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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 一学期
5/79

部活後

結論。

部活動中は話しかけるなんて出来ませんでした。


えぇ、もちろん僕のコミュニケーションスキルが低いのは認めますよ。何しろ同じ小学校の子は学年の4割程いるのに対し、僕が話せるのは今のところ片手で足りますからね。

でも、あの部長さんまで黙ってひたすら執筆している状況って怖すぎるよ。そんな所で人に話しかけるなんて出来るとでも。しかも部活動に関係ない話なんか。

そもそも初回の活動からこれってなんだし!説明!誰か説明プリーズ!

パソコンのユーザー登録だけしてもらってあとコミュニケーション無しってなんなんだよ。


とまあ心の中で愚痴った所でさぁ僕も執筆を始めますか。文句なんか言えないし。

テーマは今は特に出す予定はないから自由だと。ここで書いた物を勝手に出すのは基本自由だと。ただし、不定期で読み合いをするからサボるな、とのこと。

もちろん僕は江藤さんが休まない限り休むだなんて有り得ないけど。40度の熱があろうが来てやる。あぁでもそれだとうつす可能性もあるのか…悩ましい。


ちょっと話が脱線したが、結局話せたのは終わってからだった。

僕は一生分の勇気を振り絞り、江藤さんに一緒に帰ろうと誘った。ちなみに家の方向が同じなのは入学式の次の日には確認済みだ。今度きちんと家の場所を調べたいと思う。

そうすると、返事は何だと思う。なんと、


「うん。」


だ。そもそも初めて声を聞いたが、その声の可愛さと言ったらもうなんとも言えない。彼女は天使なのだろうか。しかもその返事の仕方も最高だろう。少し顔を赤らめながら背けつつ「うん。」だとかもうこれ以上のシチュエーションがあるだろうか。

眼福、眼福。いやこの場合は耳福か。


帰り道は少し沈黙もあったが、大分話せた。僕にしては頑張った方だと思う。聞いた情報はほとんどリサーチ済みだが、大事なのはそこじゃない。彼女が、彼女の声で、僕に向かって話しているのだ。これ以上の幸せがあるだろうか。いや、ない。



「じゃあ、私こっちだから。」


そう言って道を別れる時の残念さと言ったらもうそれだけで原稿用紙10枚は埋められる。書かないけど。また会えると思えなければ笑顔は作れなかっただろう。



「よーう、少年。幸せにやってるか!」


そこに現れたのは部長さんである。


「はぁ、いるのは気付いてましたが邪魔をされるのではと気が気でなかったですよ。」


嘘である。彼女の話に全神経を向けていたのでそんな余裕はなかった。


「なんだ、意外と隙が無いな。彼女の話を聞くのに全神経を向けていた様に見えたのだが。」


図星だ。意外に鋭いかもしれない。野生の勘なのだろうか。印象としては犬なのだが。もちろんそんなことは顔には出さないが。


「惚気るのはいいが、私が学校にいるうちにリア充化したら容赦しないからな。」


なんだろう。殺気のようなものを感じた気がする。やっぱりこの人は犬だ。


「じゃーな、少年!」


それだけ言うと、さっさと帰って行ってしまった。一体何がしたかったのだろう。

おかしい...これだけで投稿する予定じゃなかったのに。

予告詐欺となってしまいました。すみません。

カズが悪いのです。あんなに惚気るから。

次回こそ親睦会です。

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