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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 三学期
47/79

合唱コンクール 前編

今日から合唱コンクールの練習が始まった。

合唱コンは今から一か月後にある。

今日は先日クラスで話し合って決めた。

ものの見事に僕の意見は否定されたけど。

いや、まぁ僕の提案した曲にも問題はあったのだろうけど。

でもあそこまで全力で却下しなくても良かったんじゃないかとも思う。

やると決まったからにはちゃんとやるけど。


さて、練習が始まったのは良いのだが、練習が退屈すぎる。

まずどの時代にも必ず居るであろうリーダー的存在が仕切っているのだが、指示が曖昧だ。

もっとこう、はっきりと言えばいいのに。

恐らくよく分かっていないのではないだろうか。

さらに、クライスメイトの多くが自発的に考えていない。

彼女の指示に対して口答えしない、という点だけ見ればよいのかもしれないが要は言われたことしかできない状況ではないだろうか。

これは指示する人が良ければある程度は良いのかもしれないが、彼女ではむしろマイナスにしかなりえない。


さて、どうしたものか...

僕もあまり人前で意見したりするのは苦手だし、かと言ってこのままというのも決まりが悪い。

僕は別に優勝を狙っているわけでも何でもない。

ちなみに三年生がよく言っている最後だから頑張るというのもよく分からない。

最後だけ頑張れば良いのだろうか。

「終わり良ければ総て良し」という言葉があるがあれはそれまでも頑張ってこそ言えるのであって、最後だけきちんとやればよいという意味ではないと思う。

話が逸れたが、要は僕がこの言われるがままの状態のクラスに微妙にムカついていたりしているだけだ。


と、言うわけで。

僕は隣にいた子だけに言うことにした。

だが、そこが失敗だった気がする。

良く知らない人に話しかけちゃだめだってやつだね。

彼はわざわざ僕のセリフを全員に伝え、さらに僕の名前まで出しやがった。

いや、まあある意味では有り難いのかもしれないけどさ。

目立つじゃん。何のためにあれだけ長々と悩んだんだと思ってるんだってやつだね。

ちなみにその結果大分考えるようになっていた。僕なんかよりずっと。

彼らはキッカケさえあればどんなことでさえできるのだ。

子どもには無限の可能性があるのだから。

と無駄に達観したかのようなセリフを心の中でつぶやいているうちに話し合いが終わっていた。

あ、完全に聞き逃した。

なんかさっき話しかけた子が言ってきたけど適当に笑って誤魔化しといた。



さて。

僕がこっそり忍ばせて二組の練習の様子を録音してみたり、大原に言って録音してきてもらったりしているうちに早一ヵ月。

つまり本番である。

うわー無理無理緊張してきた。だってあれだけの人数の目が僕を見てくるんだよ。やだよ怖いよ。

別に僕のことを見ているわけではないということぐらいは分かってはいるのだけど、やっぱりこちらからそれだけの目が見えることが問題なわけでして。

もう帰っていいかな。

そんなことを考えているうちに始まってしまった。

僕ら一年は一番最初なのですぐだ。

三組だから割と後半とはいえ全体で見ればすぐだ。

うわ、吐き気が...


気が付けば二組の番が終わろうとしていた。

二組のは事前に何度も聞いているため聞き慣れてはいるのだが、それでもやはり女神の声は素晴らしいものだな。うん。

お陰で元気百倍だ。

その女神の表情も普段より微妙に青かった気もするが、そこは気にしないところだ。

さぁ、僕らの番だ。行こうじゃないか。

ようやく来ました合唱コンクール。

私もいろいろな思い出があります。

私は特に意見するわけでもなく端でさりげなく存在してました。

皆様はどうでしょうか。


さて、次回は後編。どちらかというと合唱コンが終わった帰りの内容です。

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