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桜の舞う頃に  作者: 銀命
二年 一学期
52/79

クラス替え

四月


今日から再び学校が始まる。

春休みの間は宮野先輩が入学準備で忙しかったり、宿題が無かったりで結構だらけまくりだった。ある意味かなり幸せだったりもする。まぁ全く宿題が無いわけじゃないんだけど。今まで長期休暇はたいてい宮野先輩によって連れ出されていたからな。あの人がいないとちょっと退屈になるな...こればかりは仕様がないか。

そんなわけで久しぶりの学校だ。

江藤さんがいなければそうそう行く気になれない。


しかしそれよりなにより楽しみなのはクラス替えだ。

だって、ね。

もしかしたら今年こそ江藤さんと同じクラスになれるかもしれないんだよ。

これは楽しみになるじゃん。夢が広がるじゃん。

コホン。

あまり期待しすぎるのも危ないか。

期待して違った時の落胆はマジぱない。

そういやパナイ島と言うのがあるらしい。何という偶然か。

まぁそれはどうでもいいとして。

この季節になると一年前のあの日を思い出す。と言ってもあれ以来この季節は一度目だけど。

あの日。

僕は彼女に出会った。

僕の人生が一変したと言っても過言ではない。はず。

そんなことを考えているうちに校門の前についた。

さて、今年はどんな一年になるのだろうか。



さて、今僕はクラス分けの紙を手の中に持っている。

裏向きだ。

この結果によって僕の次の一年は大きく変わるだろう。

僕は大きく心臓を鳴らしながら紙を裏返した。

僕は・・・一組だ。

急いで江藤さんの名前も探す。

端から順に・・・あった。

一組だ!やった!

これで...これで僕の一年が幸せなものとなったのだ。

例え話せないとしても眺められるだけで十分だ。

一生分の運を使い果たしたかもしれない。まだ来年度分もあるから残っていてほしいところだけど。

ついにこんな日が来るなんて。どれだけ夢見たことか。

取りあえず一回深呼吸をしよう。


・・・よし。

多分少しは落ち着いた。

まだ高揚感は残っているけど少しはマシになったはずだ。

とりあえず一組へと向かう。

早く江藤さんに会いたいからな!

朝から会えるなんて!

あ、やっぱりまだ完全には落ち着いてない。

まぁいっか。

ちなみにどうでもいいけど大原も一組だった。

ほんっとにどうでもいいけど。


さて、一組についた。

ここに入れば江藤さんが・・・

そう思うと感慨深い。

あとちょっぴり緊張も。

大きく息を吸ってー、吐いてー、と言うのを四回ほど繰り返していたら後ろから背中を叩かれた。

ゴホッ。

いきなり叩いたら危ないじゃないか。しかも人が深呼吸してるときに。

どうせ大原だろう。

そう思って後ろを振り向いたらそこにいたのは知らない奴だった。

どっかで会ったっけ?

・・・うん。記憶にない。


「君がカズ君だよね?よろしくね。」


彼はそう言って教室の中へと入っていった。

どうやら初対面のようだ。

知らなくて正解だったっぽい。

というか名乗れよ。

そしてなぜ僕の名前を知っている。


まぁ彼のおかげで割かし落ち着けた。

結果オーライだ。

僕は教室へと入っていった。


教室では初めは出席番号順、要は名前順だ。

僕は大分後ろの方なので江藤さんとはかなり離れた席となっている。

それでも江藤さんが視界に入るから十分いいけど。

江藤さんはまだ来ていなかった。

彼女は基本的に始業時刻の七分ほど前に来ることが多い。誤差はプラマイ三分だ。

だから後二分以内に来るはずだけど...

あっ来た。

パッチリした目に整った鼻、姿勢、いつも通り完璧だ。

若干補正がかかっていると前に大原に言われたけど。気のせいだろう。

江藤さんは僕に気づくと軽く手を振ってくれた。

...撃沈した。

もちろん顔や態度には出さない。あくまで心の中でだ。

いや、この破壊力はマジぱないって。

これがこれから毎日続くのか。

そう思うと心に来るものがある。


僕のバラ色の一年はこうして始まった。

バラ色だといいな。

ようやく江藤さんのターンです。

去年はどちらかと言うと部長さんのターンでしたからな。

そして新キャラ登場です。

彼は思い出したらまた出てきます。

真面目系の世話焼きタイプのはずです。

それではこれからも宜しくお願いします。

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