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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 一学期
27/79

遊園地5

僕は部長さんや江藤さん達と別れてからの事を話し終え、ゆっくりと息を吐いた。

今思えば無闇に探し回らずにベンチで待っていれば良かったのだろう。

でもなぁ。部長さんなら僕のこと忘れて遊び回りそうだからな。下手したら気付くのは帰るころとかになりかねない。

それにだいぶ責任を感じているように見えたから少しでも元気になってもらう為に遊んでいてもらったのに、僕を見つけた時の様子からして元気になりすぎだろう。

まるですっかり忘れていたかのように遊んでいたのではないだろうか。

そういえば部長さん達はどこに居たのだろう。


「少し歩いてからコーヒーカップに乗ってましたよ。」


副部長さんが答えてくれた。

僕は先ほどお世話になったパンフレットを見た。

コーヒーカップ、コーヒーカップっと。

あった。

思ったより近くに居たんだ。

むしろ僕の方から遠ざかったようだ。

というか合流出来なかったのだからお世話になったと言えるのか...?

いや、迷いはしなかったのだから十分お世話になったか。


「それじゃあ合流できた事だし、次の乗り物に行こうぜ。」

「いや、その前に何か食べましょうよ。そろそろお昼時ですし、何よりさっき歩き回って疲れました。」

「そんなに歩いてないだろう。でもまぁ確かにそろそろお昼時だし行くとするか。」


いや、だいぶ歩いたから。五百メートルぐらい。

僕にとっては十分過ぎる量だ。




そうして遊園地内にある一つのレストランに来ていた。

割り勘で良いと言ったのだが、部長さんが譲らなかったため部長さん持ちとなった。

そういえばこうして五人でご飯を食べるのは初めてだな。

なんか名前は忘れたけど、ご飯を食べながら話すと普段は話さないような内容もしゃべるという心理学的な内容があった気がする。

たしか緊張が緩和されるからだっけ。

という事は普段聞けない江藤さんの話も聞けるのかな。

そう思うとワクワクしてきた。


全員が決まった事を確認してから部長さんが店員さんを呼ぶ。

部長さんから順番に注文していった。

あ。伊藤君は指で指すだけでまた声を出さなかった。本当、いつになったら声を聞けるんだろう。

少なくても卒業式での呼名の返事では聞けるか。

聞ける・・・のかな?

まぁそのうち聞けるか。


しばらくして全員の料理が運ばれてきた。

ちなみに僕は江藤さんと同じものだ。

それなら話のきっかけにもなるしね。

そんなわけで食べ始めるんだけど...

会話がない。

もともとこのメンバーって進んで話すようなタイプじゃないから、部長さんが話し出さないと会話が生まれないんだよね。

それで頼りの部長さんは静かだし。

地味に育ちは良いからな。普段があれだけど。

結局無言の昼食は十五分続いた。


その後もいろいろと乗った。

特に特筆する事はなかったから割愛するけど。

あった事といえば部長さんが叫んだり部長さんがはしゃいだり。

要は何もなかった。

けどまあ江藤さんも楽しそうだったからよかった。

普段より口角がわずかに上がっていたし。

そんなこんなで最後にと観覧車に乗った。

遊園地の定番だな、これも。

五人だからちょっと狭い。

けれどもそこから見た夕焼けは、とても綺麗だった。

町が焼けているかのように真っ赤になっていて...

今日来て良かったなと思えた。

またこのメンバーで来れたらいいな。

遊園地編終了です。

いつになったら伊藤君の声を聴けるのでしょうか。

それと今更ですがこの遊園地編は三月二十五日に大きく改変しています。


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