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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
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とある休日の過ごし方  その五

遠目でみんながいる事を確認しつつ近づいて行くと、みんなが座ってる中央には箱が置いてあった。

あんな物あっただろうか。ああ、宮野先輩の荷物の中に有ったのかな?でも流石にあのサイズの物は入らなかった気がする。


「おーい、カズ。早く来いよ。カモン!」


そんな事を考えてたら宮野先輩に呼ばれた。

気のせいか尻尾をブンブンと振ってるように見えた。犬か。犬だね。

そういや第一印象も犬だった気がする。やっぱり犬だ。

それは兎も角急かされたから少し急ぎ足で向かう。全力で向かったら転ぶからそれは回避。流石に今まで4、5回もやらかしたら僕だって学ぶ。ちなみにその4、5回は小学校の運動会が殆どだ。やっぱりあれへ危険だと思うんだ。精神的疲労も大きいし。



「それで、これはーー」


そう言おうとした時。





「「「「「「「ハッピーバースデーカズ(カズ先輩)」」」」」」」


実際には宮野先輩が小さくせーの、と言っていたがそこはご愛嬌。

それにしてもこれは・・・何というか、素直に嬉しい。

自分でも誕生日だということを忘れていたくらいだ。それを他の人が覚えていてくれたというのは嬉しい。特にその中に江藤さんが混じっているということが。例え江藤さんが覚えてくれていなくても祝ってくれただけで充分だ。

あぁ、もしかして江藤さんと宮野先輩しか見つけられなかったのはこれを受け取りに行っていたからなのかな。んで計画は宮野先輩。

そう言えばこの近くにケーキ屋があった気がする。来る時には通らなかったけど。

きっともっと色々考えられてるんだろうな。

本当、僕は。僕は幸せ者だ。


え、あれ、ちょっと待って。今喋ったの何人?7人だったよね。え、ってことは伊藤くんも言ってた?どっかから出てこない限りそうなるよね。思い返せば口も動いていたし。つまり声を発してた?

うわ失敗した。初めて僕の前で声を発してたくれたのに聞き逃した。江藤さんの声で耳の9割使っちゃってたよ。それ自体は悪いことでは無いんだけどさ。自然現象だけどさ。折角のチャンスだったのに…


「あ、あの。今のもう一回やりませんか?」

「何言ってんだ?それじゃあ意味が無いだろう。次はプレゼントだぞ。」


めっちゃ変な目で見られた。そりゃそっか。

まぁいいや。過ぎたことはしょうがない。

次の機会を楽しみにするしか無いか。


「私からはこれな。恥ずかしいから家に帰ってから開けてほしいかな。」

「私からはこれ。開けるのは何時でもどうぞ。」

「私はこれ。つまらない物だけど…」

「…」

「私達からはこれをどうぞ。」


自然と年齢順となった。まぁそこはヒエラルキーというか各個人の性格による順だろうけど。

一年生からは三人で一つのようだ。態度からして三上さんが買ってきたのだろう。で残りの二人は忘れてたかプライドか。どうでも良いけど。

というか伊藤くん何か言おうよ。さっきは言ってくれたと思ったのに。最大のチャンスだったのに。らしいと言えばらしいけど。


そして当然のごとく箱の中身はケーキだった。後で知ったけどあそこのケーキ屋美味しいけど高いと評判の店だった。それ普通じゃとか思うけど。切り分けるのどうするのかとか思ってたら宮野先輩の荷物の中から包丁が出てきた。

ってそれはまずいでしょう。何普通に取り出してるんだよ。あまりに自然すぎて一瞬見逃したわ。幸い誰にも見つからなかったけどさ。下手したら捕まるからね。

ケーキは評判通り美味しかった。値段は聞きたく無い。宮野先輩がいるからこそ買えたようなものだろう。


こうして僕の14歳の誕生日は僕の大切な記憶の一ページとなった。

ふと思ったのですがさゆりさんと江藤さんと三上さんってキャラ被りまくってるんですよね。それに登場する女性キャラは一人称私だし。当初宮野先輩だけは違う予定だったんですけどね。あと、江藤さんは「うち」とか。

そしてこれで終わりそうな休日ですがあと一話続きます。

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