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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
64/79

とある休日の過ごし方  その三

宮野先輩に連れられて到着した場所は通称東公園だった。通称と言ってもこの地域で言われてるってだけなんだけどね。

というかある程度の大きさの町だったら大抵東公園とか北公園とかはあるだろうから多分この町でしか通じないだろうし。

それはさて置き、公園で何をするのだろう。そもそも僕はこの公園に来たことが無いから何があるか知らないし。ここが東公園と呼ばれてるってことだってさっき三上さんから聞いて初めて知ったし。それで思い出したけどよく大原のやつが小学生の時に遊びに行っていた。初めの頃はよく僕も誘われたけど面倒臭くて断ってたらいつの間にか誘われすらしなくなった。まぁどっちにしろ行かないから別に良いんだけど。


「それで、ここで何をするんですか?」

「何って公園何だから遊ぶに決まってるじゃないか。」

「それはそうですけど」


というか決まってるのか。

他にも散歩とかあるだろうに。ああ、この人は散歩とかしないか。ランニングならまだしも。

東公園は公園と名付いているが、見たところ遊具などはあまり無さそうだ。

何をするのだろうと思ったが宮野先輩が普段より多く荷物を持っている事を思い出して大体予想ついた。

まぁ何でもいっか。既に何やら準備し始めてるし。


「取り敢えず、始めに鬼ごっこでもしよーぜ。」


一体その準備は何だったのだろうか。

既にレジャーシートが広げてあるのだが、もはやそれは放置なのか。

と思ったがそこに三上さんが座った。


「あれ、宮野先輩。三上さんは参加しないんですか?」

「何で本人じゃなく私に聞くのかっていう疑問がなくも無いのだがな…」


だって宮野先輩なら例え本人が嫌がっていても参加させるじゃん。僕を見れば分かる。

だからこの場合宮野先輩に聞くのが正しい気がした。


「彼女は体が弱いらしいからな。あまり無理をさせない方が良いと判断した。」

「なら僕も不参加ですね。」

「お前は全く問題無いだろうが。むしろもっと運動しろ、少年。」


この扱いの差は何なんだろう。雑にも程ごあるだろう。

まあいいや。どうせそんな事は宮野先輩に誘われた時点で分かってた事だし。


「んじょあ最初の鬼は私な。時間は10分間で最後に鬼だった奴は罰ゲームな。んじゃあ30数えてからスタートするからな。」


そう一方的に宣言して早速数え始めた。

というかいつの間にかみんないなくなってるし。上条君がまど近くにいるっちゃいるけどそれ位だ。他のメンバーはもう10メートル近くは離れている。早くね?

そんな事を考えてたら宮野先輩のカウントダウンが残り13になった。

あ、まずい。急がねば。

僕は大地の上を軽やかに駆け出した。



…はずだった。

僕が駆け出してから(宮野先輩の数えが正しければ)13秒。僕は約20メートル移動していた。ちなみにその頃にはもう既に誰の姿も見えなかった。あ、三上さんは別だけどね。

そして後ろを振り向くと宮野先輩が大きく手を振っていた。数え終わった合図なのだろうと思ってもっと遠くに逃げねばと思った僕は再び走り出した。その約7秒後にはもう既に捕まっていた。

あれれー、おかしーな?僕が20秒かけて走った距離をたった7秒で走られたぞー?

これは何かトリックがあるに違いない!

んな訳無いよね。知ってた。

ただ単に基本性能の違いだろう。ほら、宮野先輩って基本何でも出来るから。…それに僕は基本何でも出来ないから。

こうして始めから僕を鬼にするために宮野先輩が敢えて最初に鬼になったとしか思えない鬼ごっこが始まった。

久しぶりに宮野先輩を書いているとついうっかり部長さんと書いてしまうことな多々あります。やっぱり宮野先輩は部長さんのイメージがつよいですね。

ちなみに私は休日は図書館へ行くか家でダラダラしているかですね。遊びに行くのは疲れますし、そもそも行く相手がいませんから…

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