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第135話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」最終話「さよなら、また会う日まで!」

第135話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」最終話「さよなら、また会う日まで!」



 「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」


 オープニングアニメーション。


 オープニングテーマ、「Klein×Klein」が流れる。


 ×  ×  ×


最終話「さよなら、また会う日まで!」


 ×  ×  ×


 アーティファクト・クイーン(メカデザイン島田ミカ)。


 VS、疾風改、ミセリコルデ、ベイズラード、隼、青龍、ヴィドフニル。


 激闘。


『必殺! 左捻りこみ・斬!』

 と、疾風。


『オールマスターアームオン・エンゲージフルファイアーなの!』

 と、コルデ。


『収束ビーム! 無制限発射!』

 と、ベイズ。


『インペリアルシザース!』

 と、隼。


『ブルードラゴンブレスやでーッ!』

 と、青龍。


『ユグドラシルを照らす曙光!』

 と、ヴィドフニル。


 モノコックウェポンズ・フラウ達の必殺技が、次々と炸裂してゆく。


 さすがにたまらないアーティファクト・クイーン。


『これほどまでとは……』


 驚くアーティファクト・クイーン。


『人間と接触することによって得られる力。それは確かなものである。そう認めましょう、エーテル体達、いえ、地球のモノコックウェポンズ・フラウたちよ!』


『……』


 構える疾風達。


『ですが惑星のコアを、一つの惑星を捕食した力には及びません。それを今から思い知りなさい』


 発光するアーティファクト・クイーン。


 その体がどんどん肥大してゆく。


「そんな」

 と、翠。


『あぶない、翠、離れて!』


 疾風たち、それぞれをパートナーを掴んで、安全圏へと離脱する。


 巨大化を続けるアーティファクトクィーン。


 全高700メートルの巨体へと膨れ上がる。(牛久の大仏が120メートル、スカイツリーが634メートル)


 ×  ×  ×


 富士山の裾野。遠景。


 富士山に並んで、アーティファクトクイーンの巨体。


 ×  ×  ×


 離れた場所。


 翠、コビ子、小百合、敏子、明子、疾風達がいる。


「大きい!」

 と、敏子。


「怪獣だー!」

 と、明子。


「危ないわ、じっとしてて!」

 敏子と、明子を背中から抱きしめる小百合。


「フヒヒ、これは、お決まりのやつですが、大ピンチでござるな」

 と、コビ子。


「あんなの、どうやって倒せばいいの」

 と、翠。


 ×  ×  ×


 富士山に並んで、アーティファクトクイーンの巨体。


 上空。


 スクランブル発進してきた米軍の戦闘機の編隊が来る。

 

 ×  ×  ×


「フヒッ、あれは在日米軍でござる!」

 

