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第129話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第6話「一式戦隼」

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(現更新の時点では270件です)

皆様ありがとうございます!


夢の300件まであと30件です! がんばるぞ!

第129話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第6話「一式戦隼」


 男爵邸、食堂。


 俺、ルナリア、メイド長、ハウが居る。


「ただいまー」

 と、ガーネットが戻ってきた。


「あれ、ルナリア何やってるの?」


「ああ、お姉さま。カラスマ分の補充です」


「カラスマ分の補充!?」


 ルナリアが、自分が着ていたサマーセーターを脱いで、俺に着せなおしている。


 されるがままにサマーセーターを着させられる俺。


「はい、私が着ているとカラスマ分が薄れるので、こうやってカラスマ様に着ていただいて時々カラスマ分を補充するんです」


「……。カラスマ、それは一体どういうことなの?」


「俺も最初は断ってたんだけど。もうなんか色々疲れちゃってさ。ガーネット。お前の妹はどうなってるんだよ?」


 にこにこしながら俺にサマーセーターを着せ終えるルナリア。


「……はい、出来ました」

 と、一仕事終えてすっきりしたルナリアの笑顔。


「……」

 と、ガーネット。


「……」

 と、俺。


「カラスマ様! お姉さまが帰ってきましたから、はやく第6話を見せてください」


「……ああ、わかったよ……」


 俺はタブレットを操作して、動画を再生する。


 第6話の始まりだ。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」


 オープニングアニメーション。


 オープニングテーマ、「Klein×Klein」が流れる。


 ×  ×  ×


第6話「一式戦隼」


 ×  ×  ×


 宇宙空間。


 ……を飛翔するエーテル体。


 加速、加速、加速、光速の壁を越え、ワームホールを作り出して超空間ワープ!


 ×  ×  ×


 銀河系にワープアウトするエーテル体。


 画面内に地球が映る。


『あれが地球か』


 エーテル体、地球に向かって飛んでゆく。


 ×  ×  ×


 太平洋のどこか。


 空から飛翔体が落下する。


 すさまじい水しぶきを上げて、海に落下する。


 そこからふわふわと宙に浮く、エーテル体。


 そこへ現れるアーティファクト。


『エーテル体U6.tm00の着地を確認。辺境へようこそ、エーテル体U6.tm00』


 歓迎の意。


『皮肉はよせ。任務ご苦労、アーティファクト殿』

 と、エーテル体U6.tm00。


『早速だが、案内してもらおうか、我が妹の居る場所へ』


『了解した。エーテル体U6.tm00に女王選抜戦への参加資格を付与。残存ユニット数カウント……』


 アーティファクトとエーテル体姉。


 すさまじい速度で飛ぶ。行き先は日本。


 ×  ×  ×


 翠の家。

 

 疾風たちの日常描写。


 TVゲームを楽しむ疾風。全身を使ってボタンを押し、ゲームコントローラーを操作する。その様はツイストゲームのよう。


『ぷはー! うぃー、ひっくなの』


 単三電池を煽っているミセリコルデ。酔っ払っている。


『マンガン電池は悪酔いするなの……でもそれが堪らないなの』 


 ベイズラード、息をはーっと吹きかけ、布巾で高機動ユニットを磨いている。うっとり。


 キラキラする高機動ユニット。


『ほあぁ(かっこいい……とご満悦)』


 うさぎのデカール(コビ子に貼ってもらった)を指でつんと押す。


 たまらないと、赤面し、キューンとなる。


「みんなー、ちょっと買い物に行ってくるねー! 誰か一緒に来てくれない?」


『すみません翠、もうちょっとでレベルがカンストするんです』

 と、疾風。(完全なオタク)


『翠ー、マンガン電池おかわりなのー』

 と、ミセリコルデ。横になっておしりをぼりぼりかく。(堕落の極み)


『我は武装の整備中だ。忙しい』

 と、ベイズラード。(自分の世界)


「もう、みんなほどほどにね。じゃあ、いってきまーす!」


『いってらっしゃーい(なの)』

 と、3人。


 ×  ×  ×


 いのげやの袋を提げて歩いている翠。


「ネギが安かったわ、得した得した。あれ?」


 空がピカッと光る。


 流星のような光が、超光速で迫ってきて、翠の体を撃つ。


「うぎゃッ」


 光に打たれて、倒れる翠。


 翠を打った光が翠の体にすーっと入り込む。


 ……。


 しばらくして、何事もなかったかのように立ち上がる。


 だが、翠の目が緑色に発光する。(アニメ視聴者に、ここで何かに憑依されたのだと気づかせる)


