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第134話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第11話「戴冠の日」

第134話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第11話「戴冠の日」



 「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」


 オープニングアニメーション。


 オープニングテーマ、「Klein×Klein」が流れる。


 ×  ×  ×


第11話「戴冠の日」


 ×  ×  ×


 夜。


 翠の家。


 リビング。


 折り紙のリングで飾り付けられた室内。


 おめでとう疾風の看板。くす玉。


「かんぱーい!」


 クラッカーが鳴らされる。


 疾風の優勝記念パーティが開かれている。


 翠、コビ子、疾風、コルデ、ベイズにくわえて、敏子と明子(3話登場)、小百合(7話登場)、青龍、そして隼が居る。


 テーブルの上には、ご馳走。


 そして、山盛りのアルカリ電池。


「おめでとう、疾風!」


『えへへ、ありがとうございます』


 疾風、頭の後ろを照れくさそうに掻く。


 料理を食べたり、ゲームをしたり、歓談する参加者達。


 アルカリ電池で酔っ払うコルデ。


 一口で倒れる隼。


 逆にうわばみの青龍。


 敏子と明子、ベイズをつかって着せ替え人形にする。


 まんざらでもないベイズ。


 盛り上がる宴。


 そこへ……。


 ベランダに何かが墜落する音がする。


 慌ててベランダへの窓を開ける翠、覗き込む全員。


「この子は……」


 ボロボロのヴィドフニルが倒れている。


 フラウたち、戦闘態勢を取る。


「待って、この子はもう戦えない」


 くらい、ボロボロのヴィドフニル。


『何故だ……』

 と、ヴィドフニル。


『何故オレは勝てなかった……。何故女王になれなかったんだ……。オレの力は最強だった。最強だったはずなんだ……』

 

