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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
69/79

大原視点 夏休み

あいつを焚きつけてやったのは良いものの、実際どうなんだろうな。

わりかし俺は人の顔色とか考えてる事を見抜くのは得意な方なんだけど、江藤の考えてる事ってよくわからないんだよな。常に無表情というか。

それでもカズと一緒にいる時に眺めるとまだ分かるがな。いや、カズとというよりは親しいやつら、つまり文芸部の面々と一緒にいる時か。カズにはちょっと可哀想だけど。


それにしても2年になってカズとクラスが同じになったから少しは話す機会も増えるだろうなー、と思ってたが思い過ごしみたいだったな。授業中に熱心にノート取ってんな思ったらその日の江藤の行動を記してるみたいだし。授業中にやるなよとか思ったけどあいつらしいっちゃあいつらしいんだけどな。

ただまぁ小学校の時には考えられなかったんだけど。

やっぱり江藤と出会ったからか。



江藤と出会ってから1年ちょいか。

ずっと一人で悶々してて見てるこっちが焦ったくなって色々けしかけたりしてな。

それにしても2年のこの時期に告白か。思ったより早かったな。俺的には1月とか2月あたりかと思ってたんだけどな。

宮野さんが色々したのだろう。多分本人は気付いてないだろうけど。

んで、答えを保留にされて以前以上に悶々としてるから江藤にはとっとと答えを出してもらいたい所なんだけどこればかりはどうしようも無いからな。感情の問題はそう簡単に人が弄っていいものじゃ無い。それは身にしみて知っている。


しかしあいつの場合悶々しすぎて夏休みの宿題に全く手をつけていない気しかしないな。

今はもう、8月の半ばだと言うのに。

ラインで送っても既読すらつかないのだから本当に1日悶えてばかりだろう。

仕方ないから直接行くとするか。




あいつのご両親はこの時期は逆に忙しいらしく家にいないらしい。共働きだ。

何をやってるのかは教えてくれなかったがな。

だからチャイムを鳴らしてもご両親方の迷惑にはならない筈だ。まぁ居てくれた方があっさり入れてくれるだろうから楽だろうけど。

まずは1回。当然の如く出ない。一応10秒待ってから2回目。今度は2回連続で鳴らす。

ここで少し反応する。

同じく10秒開けて3回目今度は長めで1回。3秒の間を開けて3回鳴らす。

多分そろそろ・・・あ、開いた。


「なんだ、やっぱりお前か。」

「まぁこんな鳴らし方をするのは俺くらいだろうしな。もはや夏の恒例みたいになってる節もあるし。そろそろ変えるか?」

「いいよ分かりづらい。それで?何の用?」

「んー、色々な。」


そう言いながら靴を脱いで部屋へと上がる。

別にこいつにお茶とか期待してる訳じゃないが喉乾いたな。どうせ出さない事はわかってるからちゃんと家から持ってきてる。持ってきてるから出さないのかもしれんが。


「んで、宿題は手付けてんのか?」

「……」


あ、目逸らしやがった。やっぱりやってないか。分かってたが。


「写させはせんが勉強見るくらいならするぞ。どうせ今の状況じゃ一人では手も付けんかったんだろう?とっとと済ませな。」

「…ありがと。」



あんまり素直には言えてないがな。大体心情は分かってるから何も言わんでおこう。


それから1時間半ほどぶっ通しでやらせた。カズにしては結構やった方だと思う。昔は30分で集中が切れてたしな。


「ふー、ここまで進めば一先ず大丈夫だろう。んじゃ一旦休憩とすっか。」

「長いよ。こんなに時間経ってんじゃん。どれどけやらせるつもりだよ。」

「お前が全くやってないのが悪い。」

「むぅ…」


さて、むだ話はこれ位で良いだろうか。

それじゃ本題に入るとするか。


「それでお前、江藤とはどうなったんだよ。」

「どうなったもこうなったも無いよ。ただ…来週会う。」


最近暑いですね。外に出たく無いです。

それにしても友達との距離感とかがよく分からないため何か大原がカズに対して友情以上のものを抱いてるような感じになってしまいましたが、そんなことは有りません。本当ですよ?

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