 ×  ×  ×


 上空。


 米軍機、次々とアーティファクトクイーンにミサイル攻撃を撃つ。


 だが、びくともしないアーティファクトクィーン。


『原生生物ごときが』

 と、クィーン。


 巨大な剣を召喚するクィーン。


 剣を振るい、米軍機を次々と打ち落とす。


 ×  ×  ×


 翠達のいるポイント。


 剣を振るうたびに突風が吹き降ろしてくる。


「きゃあああああ!」

 突風に立っていられない翠たち。


 バリヤーをはる青龍。


 協力してバリアーを強力にする疾風達。


 ×  ×  ×


 超上空。


 米軍のB2爆撃機の編隊。


 地中貫通爆弾を投下。


 ×  ×  ×


 クイーン。


 地中貫通爆弾が激突。


 大爆発が起こる。


 ×  ×  ×


 翠たちのいるポイント。


 大爆風が飛んでくる。


 バリヤーによって、守られている。


「フヒ? やったでござるか?」


 ×  ×  ×


 クイーンのいる場所。


 爆炎が晴れるが、中から現れるクイーンの神々しい姿。


 クイーン、剣を振り上げる。


 剣から雷が発生。


 雷が、B2爆撃機に向かって飛ぶ。


 B2爆撃機編隊、すべて撃墜される。


 ×  ×  ×


「ああ、そんな……」


 唖然としてみている翠達。


 ×  ×  ×


 クイーン、背中から触手が張り出す。


 その触手が伸び、ヴィドフニルが掘った穴へと突き刺さる。


 地球のコアへと、触手を伸ばそうというのだ。


 再び群発地震が起こる。


 ×  ×  ×


 翠たちのいるポイント。


 バリヤーによって守られている。


 地震が起こる。


「きゃあああ」

 と、敏子、明子。


「フヒ! このままじゃ地球が!」


『翠!』


「疾風!」


『行って来ます! 翠!』


「疾風……気をつけて! 絶対、帰ってくるんだよ!」


『疾風ばっかりずるいなの!』

 とコルデ。


『我らもいるんだぞ!』

 とベイズ。


「二人とも……」

 と、翠。


「ベイズラード殿! 明日は超高機動ストライカーの発売日でござるからな!」

 と、コビ子。


『マジか! 忘れてた! 一緒にコビ屋で並ぼうぜ!』

 と、ベイズ。


「限定特典は、ヨロコビヤの店舗デカールでござるよ!」

 と、泣いている。


『絶対手に入れなきゃな……』


「妖精さん!」

 と、敏子、明子。


『敏子、明子! 姉妹で、仲良くするなの! ずっと仲良くするなの。妖精さんとの約束なの!』


「妖精さん……」


「青龍」


『小百合はん』


「帳簿の片付けがまだ残ってるからね! ……だから絶対……帰って……」

 と、涙して、喋れない。


『こないな時まで商売の話かいな……ウチはやられるようなタマじゃあらへんよ』

 と、青龍。小百合の頭をよしよしする。


『アーティファクトの侵攻触手、掘削速度はオレの触手の倍以上だ』

 と、モニターするヴィドフニル。


『皆、別れを惜しむ時間はないぞ』

 と、隼。


『いくで皆!』


『おう』

 と全員。


 青龍。オーラのブルードラゴンを呼び出し、コアになる。


 ドラゴンの頭に乗る、疾風、コルデ、ベイズ、隼、ヴィドフニル。


 ブルードラゴン、出撃!


 その様子を見送る翠たち。


 一人、スマホをブルードラゴンに構えているコビ子。(伏線)


 ×  ×  ×


 超然とそびえたつクィーン。


『来たか……』


 そこへ、ブルードラゴンが、飛んでくる。


 クイーンの顔面へ一直線へ飛ぶブルードラゴン。


 クイーン、ブルードラゴンへ剣を振り下ろす。


 避けるブルードラゴン。


 ブルードラゴン、クイーンの顔面へと迫る。


 次々と、必殺技を放つフラウたち。


『オールマスターアームオン・エンゲージフルファイアー! 全弾発射なの!』

 と、コルデ。


『収束ビーム! 0距離だ、くらえーッ!』

 と、ベイズ。


『ユグドラシルを照らす曙光! 出力最大!』

 と、ヴィドフニル。


 顔面に炸裂する3つの必殺技。


 さらに!


 飛び出す、疾風と、隼!


『必殺! 左捻りこみ・斬!』

 と、疾風。


『インペリアルシザース!』

 と、隼。


『ダブルスラッシュ!』

 と、疾風&隼!


 姉妹の合体必殺技が、クイーンの顔面に炸裂する。


 よろめくクイーン。


 だが、倒れない。


『見事だ。モノコックウェポンズ・フラウたちよ。だが、その力……』


 発光するクイーン。


 全身から熱線を発射する!


