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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
53/79

部活紹介

さて、去年僕らが受けたように今年も部活紹介というものがある。

今年は二年なので、受ける側ではなく紹介する側だ。

本来これは三年生が行うものだが、ご存じの通り文芸部は絶賛部員不足中だ。

特に三年生は一人しかいない。

だから僕ら二年生組も駆り出された。

いや、まあ江藤さんと会える時間が増えるだけだから別にいいんだけど。


そんなわけで僕らは今部室にいる。

打ち合わせというか、どんな内容にするかの話し合いをするためだ。

副部長さん改めさゆり先輩が例として去年の内容を大雑把に説明してくれた。

・・・あれれぇ、おかしいなー。全く覚えてない。

あ、そうか。そういや内容は全くと言って良いほど見てなかったんだっけ。

あの頃は江藤さんと接触する機会を得るために必死だったな...なつかしい。

それが今ではどうだ。

1日に最低一度は必ず挨拶をする仲だ。

あれ?これって仲が良いと言えるのか?

...去年よりは進歩した。それでいいか。

ちなみにさゆり先輩が上の名前、要は名字ではなく下の名前なのは未だに名字を知らないからだ。

もしかしたら聞いたことあるのかも知れないけど忘れた。

ついでに宮野先輩の下の名前も知らないや。

というかこの人たち自分から名乗らないんだよな。

僕が知ったのも偶然に近い形だし。


それはともかく今は新入部員の確保だ。

僕としては別にいなくても良いのだが、今年は最低一人は入らないと部として認められないらしい。

結構ギリギリなんだな。文芸部って。

因みに今のところ二、三年生だけで最も部員が多いのは吹奏楽部だ。

なぜ吹奏楽部ってあんなに人気があるんだろう。

僕からしてみればどの部活も等しく価値があり、等しく価値がない。

つまりどうでもいい。

本来僕は帰宅部の予定だったし。

僕が文芸部に入ると言ったときの両親の驚きは異常だった。

感極まって泣いてたし。

僕の普段の行いのせいだろうなぁ。


思考が逸れたがどうしたら新入部員が入るか。

まあアピールポイントと、どれだけ印象的かが大事なのだろう。

印象はともかくアピールポイントか...

アピールポイントねぇ...

静かな環境、週二日とか?

なんかこの部活に人が集まらない理由が分かった気がする。

というか週二日をアピールしたら駄目だと思う。それこそ最後の手段だ。

さて、どうするべきか...


「朗読なんてどうでしょうか?」


その時突然江藤さんが言った。

彼女が言うには自分達で作った話を朗読するのはどうかと言う。

うん。さすがは女神様だ。とても良い意見を出す。

江藤さんの声も聴けるしね。

あと伊藤くんも。未だに声を聴いたこと無いんだよな。もしかして嫌われてる?

ところがさゆり先輩が言うには時間が五分以内と決まっているらしい。

そこに一応部の紹介も入れるから実質二分位だと言う。

つまりあまり長いものは作れない。

それこそページにして二、三ページ位だろう。星先生もビックリの短さだ。

問題はそれを誰が作るかだが...そこはさゆり先輩で良いだろう。

部長なんだし。


そんなわけで朗読の練習が始まった。

驚く事にさゆり先輩は1日で超短編を作ってきたが、それでも期日はほとんどない。

結構ハードスケジュールだ。

だが練習で江藤さんの声を聴けるのはやっぱり嬉しい。

日々の楽しみが増えた。


そして本番がやって来た。

どうしよう、思ってた以上に緊張する。

大丈夫かな。

その時、僕の緊張に気づいたのか、江藤さんがこちらを向いて微笑んだ。

あ・・・

僕の心の中の不安がすーっと溶けていくような感じがした。

うん、大丈夫だ。

自然とそう思えた。

因みに登場人物には僕と江藤さんとさゆり先輩だけだった。

また伊藤くんの声が聴けなかった...

今のところ伊藤くんが話す予定はありません。どうでもいいけど。

もっとどうでもいいですけど私は朗読は苦手ですね。

それ以上に劇も苦手でしたけど。

見るのは好きです。

次回は新入生が来ます。

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