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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 二学期
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クリスマス  後編

それからしばらくして、僕らは店を出た。

僕は食べ終わったらそそくさと出ようとしたのに部長さんが長引かせた。

お金を払ってもらう立場だからあまり強く言えず、結局長居してしまった。

その後、カラオケへ行ったのだがこの時点で副部長さんが用事があるとのことで退場。

僕を含む四人で行った。というかこの部活って先輩少なくない?前はもう少しいたらしいけどなぜかやめてしまったらしい。やはり部長さんが原因なのか。


ここで江藤さんの歌声が聴けたらそれで十分だったのだけど、カラオケ初ということで興奮したらしい部長さんがひたすら歌って終わった。結局部長さんにつき合わされて一度だけ僕が歌っただけでそれ以外は部長さんがひたすら歌っていた。なんで初めて来たのにこんなに来慣れてる感があるのだろう。イメージと言い道中の完璧に道を覚えていることと言い。それどころか裏道まで知ってた。

ほんと不思議だ。

結局僕らはほとんど歌わなかったわけで。お金が無駄になった気しかしない。

それでも部長さんが一切気にせず全額払ってくれた。

怒るに怒れない。そのうえどこか憎めない。


そこで解散となった。

部長さんとしてはまだ行きたい場所があったらしいのだけど、久しぶりに見た執事さんが部長さんを抱えて行った。すごいな、あの部長さんを抱えていけるなんて。なんかいろいろ文句言われてたけど、まさにどこ吹く風といった様子で受け流していた。ほんとあの人はすごいと思う。


その後、伊藤君とは駅で別れた。

どうやら逆方向らしい。

そういや僕彼の家知らないや。どこなんだろう。

別に知りたいわけじゃないけど。

そんなことよりも大切なことがある。

今日がクリスマスで普段より人が多そうなものだけれど、たまたま時間が良かったのか運が良かったのか席に座ることができた。

江藤さんの隣の席に。

いや、もうほんと今日来てよかったと思えましたとも。

ありがとう、神様。あと部長さん。


ってなわけで今隣に江藤さんが座ってます。

座って最初の数分は舞い上がれたのだけど、座ってからしばらくして江藤さんがこっくりし出した。

のおおおお

うお、何これ。

そのまま僕の方に...いやいや、無理無理。そんなんなったらもう脳の処理機能が停止してしまう。

端だから逆側は心配ないけど。

ああ、もう次の駅で降りなきゃ。でもどうしよう。起こせない。

と、そのとき江藤さんが目覚めた。


「あっ...」


頭を抱えながらひたすら悶々としているときに目が合ってしまった。

うわ、これはこれで恥ずかしい。

どうしよう。


「えっと、降りるよ?」


おっと、いつの間にか駅に着いたようだ。

この間三分ほどあった気がするのは気のせいだろう。

うん。



「えっと。じゃあ、ばいばい。よいお年を。」


江藤さんの家との分かれ道に差し掛かった。

普段だったらこのまま分かれていただろう。

けれど今日はこのまま分かれるわけには行かないのだ。


「待って。」


僕が江藤さんを呼び止める。

ああ、もうどうしよう。心臓が鳴りやまない。

たった一言。それだけだ。

クリスマスなんだから不自然じゃない。大丈夫。


「これ、クリスマスプレゼント。」


照れくさくて顔を背けてしまった。

どうしよう。大丈夫かな。

ちらりと江藤さんの方を確認してみる。

そこには驚いたような顔があった。

数秒の間があり、


「ありがとう。これからも宜しくね。」


満面の笑みがそこにはあった。

あぁ、神様。

今日はとても良い日になりそうです。

お久しぶりです。

一週間かけた自信回です。

嘘です。全然自信ありません。


さて、気がついたらもう受験シーズンです。

受験生の皆さんは勉強しているでしょうか。

私はひたすら本を読んでいた記憶しかありません。

皆さんはほどほどに。

受験生の皆様の合格を祈りつつ。

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