『一つの惑星ほしにかなうものか!』


 光に包まれる世界。


 熱線に焼かれ、すさまじい光に消失する疾風、コルデ、ベイズ、隼、青龍、ヴィドフニル。


 ×  ×  ×


 とあるSNS、ソーシャルネットサービス。


 KOBIKO@MN:Fがアップした1枚の写真が話題になっている。


KOBIKO@MN:F「わたしの友達を応援してでござる!」


 疾風達が、ブルードラゴンにのって出撃してゆく短い動画。


 クイーンに攻撃が加えられる様子。


ユーザー「これ? モノコックウェポンズ・フラウの動画? よくできてるなぁ」


ユーザー「これ本物? マジで?」


ユーザー「俺、静岡に住んでるんだけど、でかい女の巨人が立ってるよ!」

 と、クイーンの写真つきでアップされる。


 日本中に、疾風達とクイーン達との戦いが広められていた。


 日本人、モノコックウェポンズ・フラウと、クイーンの戦いを知る


 ×  ×  ×


『う、ああ』


 墜落している疾風達。


 ボロボロで、もう立つことも出来ない。


「はやてーッ!」


 翠、疾風の姿を見つけ、駆け寄ってくる。


 翠、疾風の体を両手ですくい上げる。


『翠……、危ないです。はやく……、逃げて!』


「いやよ疾風、私も戦う!」


 敏子と明子が、コルデ。


 小百合が青龍。


 コビ子が、ベイズ、隼、ヴィドフニルを拾い上げて翠の元に集まる。


『翠、ですが、私達はもう……』


「負けないで疾風!」


『翠……』


「疾風、ずっと一緒にいるって約束したじゃない!」


『翠……』


「だから負けないで疾風ーッ!」


 翠の体から光があふれ出し、それが疾風の居る手に集まる。


 光に包まれる疾風の体。


 だが、立ち上がれない疾風。


『翠、私はもう……』


 ×  ×  ×


 上空。


『終わりだ。モノコックウェポンズ・フラウ達。そして、人間達よ。』


 クイーン、構えた剣に光が集まる。


 光る剣を振りかぶるクイーン。


 それを疾風に向かって振り下ろす。


 ×  ×  ×


 地上。


 振り下ろされた巨大な剣の切っ先が、疾風達に迫ってくる。


 ×  ×  ×


 立ち上がれない疾風のアップ。


 これまでの翠と疾風との思い出が、どんどんカットインしていく。


 子猫を助ける翠。

『私はエーテル体U6.tm8s。他者の命の為に自分の命を投げ出すあなたの行動はとても興味深い。この地球の事を教えて欲しい』


『翠、はやく私を組み立ててください!』

「わかったわエーテル! でも自信ないなぁ、うまくいかなくても怒らないでね……」


 ×  ×  ×


『私は……』


 ×  ×  ×


『私の名前はエーテル体U6.tm8sではない、私の新しい名前、それは疾風だ』

「いくよ疾風! エーテル体最大励起! 疾風、四式戦装甲、リンクアップ!」


「疾風! あなたは一人で戦っているんじゃないわ! 私と一緒に戦いましょう! 疾風!」

『翠! しかし!』

「敵は2体! なら私と疾風で2人組みになれば数は一緒よ!」

『わかりました! 翠、貴方の精神エネルギーを吸収します!』

「遠慮なく使って疾風! エーテル体最大励起! 疾風、四式戦装甲、リンクアップ!」 


 ×  ×  ×


『私は……』


 ×  ×  ×


『疾風、お前の判断と意見は正しかったなの。疾風。お前こそ、我々の女王にふさわしいなの』


「死ぬまで精神力を吸収する? コビ子を! 学校の皆を巻き込むなんて! 絶対に許せない!」

『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!』


「フヒーッ! フヒフヒーッ! プラモが! モノコックウェポンズ・フラウが喋ってる! 動いてる! 最高の最高でござる!」


 ×  ×  ×


『私は……』


 ×  ×  ×


「貴方にはもう疾風を傷つけさせない。私の体で疾風を傷つけないで。そんなことをさせられるんだったら! 私は!」

『バカな、この知的生命体は! この地球人は! この人間は! U6.tm8sの為に! 他者である我が妹の為に自分の命を投げ出そうとしているだと!?』


『ごぼばごばごばごばごぼ……』

「疾風!」

『助かりました翠……水泳は苦手です……』


「強すぎるよ疾風」

『毎日やりこんでいますから、えへん』