 倒れ、うなされているヴィドフニル。


「コビ子!」


「フヒヒ、お任せあれ!」


 コビ子、修理を始める。翠の部屋にもプラモ工具や積みプラが増えていたのだ。


 ×  ×  ×


 応急修理が終わり、リビングのテーブルの上、1/12サイズの布団で寝ているヴィドフニル。


「大丈夫なんですか? その子は大停電事件の犯人なんじゃ?」

 と、小百合。


『すべての力を完全に失っている。今は並みのエーテル体レベルの力しか持っていない。脅威ではないさ』

 と、隼。


『……うう』


 気がつくヴィドフニル。


 覗きこむ全員。


 ヴィドフニル。疾風を見る。


『オレに……教えてくれ……お前の強さの秘密を』


『強さの秘密ですか?』

 と、疾風。


『私には、翠が居る。皆が居る。それが不思議な力をくれるんです。それが、強さの秘密かな』


『……わから、ない』

 と、ヴィドフニル。泣いている。


「わからないなら、わかるまでうちに居てみる?」

 と翠。


『ええーっ』

 と、驚く全員。


『こんなやつウチに置いていいのか? 危険だぞ!』

 と、ベイズ。


『敵だったお前が言うななの! 学校でやったことは忘れてないなの!』

 と、コルデ。


 ばつが悪そうにするベイズ。


 眠くなり、船をこぎ始める敏子と明子。


『今日はみなさん、お開きにしましょか?』

 と、青龍。


 片づけをはじめる全員。


 ×  ×  ×


 夜。


 翠の部屋、ベッドと、布団。


 翠とコビ子が寝ている。


 リビング。


 小百合、敏子、明子が寝ている。


 翠の枕元、小さな布団を敷いて寝ている疾風。


「疾風起きてる?」


『はい、翠』


「今日は楽しかったね。こんな日がずっと続くといいね」


『そうですね。翠』


「私達ずっと一緒だよね?」


『はい、翠。私はずっと、翠と一緒にいます』


「良かった」


 眠る翠。


『翠……』


 眠る疾風。


 ×  ×  ×


 翌朝。


 朝食を取る全員。


 そこへ、またしてもベランダに光が。


 慌ててベランダへの窓を開ける翠、覗き込む全員。


「あなたは……」


 アーティファクトが浮かんでいる。


『アーティファクト!』

 と、疾風。


 アーティファクト、ベランダに着地し、疾風に跪く。


『女王陛下、お迎えに上がりました。戴冠の時です』


 発光するアーティファクト。


 アーティファクト、全員をテレポーテーションに巻き込む。


 ×  ×  ×


 富士山の裾野。


 ヴィドフニルがコアへ向かって掘っていたポイント。


 テレポートアウトする全員。


 翠、コビ子、小百合、敏子、明子。


 疾風、コルデ、ベイズ、隼、青龍、ヴィドフニル、そしてアーティファクト。


『ここは?』

 と、疾風。


『オレがコアへアクセスしようとしたポイントだ』

 と、ヴィドフニル。


 深い穴が開いている。


『……』

 と、隼。


『これより、戴冠の儀式を行います。女王エーテル体U6.tm8s、これより貴方のフォーマットを女王のものに書き換えます』

 と、アーティファクト。


『アーティファクト』

 と、疾風。


『エーテル体達よ、あなた達は、女王選抜戦が何故他の惑星で行われるのか考えたことはありますか?』


『……』

 無言の、疾風、コルデ、ベイズ、青龍のカット。


 知っている隼とヴィドフニルのカット。


『種の存続と繁栄のため、次の世代のエーテル体を生み出すためには莫大なエネルギーが必要です』

 と、アーティファクト。


『新たな女王となったエーテル体は、選抜戦の舞台となった惑星のコアを捕食し、そのエネルギーを得るのです』


「それって」

 と、驚く、翠、コビ子、小百合。


 ×  ×  ×


『我々はその様にして幾つもの世代に渡り、繁栄を重ねてきました』


 スズメバチの巣分け。


 次の世代の女王蜂は巣を離れ、離れた場所に新たなコロニーを作る様子。


 ×  ×  ×


『さぁ、新たな女王、強きエーテル体U6.tm8sよ。これより地球のコアを捕食し、より強き次代のエーテル体を産みなさい。それが新たな女王となったエーテル体の使命なのです』


 女王は地球のコアを捕食し、新しいエーテル体を生まなければならない。


『アーティファクト。新しい女王として、命令します』

 と、疾風。


『私は地球のコアを捕食しません! エーテル体は地球人と共存すべきです、それが新たな女王となった私の意志です』


 拒否する疾風。人類との共存を決める。


『……』

 無言で聞くアーティファクト。答えを反芻し、そしてため息をつく。


『その答えは予測していました、エーテル体U6.tm8s。いや、地球の女王疾風よ』


『アーティファクト』

 と、疾風。


『残念です地球の女王よ。私は裁定者。裁定者として、貴方には女王たる資格なしと断じます』


『何!?』

 とベイズ。


『我らエーテル体の存続のため、次代の女王の選出はつつがなく行われなければなりません。女王が次の世代を生み出すことを否定した場合のバックアップも用意されています』

 と、アーティファクト。


『不慮の事故があった際のバックアップ、それが私です』


『!』

 驚く全員。


『バックアッププログラムを起動。裁定者の権限により我に架せられた制限その全てを最終段階まで解除、開放する』


 アーティファクト、その姿を変身させてゆく。


 猛烈な光に包まれるアーティファクト。


『これは!』

 と、ベイズ。


『なんや!』

 と、青龍。


『なんなの!?』

 と、コルデ。


『まさか』

 と、隼。


 光が収まる。


 新たなアーティファクトの姿。


 光るドレス風の戦闘服に包まれたMU:Fとなる。


 アーティファクト・クィーン(メカデザイン島田ミカ)。


『我が名はエーテル体女王AA19、かつて他の星の女王であったもの』

 と、アーティファクト。


『なんと……』

 と、隼。


『ごっつい力を隠しとるとは思ってたけど、まさか女王さんだったとは……』

 と、青龍。


『これより女王として、この地球のコアを捕食し、新たな次代のエーテル体を生み出すものである』


 元女王であるアーティファクトは疾風に代わり地球のコアを捕食しようとする。


『そんなこと、許さない!』

 と、疾風。


『翠!』


「うん、疾風!」

 と、翠。


「疾風改! エーテル体、最大励起! 四式戦改装甲! リンクアップ!」


 装甲を武装する疾風。


『敏子、明子!』

 と、コルデ。


 以下、同じく武装してゆくモノコックウェポンズ・フラウたち。


「ミセリコルデ! エーテル体、最大励起! マスターアーム! リンクアップ!」

 と、敏子、明子。


『コビ子!』

 と、ベイズ。


「ベイズラード! エーテル体、最大励起! ラビットアーマー&高機動ユニット! リンクアップ!」

 と、コビ子。


『小百合はん!』

 と、青龍!


「青龍! エーテル体、最大励起! ドラゴンユニット! リンクアップ!」

 と、小百合。


 そして、隼、ヴィドフニルも装甲を武装する。


『それが答えか、地球に与するエーテル体達よ。現地の知的生命体との過度な接触は、エーテル体の本能まで変質させるか』

 と、アーティファクト。


『私は確かに変わったのかもしれませんアーティファクト。ですが、それが間違っているとは思っていません!』

 と、疾風。


『翠と、この星の人間達と仲良くなって、私はこれまで以上の確かな力を得たのです! それはきっと、すばらしいものだから』


『世迷いごとを』

 と、アーティファクト。


『私が得たその素晴らしいもの、かけがえの無いモノを守るために、アーティファクト、貴方と戦います!』


 構えるアーティファクト。


 飛び出す、モノコックウェポンズ・フラウたち。


 ラストバトルが始まる!


 ×  ×  ×


 第11話「戴冠の日」


 エンディング&エンドロール。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 食堂は沈黙に包まれていた。


「これが第11話だ」

 と、俺。


「カラスマ!」

 ガーネット。


「カラスマ様」

 と、ルナリア。


「カラスマ!」

 と、メイド長!


「ごはん!」

 と、ハウ。


 皆次回が待ちきれないといった顔をしている。


「皆何も言うな! 第12話、最終回を再生するぞ!」

 

 そういうことになった。

 拙作はいかがだったでしょうか?

 続きは頑張って書きたいのですが、書く力を得続けるには、ポイントの力が必要です!!!


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 またブックマークがつくことが何より嬉しいです!! 


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