
あっそうですか。
そうかそうか…ふざけるな!
っと心でキレていると会長が説明を続ける。
「この学園は確かに転生がほとんどです。
ただごく僅かですが他の世界から来た人もいます」
「ん?でもそうなるとアレは?」
当然の疑問を打つける。
「アレは更に僅かな中二病患者です」
あの威厳溢れる会長が見る影もなく嘆いていた。
流石の会長も中二病患者が理解出来ないらしい。
「つまり…宇宙な戦争は…」
「…ありません」
「…ん〜」
ボクが悩んでいると会長は心を読んだ様に続ける。
「我々は転生した世界、及び転生者の把握を試みました。
その時に…その…証言の辻つまが合わずに…少々手荒い聞き方をしてしまった配下がいまして…」
あ〜、なんとなく想像できる、彼らは正直ラチがあかない時がある。
魔王自身が抑制出来ても配下は無理であろう。
あのゴリラなんかに威圧されたらボクなら…泣く。
「後、幸いな事に同じ世界の転生者は複数人いるので証言の辻つま合わせは割と簡単でした」
なるほど中二病患者は設定を患者同士で確認したりはまずしない。
後は自分でも忘れたりしてしまったりする。
「ところで他の世界ってどんなところがあるんですか?」
「そうですね…こっちの世界で運動会と言われるモノが戦争っというところがありました。
運動会と言っても内容は長距離走とか重量上げと単純なものですが」
平和な世界もあったものだと思っていると会長が続ける。
「負けると全員死刑になります」
…ボクの感動を返せー!
つーかそれ意味無いだろう!
最初から殺し合いすんのと変わらないだろ!
「あの…もう少し平和な世界は?」
「一応は戦争がない所がありましたが…」
なぜさっきから「が」が付くのだ。
「…戦争をする程人も物も無い所です」
「つまり…」
「どこもそれなりに問題がある所です」
ちなみに生徒会室に副会長はいなかった。