「自慢できることじゃないでしょ……もう」


 ×  ×  ×


『私は……』


 ×  ×  ×


「疾風起きてる?」

『はい、翠』

「今日は楽しかったね。こんな日がずっと続くといいね」

『そうですね。翠』

「私達ずっと一緒だよね?」

『はい、翠。私はずっと、翠と一緒にいます』

「良かった」


 ×  ×  ×


『私は……』


 ×  ×  ×


『私は戦う! 私はずっと、翠と一緒に! 一緒に居るんだ!』


 振り下ろされた巨大な剣の切っ先が、疾風と、翠を直撃する。


 だが。


 剣は、翠と疾風にあたる寸前で、『なにものか』に受け止められている。


 翠の手のひらの上で立ち上がっている疾風。


『なんだこれは……?!』

 と、アーティファクト。


 ×  ×  ×


 振り下ろされたはずの巨大な剣。


 その剣を受け止めているのは、無数のエーテル体達。


 光る妖精のような(第1話の疾風のエーテル体のような)エーテル体が、数十体、剣を受け止めている。


『うわああああああああああ!』


 叫ぶ疾風。


 翠との思い出が再びカットインしてゆく。


 その体が光に包まれ、そして、その体から、溢れる想いが、新たなエーテル体となって、次々生まれ、溢れてくる。


 数百体、数千体の新エーテル体が、疾風と翠、そして、コビ子、小百合、敏子、明子、コルデ、ベイズ、青龍、隼、ヴィドを守るように展開する!


『これは、あの時の!』

 と、ベイズ。 


 疾風と隼の決闘。


 隼を倒した疾風。隼が絶命した後、疾風から生み出された光によって蘇生した。その光景を思い出すベイズラード。


『あの時の光だ!』


『新しいエーテル体!? 疾風の子供なの!?』

 と、コルデ。


『惑星のコアを捕食することなく、次世代のエーテル体を生み出すなんて』

 と、隼。


 ×  ×  ×


『そんなバカな。ありえない! 次世代のエーテル体を生み出しただと? 質量保存の法則はどうなる? 膨大なエネルギーがいるのだぞ? どんな力をリソースにしたというのだ? なにがそんな奇跡を生み出したというのだ』

 と、アーティファクトクイーン。呆然とする。


『まやかしだ! そんなものは!』


 クイーン、振り下ろした剣に力を込める!


『うわあああーッ』


 剣を受け止めていた新エーテル体達が、吹き飛ばされる。


 ×  ×  ×


 疾風と翠達、人間組、新エーテル体の部隊によって、安全圏まで避難させられている。


 その間、クイーンに対して断続的に行われている新エーテル体達の攻撃。

 だが、その攻撃は全て通じない。


『オリジナル!』

 と、疾風に呼びかける新エーテル体A。


 新エーテル体B、C、たくさんのエーテル体が疾風の元に集う。


『私達にも戦う力を! 戦うボディをください!』

 と、新エーテル体A。


『ボディ? モノコックウェポンズ・フラウのボディですか? それはここには……』

 と、疾風。


「フヒヒ! フヒヒヒヒヒヒヒーッ! フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ! フッヒャーーーーーーーーッ!!!!!!」

 と、コビ子。


「コビ子?!」

 と、びっくりする翠。


「ボディならあるでござる! 日本中にあるでござるよ!」

 と、スマホを見せる。


 ×  ×  ×


 とあるSNS、ソーシャルネットサービス。


 KOBIKO@MN:Fのコメント。


KOBIKO@MN:F「全国のヨロコビヤファン! モノコックウェポンズ・フラウユーザーのみなさん! 私の友達と一緒に戦ってくだされ!」


ユーザー「釣り乙」


ユーザー「どうすればいいんだ?」

 と、アップされている改造されたオリジナルのモノコックウェポンズ・フラウの写真。


ユーザー「うちの娘でよければ貸すよ!」

 と、アップされている改造されたオリジナルのモノコックウェポンズ・フラウの写真。


 リアルタイムで打ち込まれるコビ子のコメント。


KOBIKO@MN:F「モノコックウェポンズ・フラウを外へ! 窓から、ベランダから、とにかく外へ!」


 ×  ×  ×


「エーテル体のみんな! 全国の熱いモノコックウェポンズ・フラウの作り手達から、ボディを借りてくるでござる!」

 と、コビ子!