 その体がふわふわ浮く。


「これが人間の体か」


 エーテル体U6.tm00の声で喋り出す翠。


 手をぐーぱーぐーぱーやって体の感触を確かめている感じ。


 ×  ×  ×


 翠の部屋。


 相変わらずフリーダムに過ごしている3人。


 コビ子がやってくる。


 約束の時間だが、翠が居ない。


『翠が帰ってこない?』


『うぃー。心配することないなの。どうせその辺で発泡酒でも飲んでるなの』


『翠はまだ未成年だぞ、ミセリコルデ』


「フヒッ? おかしいでござるね。翠は約束をすっぽかしたり、時間に遅れたりする子じゃないでござる。遅れるなら連絡があるはずでござるが……」


 通話アプリを使うコビ子。


 翠は出ない。


「フヒ? まさか事故にでもあったんじゃ?」


『手分けして探しましょう!』


 翠の部屋を出る4人。


 ×  ×  ×


「翠ー、どこでござるかー翠ー?」

 と、コビ子。


 ×  ×  ×


『翠ー、どこなのー?』

 ゴミ箱を開いて探すミセリコルデ。とにかく見当違いな所を探す。


 ×  ×  ×


 高機動ユニットで空から探すベイズラード。


 同じく空を飛ぶ疾風。


 空中で出会い、互いに報告する。


『いたか?』


『いいえ……』


『おい、あれを見ろ』


 何かを見つけるベイズラード。いのげやの袋が落ちている。


 袋に近づく二人。


『翠の反応が残っています……』

 と、疾風。


『まさか、誘拐か?』

 と、ベイズラード。 


『その通りだ』

 と、別の声。U6.tm00の声だ。


 ハッと、空を見上げる二人。


 宙に浮いている翠。


 翠の体を乗っ取ったU6.tm00、二人にエネルギー光弾を浴びせる。


『ずいぶんと腑抜けになったものだエーテル体U6.tm8s』


『あなたは、エーテル体U6.tm00!』


『U6.tm8sにU6.tm00……同一のナンバーだと?』

 と、ベイズラード。説明台詞。


『U6.tm00は私と同一ラインで生まれた戦闘個体。……私の姉です』


『久しいな、我が妹よ!』


 翠、疾風とベイズラードに猛烈な攻撃を開始する。


 舞い降りるアーティファクト。


『エーテル体同士の会敵を確認。これより女王選抜戦の裁定をとりおこなう』

 と、アーティファクト。


 疾風を攻撃する翠。


 だが、翠の体を攻撃できないので、反撃できない疾風。


『この人間がそれほど大切か? エーテル体U6.tm8sよ? 反撃しないのであればお前の身がほろびるぞ?』


『それでも……それでも私は、翠を傷つけたくありません! 絶対にです!』


 翠、遠慮なく疾風をボコボコにする。


『今すぐ来いミセリコルデ』  

 と、呼ぶベイズラード。


『現地の知的生命体に肩入れをしすぎた。これはその報いだ』


 翠、なおも一方的に、疾風をボコボコにする。


『疾風、今助けるなの』


 ミセリコルデが合流する。


 が、翠のワンパンチでふっとばされる。


『あーれー』


 役立たずのミセリコルデ。


 ボロボロの疾風。


 あと、一撃攻撃をくらったら倒れるくらいボロボロ。


 止めのタイミング。


『これで終わりだ、我が妹よ。己の未熟さ、その不出来さを呪うのだ』


 翠、なんかやばいエネルギー弾を作り出す。


 それを疾風に投げつけようとしたタイミングで、翠の体が突然止まる。


「何? なんだこれは?」


 と、驚く翠。


 翠の体が、ぎちぎちとロボットの様に動き出し、


 翠、自分で自分の首を絞める。


「バカな、どういうことだ……?」

 と、翠。


「貴方にはもう疾風を傷つけさせない。私の体で疾風を傷つけないで。そんなことをさせられるんだったら! 私は!」

 と、翠本人。


 なおも、自分で自分の首を絞める翠。


『バカな、この知的生命体は! この地球人は! この人間は! U6.tm8sの為に! 他者である我が妹の為に自分の命を投げ出そうとしているだと!?』

 と、驚く姉エーテル体。


『やめろ、やめるのだ人間よ! その気高き命、粗末にしてはならない! くう!』


 姉エーテル体、翠の体から離脱する。


 倒れこむ翠。


「フヒヒッ! 翠! 大丈夫でござるか!?」

 走ってきたコビ子が、倒れそうになった翠を抱き止める。


『翠、なんて無茶を!』

 と、疾風。


「平気よ疾風……げほげほ」

 咳き込む。


『人間。いや、翠か。その心意気や見事。それほどまでに我が妹のことを……』

