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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
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勉強会 後編

状況を整理してみよう。

目の前には江藤さん、宮野先輩、伊藤君の3人。

うん、整理するも何も無かった。

察するに江藤さんが宮野先輩を呼んだのかな。んで伊藤君は宮野先輩に無理矢理連れてこられたと。まぁ伊藤君もそれなりに出来るらしいからいいんだけどさ。

そう考えると文芸部って頭良い率高くない?いや現1年生はそうでもないのかな。えと、あの子…そうだ、上条君。彼はどうなんだろうね。どっちでもあり得る。個人的には悪い事を祈る。


「何だ?カズ。人の顔じっと見つめて。喧嘩売るんなら買うぞ?」

「んな訳ないじゃないですか。先輩と喧嘩とか考えただけで恐ろしいこと…ただ考え事してただけです。」

「そうか。それなら良いんだが、どうせ考えるんだったら目の前の問題について考えたらどうだ?」

「……」


これを現実逃避と言う。

実際先輩の言う通り僕の目の前にはプリントが山積みにはなってないけど数学のみで5、6枚程積み重なっている。ちなみにこのプリントは宮野先輩が持って来た。印刷されてこそいるけど何か宮野先輩の手作りっぽくて怖い。色々と怖い。きっと気にしたら負けというやつだ。


んで進捗状況。1枚目の3問目。なお1、2問目は江藤さんの手助け付きだった。

僕何もしてなくね?いやいや、分からないんだからしょうがない。よね?

でもきっと類似問題なら解けると思うんだ。何しろ江藤さんのお教えだからね。

じゃあ何で手が止まってるのかって応用だからだよ。きっとこの公式を使うんだろうなー、ってのは何となく分かるんだけどそれをどう使うのかが分からないんだってば。江藤さんも「これはちょっと説明し辛いから」って言って戻っちゃったし。

かと言ってこれ以上考えても解き方が思いつくとは思えない。こんな時は助けてドラエも…ミヤエもん!推定製作者なら解き方も分かるはずだ。推定だけど。


「宮野先輩〜、これはどうするんですか?」

「んっと…あぁこれか。これはまぁ数が大きいだけだから普通にやっても解ける事には解けるけど多分お前の場合には途中でミスするし無駄に時間がかかるだろ?だから工夫出来ないかって考えるんだけどーーー」


先輩の何が凄いって僕がきちんと理解できている事だろう。いや、冗談抜きで。

この人教師に向いてるんじゃないかな?あ、違う。何にでも向いてるんだ。羨ましい。


「分かったか?」

「えっと…多分。」


そう答えると先輩は紙を取り出して何やら書き始めた。30秒程で書き終えてその紙を僕に差し出して来た。

何だろ、これ。嫌な予感しかしないけど。

見るとそれは問題だった。あぁぁ追加された。問題が増えちゃったよ。


「それ、類似問題な。さっきの理解したんなら解けるよな?」


本能的に拒否しようとする脳を無理矢理抑え込んで内容を読むと解き方が自然と理解できた。さっきの問題と全く同じではないくせに何となく似てるっていう。やっぱこの人怖い。

ちなみに多少苦戦はしたけどちゃんと解けた。本当何でこの人この学校にいたんだろう。



そんな事を繰り返しているうちに勉強会が終わった。

あれ?何か江藤さんより宮野先輩と会話した回数の方が多かった気がする。

…勉強会だもんね。勉強が第一なのは当然だよね。うぅ…

2日連続の投稿です。昨日のは元日スペシャル的なのです。つぎは来週です。

ちなみに本文中で宮野先輩に対して教師に向いてるかもと書きましたけど実際一対一で教えるのと一対多数で教えるのって大分違いますよね。個人のペースに合わせられる分一対一の方がやり易いです。

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