『了解!』

 と、新エーテル体達。


 数百、数千の新エーテル体達、すさまじいスピードで四方八方へ散ってゆく。


 ×  ×  ×


 日本列島、上空からの俯瞰図。


 静岡から光が、全国へと飛ぶ。


 ×  ×  ×


 ヨロコビヤユーザーAの家。


 モノコックウェポンズ・フラウを掲げているユーザーA。


 そこに、エーテル体が舞い降りる。


「な、なんだ!?」

 と、ユーザーA。


 エーテル体、モノコックウェポンズ・フラウに合体!


『はじめまして、マスター! 私に戦闘参加の許可をください!』


「ええーッ、うちの娘がしゃべったーッ!」


『マスター、許可を!』


「ええ、いいけど……ちゃんと無事に帰ってくるんだぞ!」


『はいマスター! 帰ったら一緒に遊んでくださいね! 私! ずっとマスターとお話がしたかったんです!』


「お前!」

 じーんとなるユーザーA。


 飛び去る、オリジナルモノコックウェポンズ・フラウ。


 以下、そんなやりとりが、全国津々浦々、何箇所かであって。


 ×  ×  ×


 富士山の裾野。


 そびえたつクイーン。


 それに対して、


 集結するモノコックウェポンズ・フラウの大軍団!


 その数、秒を追うごとにどんどんどんどん増えていく!


 ×  ×  ×


 翠達が避難しているポイント。


『翠、私達も行って来ます!』

 と、疾風!


「わかった! 疾風!!」


 傷ついた疾風! 飛ぶ!


 コルデ、ベイズ、青龍、隼、ヴィドフニルもそれに続いて飛ぶ!


 ×  ×  ×


 集結するMW:Fの大軍団。


 その最前列に加わる疾風と、コルデ、ベイズ、青龍、隼、ヴィドフニル。


 向かい合うアーティファクト・クイーン。


『何体集まろうが! この惑星を飲み込んだ女王の力にかなうものか!』


 発光するクイーン。


 全身から熱線を発射する!


 MW:Fの大軍団一斉にバリアを展開。熱線、防ぐ。


『なんだと!』


『みんなーせーのでいくなのー! せーの!』


 砲撃タイプのMW:Fから大集中砲火が始まる。


『ぐわあああああー』

 膝を突き、崩れ落ちるクイーン。


 だが、剣を衝いて耐えるクイーン。


 再び立ち上がり、剣を振りかぶる。


 発光する剣!


 すさまじいエネルギーが集中する!


『これで終わりだ! モノコックウェポンズ・フラウたちよッ!』


 振り下ろされる巨剣。


『オリジナル!』

 と、モブMW:F。


『はい!』

 と、疾風。


 機動タイプのMW:Fが大編隊を編成し、エネルギーの巨大な刀の姿を形作る。


 疾風、刀の柄の位置におり、巨大な刀を持ったすがたになる。


『みんな力を!』


『はい!』

 と、モブMW:F達。


『必殺、左捻りこみ・斬、チェストオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』


 巨大なエネルギー剣の疾風の必殺技と、クイーンの巨剣が激突。


 クイーンの巨剣が粉々になり。


 そのまま、疾風の必殺技が、クイーンの体に激突し、その体を両断する。


『バカな、バカな、ぐわああああああああああああああああああああああああああああああああああーッ』


 縮退し、消滅するクイーンの体。


 カッ。


 圧倒的な爆発が起こる。


 ×  ×  ×


 爆炎が晴れる。


 富士山の裾野。


 翠達が待っているポイント。


 6つの光が飛んでくる。


『翠ーッ!』


 疾風の声、飛んでくる疾風!


「疾風ーッ!」


 両手を広げて、疾風を迎え入れる翠。


 その胸に飛び込む疾風。


 勢いのあまり、後ろに倒れこむ翠。


『翠、翠、翠ーッ!』


「疾風、疾風、疾風ーッ!」


 ×  ×  ×


「こうして、この惑星でのエーテル体達の戦いは終わりを迎えた」

 と、翠のナレーション。


 ×  ×  ×


 エンディング&エンドロール。


 エンディングに合わせて、以下の映像が流れる。


 ×  ×  ×


 モノコックウェポンズ・フラウユーザーの家。


 帰ってくるオリジナルモノコックウェポンズ・フラウ。


 それを抱きしめる、モノコックウェポンズ・フラウユーザー。


 しゃべるオリジナルモノコックウェポンズ・フラウ(口パク)


