第132話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第9話「地球最後の日」
第132話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第9話「地球最後の日」
「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」
オープニングアニメーション。
オープニングテーマ、「Klein×Klein」が流れる。
× × ×
第9話「地球最後の日!?」
× × ×
富士山の裾野。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおやでーッ!』
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオーッ!』
激突するブルードラゴンと、ニワトリ怪獣。
激突。激突。激突。
互いにブレスを吐いたり、格闘戦を繰り広げる。
互角の勝負を繰り広げるが、その間も絶え間なく電気を吸収し続けているニワトリ怪獣。
エネルギーを消耗し、徐々に苦戦するブルードラゴン。
× × ×
病院。
ボロボロの疾風、コルデ、ベイズが戻ってくる。
「フヒッ!? 皆、大丈夫でござるか?」
『大丈夫じゃないなの……』
『我々エーテル体は、ほぼ全滅です。修理をお願いします。コビ子!』
『急いでくれ、状況は思ったよりやばい』
「フヒ。ここでは、病院では修理はできないでござる! 学校の部室に行くでござるよ?」
コビ子、疾風達を抱えて病室を出て行こうとする。
その、足を翠の手が捕まえる。
「フヒッ! 翠!」
『翠! 気がついたんですね!』
「ええ、……まだフラフラするけど、多分平気。点滴が効いてきたみたい……」
と、翠。
「私も学校に行くわ! 連れて行って!」
× × ×
病院を出る5人。
5人の体が光につつまれ、空を飛ぶ。
× × ×
富士山の裾野。
ブルードラゴンVSニワトリ怪獣の大激闘。
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオーッ!』
ニワトリ怪獣、翼を広げて特大ブレスを放つ。
受け止めるブルードラゴン。だが。
『あかん!』
ブルードラゴン、ブレスを受け止めきれずに、倒れる。
ついに倒される青龍。
ニワトリ怪獣、送電鉄柱の巣に戻る。
ニワトリ怪獣、胸に卵を抱えている。
ヴィドフニル。ニワトリ怪獣の体から分離し、宙に浮く。
そして、卵をいとおしそうに撫でる。
『もうすぐだ、いとしき我が子たちよ。お前達の孵化の時は近い!』
宙に浮くアーティファクト。
ヴィドフニルと相対するが、にらみつけるだけで何も出来ない。
『アーティファクト。この惑星が死に行く様を見てゆけ』
『……』
ニワトリ怪獣。ドリルのついた触手を出す。
ドリルつきの触手が、地面に打ち込まれる。
地球のコアに向かってエネルギーの触手を伸ばしてゆく
× × ×
学校。
模型部の部室。
群発する地震で揺れている。
「フヒーッ、地震こわいでござる」
『こわいなのーッ』
コビ子のスマホに、青龍から通信が入る。
『青龍! 大丈夫ですか』
と、疾風。
『こっちはなんとか、もう戦えへんけどギリギリ命は助かっとる』
と、青龍。
『それよりも、……事態は思ったよりもやばすぎる状況や。やっこさん、地球のコアを食おうとしとる』
『なんだと!』
と、ベイズ。
『ヴィドフニル。あいつは地球のコアにアクセスしてエネルギーを吸い上げ、自分の子供を孵化させる気なんや!』
と、青龍。
『そんなことをさせたら地球はおしまいなの!』
と、コルデ。
『時間はもうない! なんとかやつを倒さんと!』
と、青龍。
「フヒッ! パワーアップはおろか、もう3人を修理する時間はないでござるな……修理は1体がやっとでござる」
「そんな……」
「フヒ……。ひとつ、方法がなくはないでござる。ですが……」
『この際どんな方法でもいいなの。あいつをぶったおす力をくれなの!』
『このままでは地球が滅びてしまう』
『コビ子、お願いします!』
「フヒ。翠、いいでござるか?」
「たのむわコビ子! あなたのアイデアに賭ける!」
「フヒ。頼まれたでござる! 3人とも、その力を一つにするでござる!」
『力を、ひとつに?』
と、疾風、コルデ、ベイズ。
コビ子、3人の修理をはじめるのだが。
× × ×
富士山の裾野。
群発する大地震。地面が揺れている。
その震源、地下深くに伸びているニワトリ怪獣のエネルギー触手。
光の卵を撫でるヴィドフニル。
『もうすぐだ、愛しき我が子たちよ』
そこへ、すさまじい攻撃、ビーム、実体弾、斬撃の複合攻撃が放たれる。
『何だと』
光の卵に亀裂が入る。
『おのれ、誰だ!?』
攻撃された方向を見上げるヴィドフニル。
そこには、一体のモノコックウェポンズ・フラウが浮いている。
だが、見たこともない機体。
『誰だ、貴様は?』
『我が名は、トリニティ!』
× × ×
回想。
模型部部室。
「フヒッ、時間的に一人しか修理はできないでござる。ですが、3人一緒に修理をすることは可能でござる!」
「どういうこと?」
