第104話 モンスターハンティング! ドラゴン編
第104話 モンスターハンティング! ドラゴン編
『ケェェェー、イャン、イャン、イャン!』
俺と、ムトーさんと、ハウは、村人のエルフの人の案内で、ドラゴンの住む山に向かうことになった。
大きなくちばしに、エリマキみたいな巨大な耳を持つ怪鳥モンスターの(中略)先生の背に4人乗り。さすがに狭い。
「あの山です!」
「よし、ドラゴンに見つからないように降りて進もう」
着陸する(中略)先生。
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ドラゴンは山頂付近に住み着いているとか。
ひいひい言いながら山を登る俺。
「山はいいねぇ」
全然平気なムトーさん。さすが山男。登山が趣味なんだよねこの人。
ハウも村人さんも平気みたい。
巨大な(中略)先生は、地面をのたのた歩いてついて来る。
「ちょっと、タイム、休憩にしませんか?」
「またなのカラスマくん……」
「俺、原型師なんですよ、インドアですよ、こういうのはちょっと……高尾山でもギブアップした男ですから」
「僕も原型師だけど、全然平気だよ」
と、ムトーさん。
「そういえば、疾風ちゃんに引っ張ってもらったらどうなの?」
「あー」
その手があったか。
「というか、カラスマくんだけ、歩いてる(中略)の背中に乗っていく?」
その手もあったか。
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俺達4人はどうにか山頂にたどり着いた。
居た。ドラゴンだ。
でかい。
とにかくでかい。
観光バス4台分くらいあるんじゃないだろうか。
でかすぎる。
特撮の怪獣かよ。
(中略)先生の3倍くらいの大きさがあるな。
ドラゴンは体を丸めてぐーぐー寝ている。
「退治するとは言ったものの、あれどうしようかねぇ」
とムトーさん。
「(中略)の火球ブレスが効いてくれるといいんだが……」
同じくドラゴン? というかワイバーン? ゲームのモンスターの(中略)先生を見るムトーさん。
「俺にまかせてくださいムトーさん。ドラゴン退治ならいいのがあります!」
出番だぞパラディン! 1/12ガーネットと、聖騎士の鎧よ!
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1/12ガーネットに、聖騎士の鎧を着せて準備完了。
それをドラゴンを狙える角度で、地面に置く。
「1/12ガーネット、エーテル体最大励起!」
1/12ガーネットの体から、鈍い光があふれ出す。
「1/12ガーネット、ジークフリートアーマー! 【英雄武装】、リンクアップ!!」
その光が、聖騎士の鎧へと伝播し、鎧全体が光を放つ。
「ニーベルングの歌にうたわれし、龍殺しの英雄よ! 我がフラウが貴方の伝説を、今ここに再現します!」
同時に、1/12ガーネットの体から激しい風が巻き起こる。
風に吹き付けられて、俺達の髪の毛が逆立った。
「アウトリガー、放て!」
レッグアーマーの竜の爪が、山の地肌に深々と突き刺さる。
「機体固定よし! 聖剣、構え!」
1/12ガーネットが聖剣を振りかぶる。
「目標! 前方のドラゴン! 殺しちゃうのは可愛そうだから体の1/3をふっとばす感じで」
「そっちのほうが残酷じゃない?」
と、ムトーさん。
「ひえええええ」
と、村人さん。
吹き付ける風と光がその激しさを増し、俺達は目を開けていられない。
俺は自分の目を閉じ、視界を1/12ガーネットのものに集中する。
1/12ガーネットの目が、寝ているドラゴンの全身を捉えた。
「全エーテルを、聖剣に注げ! 龍を殺した聖剣よ、今再び啼き叫ぶがいい!」
1/12ガーネットの全身から溢れていた光が、掲げた聖剣に集められてゆく。
風が止んだ。
無音が周囲を支配する。
「いざ放て! バルムンクの慟哭!!」
寝ているドラゴン目掛け、まばゆく光る剣を振りおろす1/12ガーネット。
一閃。剣から生まれた巨大な光の柱が前方へと飛んでゆく!
光の柱が、ドラゴンに激突し!
そのまま、スカッと、すりぬけた?
「あれっ?」
ドラゴンはそのまま寝ている。
というか、ビームがすり抜けるってどういうこと?
「立体映像っぽいねアレ」
ドラゴンの体は、しだいに薄くなって消えてしまった。
「龍殺しの魔術のこもった一撃か。……危なかった。あれを直接喰らっていては我も滅ぼされていたかもしれぬ」
村人さんが急に変な口調で喋り出した。
村人さんの目が爬虫類のそれになり、全身に鱗が生えて、体が膨れ上がる。服をやぶって……。その背がどんどん大きくなっていく……。
ああ、これって、こういうパターンですか。
はい。
気がつけば俺達の真横に、ドラゴンがそびえ立っていた。
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