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第110話 商売をはじめよう

第110話 商売をはじめよう


「いいことを考えたわ! 新事業を始めようと思うの!」

 とガーネット。


「やめろ」

 と俺。


 貧乏貴族が小銭を持ったからって余計なことを考えるもんじゃない。絶対ロクなことにならない。失敗するビジョンしか浮かばない。


「……。えーん。メイド長! カラスマが苛めるの!」

 メイド長に泣きつくガーネット。


 何が「えーん」だ。24歳でそういうのはきついわ。


 メイド長も困ってるし。


「カラスマ」

 

 メイド服のロングスカートが持ち上がり、メイド長の足が上がった。


 ドラゴンうさぎの靴。その口が俺を向いている。


 これ、ドラゴンブレスを履くんだよね。ムトーさんが本気出して作ったから。


「御前様のお話だけでも聞いてさしあげてはどうですか?」


 ドラゴンうさぎの口が開いた。小さな火球がコオッっと光っている。


 子供の頃からガーネットを世話してただけあって、この人も甘いよなぁ……。


「わかったよ聞くよ……聞けばいいんだろ……」


 そういうことになった。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


 工房。


 俺、ガーネット、ルナリア、メイド長、ついでにハウ。


 机の上には疾風と、1/12ガーネット。


 屋敷の全員が集合した。


「みんなよく集まってくれたわ」

 と、ガーネット。


「このサンドイッチすごく美味いよ」


「本当ですかカラスマ様! すごく嬉しいです」


「ごはん、ごはんごはん!」


「だから話を聞きなさいってば!」


 机を叩くガーネット。


『……』


「こほん、いい? ウチの屋敷の財政も若干持ち直してきたわ」


 まぁ俺が稼いだアリーナのファイトマネーをこいつが全額巻き上げてるだけなんだがな。


「そこで、余裕ができた今こそ、新規事業、新しい商売を立ち上げて、入ってくるお金をドバっと増やそうと思うのよ!」


 手を上げる俺。


「なによカラスマ?」


「それはわかった。で、新しい商売って具体的に何をするんだ?」


「……」

 黙り込むガーネット。


「ノープランかよお前」


「カラスマ。あなた屋敷の食客なんだから、こういう時はあなたが考えなさい。そうでしょ!」


 無茶振りが過ぎる。


 しかし新事業。新しい商売か。


 ちょっと魅力的な話といえば話なんだ。


 そういうの好きだしな。


 工房を見わたす俺。


 広いスペースだ。


 学校の教室2個分くらいのスペースがある。


 現状そこに作業机がいくつか置かれているだけ。


 工房の隅では、羽根うさぎとシリコンスライムが仲良く追いかけっこをしている。


 このスペース。遊ばせておくには勿体無いなと前から思っていたんだ。


「こないだムトーさんに、注型品の材料の手に入れ方を教えてもらったことだし……屋敷で何かを作ってアリーナの土産物屋で売るのはどうだろう……」


「それよカラスマ! 私も丁度同じことを考えていたの!」


 嘘つくなよ。


「この屋敷で何かを作って、バトルアリーナで売る! これだわ! アリーナならジャッジに言えばスペースくらい貸してくれるだろうし!」


「いいと思います」

 と、メイド長。


「お店屋さん。なんだか楽しいですね」

 と、ルナリア。


「わからん」

 と、ハウ。


「で、具体的に何を売るんだ? 御前様」


「……」


「まぁ、何か考えろって言われてもすぐ思いつくもんでもないしな」


「次回よ!」


「何?」


「ここでアイデアを考えてもパッと思いつくものじゃないと思うわ。次の会議までに各自アイデアを考えてくること! それでいきましょう」


 そういうことになった。

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