 感服する姉エーテル体。


『だが私にも任務がある……人間に感化されすぎたエーテル体の排除だ』


 姉エーテル体。コビ子の体を念力で浮かす。


「フヒヒーッ!? な、なんでござるかぁッ!?」


 コビ子のパンパンに詰まったオタクリュックが宙に浮き、中から、プラモデルの箱が飛び出す。


「フヒーッ! ああっ、拙者の買ったばかりのプラモデルが! モノコックウェポンズ・フラウの新作がーッ」


『こいつまさか、翠を探しながら買い物もしてたなの?』


 プラモデルの箱が念力で展開し、ランナーが並べられる。姉エーテル体の念力だ。


 ランナーからパーツがひとりでに分離し、すさまじい速さで空中でプラモが組みあがっていく。


 組みあがったのは新しいモノコックウェポンズ・フラウ。


 新作の一式戦・隼だ。疾風の姉という設定の機体。


 一式戦・隼(メカデザイン島田ミカ)。


 姉エーテル、隼に憑依する。


 動き出す隼。


『ふむ、この体、確かに馴染むな。飛躍的に私のパワーを高めるようだ』

 と、隼。


『エーテル体U6.tm8s、いや、疾風よ、我が妹よ! この『隼』と今一度勝負願おう』

 名乗りを上げる。


『受けて立ちます姉さん! いえ、隼!』


 疾風と、隼、一騎打ち!


 にらみ合う、疾風と、隼。


 その時間! およそ2分。


 風が、吹き、二人の体が動く。


 居合い抜きで互いに交差する、疾風と隼。互いに走り抜ける。


『ぐ、うう』

 膝を突く疾風。


「疾風!」

 と、疾風に駆け寄る翠、コビ子、ミセリコルデ、ベイズラード。


 不敵に笑う隼。

『見事!』


 隼、胸の傷がばっくり開き、その場にドサっと倒れこむ。


『……』

 戦いを見届けていたアーティファクト。立ち去る。


 ×  ×  ×


 翠の部屋。


 疾風と隼を修理しているコビ子。


 それを見守る残りの全員。


『見事だ、腕を上げたな、我が妹よ。疾風よ』


『姉さん。しかし、一体なぜ地球に?』


『女王からお前達の排除命令を受けたのだ。人間に関与しすぎたエーテル体は変質するおそれがあると』


『そんな』


『我らを始末するのか? 隼』


『もはや、そのつもりはないベイズラード。女王にはお前達の話を報告するつもりだ。人間と関わることで我々は強い力を得ることができる、とな』 


『姉さん!』


 その後、夕食をとり、団欒する全員のカットが入る。


 そして別れのとき。


 ベランダに浮いている隼。


『翠殿。貴殿は誠の武人である。これからも妹を、疾風を頼むぞ』


「わかりました! 隼!」


『では、みんな達者でな!』


 隼、流星となって空へ昇っていく。


「フヒヒ。姉妹か。いいものでござるなぁ」


「本当だね」

 と、翠。


 ×  ×  ×


 第6話「一式戦隼」


 エンディング&エンドロール。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 ぱちぱちぱちぱち。


 食堂に拍手が流れる。あれ? 拍手が少ない。


「これが第6話だ」

 と、俺。


「お姉さま!」

 と、ルナリアが、ガーネットの隣の席に座って、ガーネットに甘えている。


「ルナリア」

 ルナリアを、よしよししているガーネット。


 この二人分の拍手が足りなかったのか。


「お姉さま……お姉さま成分も補充させてください」

 と、抱きつく。


「ルナリア……」


 姉妹愛ごっこ。こいつら本当にアニメに影響されやすいな。


「いい話でしたカラスマ様! 見てよかったです!」


「そうかそうか。よし! じゃあ今度こそこの辺で上映会は終わ……」


「まってカラスマ。第7話もあるんでしょ? 見ないの?」


「私も見たいですカラスマ様」


「見るべきですカラスマ」


「ごはん、ごはん」


 ……。これ、いつ終わるんだ? まぁいいか、残りの話数もあと半分だしな。


「よし、第7話を再生するぞ」

 

 そういうことになった。

 拙作はいかがだったでしょうか?

 続きは頑張って書きたいのですが、書く力を得続けるには、ポイントの力が必要です!!!


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 またブックマークがつくことが何より嬉しいです!! 


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