「フヒ! 3人の無事なパーツ、そして、もっとも強いパーツを組み合わせ、一機のモノコックウェポンズ・フラウにミキシングビルドするでござる」
『我々3体を合体させるということですか?』
『アリなの?』
『ちょっと怖いな』
『ならば、我々エーテル体もそのボディに、全員が憑依しましょう! 1つに合体です!』
「出来るの? そんなこと?」
『私が翠に憑依したように、我々は別の無機物や、有機物に憑依できます。1つのボディに、3人が同時に憑依すれば……』
『正直、試したことがないことを、やってみるのはリスクがでかい。効果がプラスに出るとは限らんぞ?』
と、ベイズ。
『手段を選んでいる時間はないなの! 敏子と明子が住んでいるこの星を私は守りたいなの!』
と、コルデ。
5人、手を重ねあう。
「5人一緒に戦おう!」
『おーッ』
× × ×
富士山の裾野。
ヴィドフニルと対決するトリニティ。
× × ×
すこしはなれた場所。
翠と、コビ子、青龍がいる。
バリヤーにつつまれる、翠とコビ子。
『お二人のバックアップはまかしとき、バリヤーくらいなら張れるわ』
「コビ子いい?」
「フヒ、いいでござる翠」
2人、声を合わせる。
『エーテル体最大励起! トリニティ、トリニティアーマー、リンクアップ!』
精神エネルギーを、トリニティに送る二人。
× × ×
富士山の裾野。
トリニティ、翠とコビ子からの支援を受け、パワーアップする。
戦うトリニティ。
だが、ヴィドフニルも応戦する。
すさまじい激闘。
だが、徐々に追い詰められるトリニティ。
『そんな、3人の力は相乗し、8倍のパワーが出ているはず! それでもかなわないなんて!』
強すぎるヴィドフニル。
『終わりだ! 新たな女王の前にひれ伏すがいい!』
その時。
上空から光の柱が降臨する。
光の柱、ヴィドフニル、ニワトリ怪獣が抱えた卵を直撃する。
『なんだと!』
卵、爆発四散。
すさまじい爆発、爆風。
『なんや、いったい何がおきたんや!?』
と、青龍。
バリヤーの中で、手を抱き合う翠とコビ子。
爆発の煙が晴れる。
粉々になった卵。
『きゃあああああああああああー! 我が子が、我が子供達があああ!』
半狂乱になるヴィドフニル!
『おのれ、許さん! 許さんぞお!』
目から血の涙を流し、怒りに震えるヴィドフニル。
光の柱をにらみつける。
光の柱から、現れる新たなMW:F。
それは、仮面のMW:F。(メカデザイン島田ミカ)
『……』
と、無言の仮面のフラウ。(メカデザイン島田ミカ)
そして、もう一体。
今まで、戦いの行方を静観することしか出来なかったアーティファクト。
アーティファクトが、ついに動き出す。
『本星より入電。限定解除第1段階の使用許可受諾……。限定解除第1段階使用可能……』
アーティファクト、本気モードに変身する。
全身からすさまじい発光をする本気モードのアーティファクト。
トリニティ、仮面のフラウ、そしてアーティファクト。
ヴィドフニルと相対する。
トリニティ、仮面のフラウ、アーティファクトの超必殺攻撃が、3方向からヴィドフニルに炸裂する。
『ぐわあああああああああああああああああーッ』
消滅するヴィドフニル。そして、巨大ニワトリ。
コアへ向かっていた、エネルギーの触手が消失する。
そして、日本に電気が戻ってゆく。
「勝った! 私達勝ったのね!」
と、翠。
「やったでござるーッ!」
翠、コビ子と抱き合う。
だが。
残された戦場。
トリニティと、仮面のフラウがにらみ合う。
その2体から距離をとって浮かぶ、アーティファクト。
『女王選抜戦、有資格エーテル体、残存カウント……2体』
と、宣言するアーティファクト。
最後の2体。
つまり、トリニティと、仮面のフラウ。
この2体が、女王選抜戦の最後の勝ち残りだ。
トリニティ。体に無理をさせすぎたのか、間接からスパークが発生する。
『今は勝負を預けよう。決着は後日……この星の女王の座をかけて! 万全の準備をしておけ、疾風!』
立ち去る仮面のフラウ。
『決戦の場は用意する』
と、言い残してアーティファクトも消える。
トリニティ、地上に舞い降りる。
「おーい!」
と、歩いてくるコビ子、コビ子に支えられた翠。そして青龍。
つかの間の勝利を祝いあう、トリニティ達のカット。
× × ×
第9話「地球最後の日!?」
エンディング&エンドロール。
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ぱちぱちぱちぱち。
食堂に拍手が流れる。
「これが第9話だ」
と、俺。
「やりました! 疾風が勝ちました!」
と、ルナリア。
「でも、あの仮面のモノコックウェポンズ・フラウ。正体は誰なのかしら?」
と、ガーネット。
「わからん」
と、ハウ。
「え? あいつの正体がわからないの? あいつは……」
ばきっ。
「痛っ! 殴ることないだろ!」
「それ以上喋ったら、もう一発いくわよ」
「翠とコビ子が大変尊かったです」
と、メイド長。
「カラスマ、はやく第10話を見せなさい!」
「私もはやく見たいですカラスマ様」
「見るべきですカラスマ!」
「ごはん、ごはん」
「よし、第10話を再生するぞ」
そういうことになった。
拙作はいかがだったでしょうか?
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