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第113話 発表! お店の売り上げ結果!

第113話 確定! お店の売り上げ結果!


 ベルン男爵邸、工房。


 俺、ガーネット、ルナリア、メイド長、ついでにハウ。


 机の上には疾風と、1/12ガーネット。


 屋敷の全員が集合した。


「お試し出店の期間が無事終わり、ベルン商会の今回の売り上げが確定しました」

 と、司会をする俺。


『ぱちぱちぱちぱち』

 と、全員から拍手が上がる。


「カラスマ、メイド長! ハウ! 店番ご苦労様」

 と、ガーネットがねぎらいの言葉をくれる。


「お店をお手伝いできなくてごめんなさい、カラスマ様」

 と、ルナリア。


「いいんだよ。貴族の令嬢が店番なんかするもんじゃない」


 当主であるガーネットと、男爵家の令嬢ルナリアは結局一度も店に立たせることはしなかった。

 どんなトラブルに巻き込まれるかわかったもんじゃないからな。

 一応、我が男爵家のメンツってものもあるし。


「早速各品目の売り上げを発表していきたいと思います。まず1つ目」


 ハウ案。羽根うさぎのフィギュア。売価1体3000エン。持ち込み数10個。


 売り上げ8個。


「やるじゃないハウ!」


「全然!」

 と、ハウ。


「わりと手堅い商材となったと思う」

 と、俺。


 子供や、孫へのお土産を探してるお年寄りに受けた。


 今後出店の機会があったらまた出してみるのもいいだろう。


「次は? どうなのどうなの?」

 と、わくわくしているガーネット。


「次はこれでいくか……メイド長の案」


 メイド長案。羽根うさぎの夫婦廉価版。売価一足5万エン。持ち込み数10個。


 売り上げ10個。完売。


「完売!? すごいじゃないメイド長!」


「ありがとうございます、御前様」


「値段の単価も高いし、これをどんどんじゃんじゃん売ればウチも一気にセレブになれる気がするわ」


「そのことなのですが……、こんなことがありまして」

 と、メイド長。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 数日前。


「魔道具販売協会と、魔術師ギルドと、王立魔道具審査会?」

 と、俺。


 メイド長の廉価版羽根うさぎの夫婦を買い占めたいかにも魔法使いって感じの3人組に話を切り出された。


「はい、そうです」


「こちらの商品なのですが、これだけ強力なマジックアイテムですと、王立魔道具審査会の審査を通していただかないと今後販売は認められません」


「そんなぁ……」


「マジックアイテムを安価で無制限に販売されて、それが元で混乱を生じさせないための措置ですわ」


「魔道具販売協会と魔術師ギルドに販売差し止めの権限はありませんが、このアイテムをこの価格で販売されると組合の専業でやっている店が潰れてしまいます」


「王立魔道具審査会としては、審査の後しかるべき流通経路で販売をしていただきたい。男爵家の方でしょう? まさか王政をいたずらに混乱させようとはおもいませんな?」


 審査の手数料とか許諾証明書の発行とか中間マージンが欲しいだけってのが顔に出てるぞ。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


「というわけで、バトルアリーナの土産物屋ではメイド長の靴は売れなくなりました」


「そんなぁ、夢のセレブ生活が……」


「まぁ審査を通してしかるべき流通経路に乗せれば今後も売るのは問題ないみたいだし(審査費用とか許諾シールで上前はハネられるだろうが)、今回の販売分はお咎めなしって話になったからよしとしようぜ」


「カラスマ様、私のカラスマくんはどうだったんですか?」


「ああ……、それなんだけどね」


 ルナリア案。ゆるキャラ、カラスマくん。売価1体3000エン。持ち込み数30個。


「30個も作ってたの?」


「すみません、お姉さま。複製してカラスマくんがどんどん増えていくのがたのしくなってしまって……」

 と、謝るルナリア。


「あんなもの売れるわけないじゃないの!」


「それがだなぁ……」


 売り上げ30個。完売。

 

「なんでよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「俺にもさっぱりわからないんだよ……誰かが買占めてったらしいんだが、その時店番をやってたのはハウで」


「さっぱりわからん! 全然わからん!」


「こいつが何言ってるのかさっぱりわかんなくてさ……」


「ハウは、ローブで顔を隠した人物が買っていったのでどんな人物が買っていったのか全然わからないと言っていますね」

 と、メイド長。


「そうなんだ?」


「きっとカラスマ様の熱心なファンの方が買われていったのだと思います。私のライバルですね!」

 と、ルナリア。


「カラスマ様の魅力をわかってくださる同志が居たとわかって嬉しい反面。私としては複雑な気分です。カラスマ様の第1のファンは常に私でありたいので」


 こわい。この子怖い。


「もうわかったわ。で、肝心の話をして頂戴?」


「え? 何?」


「とぼけないで。メイン商材の発表がまだでしょ? 1/12スカーレットフィギュア! 売り上げはどうだったの?」

 と、ガーネット。


 なんか売れてさも当然でしょう? みたいな顔をしているんだが……。


 まぁ隠してもしょうがない、教えるか。


「スカーレットのフィギュアの売り上げはだなぁ……」


 ガーネット肝入りの企画。1/12バトルアリーナファイターフィギュアシリーズ・001仮面のファイタースカーレット(ガーネット・ベルン)。売価1体5500エン。持ち込み数100個。


 売り上げ数0個。


「なんでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「痛い痛い痛い痛い! 首を掴むな……俺は悪くないだろ!」


「どうしてあんたのカラスマくんは完売で、どうして私のは1個も売れなかったの?」


「さっぱり、わからん」

 と、ハウ。


「そうよ、さっぱりわからないわよ! わけわからないわよ!」


 こりゃあ、三日目で半額、最終日には90%オフで売ったことは秘密にしておいたほうがいいな……。


「御前様」

 と、メイド長。


「御前様が悪いのでは無いと思います……」


「うん、あれは時期が悪かったというか、なんというか……」

 

「カラスマ、馬車の準備を」

 と、メイド長。


「了解。直接今のアリーナを見せたほうがいいな」


「え、なに?」


 そういうことになった。

 拙作はいかがだったでしょうか?

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