 感動で泣き出すユーザー。


 ×  ×  ×


 ヨロコビヤショップ。


 大勢のお客さんですし詰め。すさまじい人気。


 入荷したモノコックウェポンズ・フラウが飛ぶように売れている。


 そこにいるコビ子&ベイズ。


 新商品が買えてご満悦の顔。


 ×  ×  ×


 町の日常。


 歩いている一般人の女性。


 その傍らには、モノコックウェポンズ・フラウが浮いている。


 地球人とエーテル体が同居する世界になったのだ。


 ×  ×  ×


 翠の学校。


 模型部部室。


 入部用紙を掲げた生徒達が押し寄せている。


 困り顔のコビ子。


 カットが変わり、大勢の生徒達がプラモを組み立てている。


 ×  ×  ×


 児童擁護施設。


 手をつないで輪になって遊んでいる児童達。


 輪の中に、笑顔の敏子と明子、手をつないでいるのはコルデ。


 ×  ×  ×


 旅館。


 超立派になった概観。


 中ではお客さんがわんさか詰め掛けている。


 切り盛りに必死の小百合。


 お札を数える青龍。


 ×  ×  ×


 富士山の裾野。


 小サイズに戻ったアーティファクトが倒れている。


 それを助け起こす、隼とヴィドフニル。



 ×  ×  ×


 ラストシーンスタート。


 冬。


 マンションの屋上。


 冬着を着た翠。


 コビ子、小百合、敏子、明子、コルデ、ベイズ、青龍が見送る側に居る。


 対するのは、疾風、隼、ヴィドフニル、そしてアーティファクト。これから宇宙へと出発するのだ。


「疾風……」


『翠……』


『何をしんみりしとるんや? 本星に今回の件の報告にいくだけやろ?』

 と青龍。


『ええ。私が、惑星のコアを捕食せず、人間の思いの力だけで次代のエーテル体を生み出す母体となれたこと。それを報告に行くだけです』


「疾風、必ず帰ってきてね!」


『はい!』


『大丈夫だ、疾風の身は、この姉が守る!』


『オレもな』

 と、ヴィドフニル


『私は女王ユニットの一体として、女王疾風が新たなエーテル体を生み出した奇跡を、他の女王たちに説明します』

 と、アーティファクト。


『これからは他の惑星を捕食するのではなく、知的生命体から力を貰う。そんな繁殖方法を我々はとることでしょう。私がそうなるように説得しますよ!』


『では、いってきます! 翠』


「いってらっしゃい! 疾風!」


 疾風、隼、ヴィドフニル、アーティファクト光に包まれる。


 4つの流星となって、空に飛翔してゆく。


「疾風ーッ! 疾風ーッ!」


 空に向かい、手を振る翠。笑顔で見送る翠。


 ×  ×  ×


 最終話「さよなら、また会う日まで!」


「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」完。


 ×  ×  ×


【第二期決定!】


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 食堂。


 テレビアニメシリーズ全12話。時間にして約4時間ちょっとの上映会。


 長かった。実に長かった……。


 だが、やってよかった。本当に良かった。


「カラスマぁ……」


「カラスマさまぁ……」


「カラスマ……」


「わからーん……」


 屋敷の皆が、あのメイド長までもが泣いて泣いて、俺に抱きついてくる。

 温かいし、柔らかいし、いいにおいがする。


 いやー、やってよかった。

 モノコックウェポンズ・フラウのTVアニメ上映会。


 やってよかったー。


 俺が心底そう思えたのはその時までだった。

 まさか、このアニメ上映会が、あんな怪物を生み出してしまうなんて……。


 考えもつかなかったよ……。はい。

 劇中劇のTVアニメ視聴回全12話、これまで長らくお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 次回より通常の異世界の原型師の話に戻ります。

 このアニメを見たキャラクター達に宿る意外な力! ご期待下さい!


 拙作はいかがだったでしょうか?

 続きは頑張って書きたいのですが、書く力を得続けるには、ポイントの力が必要です!!!


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