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第72話 反省会

第72話 反省会


 バトルアリーナVIPルーム。


「あー疲れた……」

 椅子に掛けたガーネットが首をこきこきやっている。


「肩をお揉みしますか?」

 と、メイド長。


「お願いするわ」

「はい」


 メイド長がガーネットの背中に回り、肩を揉みはじめた。


「んああ、、、、。そこよ、そこ」


 ……おっさんくさいな。こいつ。


「あー、しかし今回は疲れたわ……」


「ミートゥー。俺もだ」

 ジャッジ・ザ・オーナーも椅子にぐでんとなっている。

 リーゼントにグラサン、ライダージャケットのいつものスタイルに戻っている。


「ハーミット、俺にもやってくれ」


 何もなかった空間にハーミットが姿を現す。

 透明化を解除したそうだ。


「嫌ですよ……、私はバウンサーであって貴方の執事ではありませんので」

 と言ってまた消えてしまった。


「とにかく、貸しひとつズラ。ガーネット(にやにや)」

 とズーラン。


 ズーラン。こいつは、俺の顔とガーネットの顔を見比べて、ひとりでにやにやしては、時々笑っている。


 何がおかしいんだこいつは。


「とにかくだ……」

 と、俺。


「最初っから話がついてるんだったら、事前に教えておいてくれよ」


 死刑宣告、求刑か? びっくりするじゃないか。


 あのメチャクチャな裁判は、俺を助けるために打たれた芝居だったそうだ。

 俺を助けるために、全員打ち合わせの上、あれを進行させたんだそうで。


「そうです! 皆さんひどいです!」

 と、ルナリア。


 ほっぺたを膨らまして、顔を赤くして本気で怒っているようだ。


「カラスマさまが本当に死刑になってしまうかと思いました」


「まぁ、十中八九死刑だったんだがなブラザー」

 とジャッジ。


「お前がガーネットの知り合いじゃなかったら死刑にしていたよ。それくらい試合妨害ってのは見過ごせない罪だからな」

 サングラスの奥の目が鋭くなる。


「……」


「何せ、何千万、それこそ億単位の賭け金が動いてるんだ。そいつを妨害されちゃこのアリーナが潰れかねない、実際あの試合は試合不成立の払い戻しで大損害が出てるんだ。お前のやったことはマジで許してねえからなブラザー」


「……ごめん」


「まぁいいってことよブラザー。おかげでガーネットがディナーの誘いを受けてくれたしな」


「みんな……」

 俺は頭を下げた。


「俺を助けてくれてありがとう!」


「ふん、勘違いしないで頂戴カラスマ。貴方を事故で呼んじゃって、そのまま死刑にさせたら寝覚めが悪かっただけよ」

 

「へー、これがツンデレってやつズラか(にやにや)」

 と、にやにやガーネットを見るズーラン。


「こいつは貸しだブラザー。俺も有望なファイターは失いたくなかったからな。これからのファイトでアリーナに収益をもたらしてくれれば俺はいい」 


「これからのファイト。そうだ……」


「あん?」

 とジャッジ。


「ジャッジ、話がついてるなら、俺の疾風は返してくれるんだろう? あれがないと俺は戦えないんだ! それ以前にあれは俺にとってかけがえのないもので……」


「それとこれとは話が別だ! 判決には従ってもらう」


「疾風は判決どおりアリーナ預かりとなります」

 ハーミットが再び姿を現して言った。


「期日までに罰金の支払いが行われない場合、疾風は競売に掛けられますのであしからず……ちなみに期日は二週間後です」


「そんな……」


「お前なら疾風無しでもやれるだろ。バトルアリーナは有望なファイターを歓迎する。きっちり2億用意して、疾風を取り返してみせろ」


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 カラスマ達を送った後、VIPルームにはジャッジメントとハーミットが残った。


「実際、死刑にしておけば良かったのではありませんか? ジャッジメント」


「そう思うかハーミット?」


「あのハングドマンがまるで歯が立たず、ザ・パワーテンの一角を単機で落とすほどの脅威ですよ」


「その脅威が今、俺たちの手元にあるじゃないか」


 琥珀の中に入った疾風を見るジャッジ・ザ・オーナーこと、大いなるアルカナの構成メンバー、ジャッジメント。


「手駒にできるなら、これほどプレシャスなことはないぜ?」

 にやりと笑った。

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