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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
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始業式

そして結局夏休みが明けるまで江藤さんとは会えなかった。むぅ…勉強熱心なのは良いんだろうけどさすがに行くのに付き添ったりするのはさすがにやりすぎだろうしな。せめて偶然を装って遭遇する位だろう。それも何回も使えないし。というかさすがにやらなかったし。ちゃんと我慢したもん。


そんなわけで夏休み明け。つまり始業式当日。

前日に宿題が残ってないのは人生初だったね。小学校のころから毎年溜め込んでたからなぁ。結構気持ちいいね、これ。まぁ大原に強制されなかったら来年はまた溜め込むだろうけど。それでもちゃんとやってるだけましだと思う。そういや小学校6年の時の夏休みの宿題結局出してないやつ居たな。僕ではないと明言しておく。本当だよ?


さて、ここで二つの選択肢がある。一つ目は江藤さんの家に寄ってから学校へ行く。二つ目は直接学校へ行く。

一つ目のメリットは言うまでもないだろう。デメリットとしては引かれる可能性があるということだ。二つ目はその逆だ。あ、三つ目として学校に行かないってのもあるか。まぁ選ばないけど。

基本的にゲームの選択肢は攻略を見るタイプだからなぁ。要するに決断力がないってことだ。わざわざ自分で言うのも悲しいけど。やはりここは無難にリスクの低いほうを選ぶべきか。そもそもまだ間もないし。

だから決断力は無いとか言われるんだろうけど知ったことか。僕はあまりリスクの高いことはしたくないタイプなんだし。


というわけでいつも通りの時間にいつも通りの道で学校へ向かった。すると当然のごとく大原に遭遇した。多分わざわざ僕に合わせてるんだろう、余計なお世話だ。でも若干嬉しかったりするのは秘密だ。絶対揶揄われるに決まってる。


「ふーん、んじゃあの日以降まだ会ってないのか。案外もう心変わりしてたりな。」

「本当にあってもおかしくなくて怖いから口にするなよ。お前こそどうなんだよ。」

「んー、もう別れた。そもそもがお前のための情報収集の為ってのが大きかったし。」

「え、そうだったの?にしても軽すぎだろお前。」

「言わなかったっけ?でも諸行無常、世の中に永遠なんてないんだから。俺の場合は早かっただけだろ。」

「そんなものなのか…やな考え方してんだな。」

「お前には言われたくないな。」


なんか異様に暗い雰囲気になった。いつも通り。本当よく僕なんかと一緒に登校しようと思うよな。そう考えると江藤さん家に寄らなくて正解だったかも。不要なイベント回避成功だ。

まぁこのペースで行けば校門付近で会う予定なんだけど。これも江藤さんが時間に正確だからできる業だ。

彼女が5分以上予定より遅れる状況を僕は知らない。逆に5分以上予定より早く行動した状況も知らない。あくまでジャストだ。有効利用という言葉をよく理解できる。

ほら、実際に江藤さんが見えてきた。手を振りたいけどどうせ振っても後ろだから気づかないだろうな。あ、こっち向いた。から手を振る。わわっ、振り返してくれた。地味に嬉しい。


「おはよう、カズ君。大原君もおはよう。」

「おはよう。」

「あぁ、おはよう。よく居ることに気づいたな。」

「うん、何というか見られてる気がしたから…あといつもこのあたりで会うし。」


何となく目を逸らす。いやまぁ江藤さんも気づいて言っている訳じゃないのは口調から分かるけどさ。悪意の無い行動って場合によっては悪意ある行動よりも悪質だよね。

というか何というか…いつも通りだな。良くも悪くも。

おひさしぶりです、銀命です。

いや本当すみませんでした。まさか一か月も開くことになるとは自分でも思いませんでした。

すみません。

さて、ようやく二年の二学期のスタートです。

まだ中学生活は一年以上残ってる…のですがこの話はそろそろ終わる予定です。あくまで予定です。

勉強予定は一切守ったことのない私が言うからには変わる可能性も大いにあります。

それにしても大原が優しすぎる。

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