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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 二学期
30/79

文化祭

気付いたら、もう十月になっていた。



十月には割とどの学校でもあるあの行事がこの学校でも行われる。そう、文化祭だ。

只でさえクラスの出し物のお化け屋敷の準備で忙しいというのに文芸部でもまた部誌の発行のために書かなくてはならないのだ。あぁ忙しい忙しい。

とは言ってもクラスでの出し物では僕は大したことはやらない。始めはやろうとしたのだが、みんなに必死に止められた。文芸部で忙しいだろうから、と。



最初は道具作りを手伝っていた。

教室の中を迷路のようにする為の壁を作るのだが、その壁に絵を描いていた。初めは遠慮して端の方を黒一色で塗っていたのだが、ちょっと楽しくなってきた僕は赤で手形とかを描いていた。初めはそれまでと同じように端に描いていたから見つからなかったが、だんだん描くスペースがなくなり真ん中の方へ移行しようとしたときにほかのメンバーに見つかった。謝ろうと思ったらほかのメンバーが顔を青くして「こっちはもう十分だから別のところでも手伝ってきて。」と言われた。

おかしいな。まだ塗り終わっていないところがあったはずなのだが、大丈夫なのだろうか。まぁ美術部員が大丈夫といったのだから大丈夫なのだろう。


僕はその子の言葉を信用して次は衣装係のところへ行ってきた。

チクチク、チクチク・・・あっ、針が指に刺さった。絆創膏はっと。

・・・あっ、今度は隣の子に刺さった。ごめんごめん。

そろそろ飽きて来たな~あっ、布が破けた。なんでだろう。

そんなことをやっているうちに飽きてきたのを見透かされたのか「もうここは十分だからね。ほかを手伝ってあげて。」と言われた。はーい。


最後は雑用をやっていた。主に買い出しなどだ。

「カズ―これ買ってきてー。」的なことを言われてメモ用紙とお金を渡された。なんかほかにも言われたけど、江藤さんは何をやるのかなーと考えていたら早く行って来いと追い出された。

ホームセンターに行って棚を見ていると、メモ用紙に書かれている商品よりも安い物があったから、どうせ同じものなら安い方がいいよなーと思ってそっちを買った。

そしたら教室に戻ったら、クラス委員長に「もうカズは何もしなくていいよ。むしろ何もしないで。文芸部の方やってきたら。」と言われた。

こっちにいても江藤さんに会える確率が低いのだからどうせならと思い、文芸部へ向かった。


部室にはすでに伊藤君がいて、パソコンに向かっていた。

何だ、江藤さんじゃないのかなどと思いつつ、僕も同じように書き始めた。確かに僕は若干締め切りが危ないのだから助かるのだが、クラスの方は本当に大丈夫だったのだろうか。まぁ僕に責任はないし、別にいいが。ノルマを書き終えたらあちらを手伝いに行こう。それにしても伊藤君はなんでこっちにいるのだろう。


そう思っていたのだが、書き終えたころにはすでにクラスの方も準備は終わっていた。

結構残っていたと思ったのだが、頑張ったのだな。と思った。



当日。

僕らのクラスの仕事は当番制となっており、僕は一番最後の受付だった。

正直言ってお客さんの最も少ない時間帯で、楽といえば楽だったが、退屈ではあった。たまに来るお客さんの相手ももう一人の子がやってくれるため、実質僕は何もやっていなかった。

僕に他校の知り合いはほとんどいなく、ましてや連絡の取れるものはほぼ皆無だったため、今回の文化祭に来ていた僕の知り合いは、たまたま来ていた同じ小学校だった奴が二名いただけだった。

文芸部の方はと言えば、場所が場所だけに文芸部員の知り合い(部長さんの知り合いがほとんどだったが)と、迷った人しか来なかった。無念。

来年はもっとポスターを増やそうっと。

文化祭でした。

カズはとても不器用でした。そして鈍感でもあります。

本人に悪気がなく頭の痛いクラスメイト逹...お疲れ様です。

次回は生徒会です。

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