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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 一学期
23/79

遊園地

夏休みラスト一週間



八月最後の週となった今日、僕は普段以上に早く起きていた。

もちろん、ここ最近も江藤さんの観察を毎日行っていた為にやはり早く起きていたけど、今日はそれ以上に早く起きていた。あくまで僕基準だけど。

それはなぜかと問われれば、答えてあげるが世の情け。江藤さんと待ち合わせをしているためだ。

というかそれ以外で早起きする理由なんかないし。


これが江藤さんとの二人きりだったらもっと喜べたんだろうけど、残念なことにこれは僕の提案でなく部長さんの提案だったからほかの部員もついてくる。まぁ二人きりだったら僕が緊張しまくって話せなくなりそうだからちょうど良いと言えばちょうど良いのかもしれないけど。以前に比べて話しかけやすくなったとはいえ、緊張することに変わりはないのだ。その上、長時間二人きりとか無理...

というわけで文芸部のみんなで遊びに行くことになった。

場所はかの有名な遊園地、センディーランドだ。


今日も七時に学校に集合と言われている。これはとても迷うところだ。

前回七時に行ったら三十分待たされたし、かと言って今回は二十分ごろに行ったら逆に遅れだと言われそうだし...

まぁ遅れるよりかは早い方がいいか。七時に行こう。



というわけで七時。

僕は学校前に着いた。

学校が見え始めたとき、既にほかの部員がいた。早いなーと思いながら行くと、ほかの部員が冷たい視線を向けてきた。何故だ。


「おーカズ。二十分も遅れるとは良い度胸してんな。」


なぬっ。僕は時間道り来たぞ。まさか嵌められたのか!


「僕は七時って言われて......すみませんでした。」


言い返そうとしたが、できなかった。周りの視線が冷たくなる一方な気がした。

酷い...部員みんなが僕を苛めるよう。

今もこうして僕がいじけている間にみんなで僕を置いて行こうとしてるし。

さすがにこの時間に学校まで来て何もせずに帰るわけには行かないからついて行くけど。

正しくは江藤さんがいるから、だけど。


何となく予想はしていたが、やはり移動は部長さんの実家の車だった。

長いから部長さんの車でいいじゃんとも思うが、そう言うと部長さんが割と本気で機嫌を悪くするから言えないのだ。

それにしても運転手さんの腕が良すぎる。前回の経験から本を読んでも大丈夫なんじゃないかと思って持ってきてみたが、普通に読めた。というか今更だがなんで僕が助手席なのだろうか。碌に江藤さんの観察ができないではないか。まさかそこまで考えて部長さんはこの配置にしたのか!殺生な!まぁ単なる偶然だろうけど。


気付けばそこは、センディーランドだった。いつの間にか寝ていたようだ。

というかこんな近くに停めて良いのだろうか。なんとなく感じる罪悪感からどことなくこそこそと車を降りてしまう。それに対して部長さんはこれ以上ないくらい堂々としている。

これがお金持ちと庶民の差だと言うのか。いや、性格の差か。実際大原だったら部長さんと同じぐらい堂々としてそうだし。

ていうかすでにここまで注目されてたらもうこそこそも堂々も無い気がしてきた。

そう思うとこそこそしてたのが損な気がしてくるから不思議だ。


僕らは列に並んだのだけども、これがまたとても疲れた。

江藤さんと伊藤君が本を読んでいるから僕は江藤さんを観察していようと思ったのだけど、部長さんが邪魔してくるのだ。

こっそり写真を撮ろうとするたびに部長さんが話しかけてくるのだ。


「ねーねー今日は何乗る?」

「お昼はどこで食べる?」

「まだ開かないの?」


まるで子供だ。今更か。

そんなこんなで一時間くらい経っただろうか。

センディーランドが開園した。

徐々に人の流れが進んでいく。

未だに江藤さんたちは本から顔を上げない。

それはさておき僕らも流れに沿って進んでいく。もちろん江藤さんたちも付いてくる。

さあ、楽しい遊園地の時間だ。

遊園地に入るところまでしか進みませんでした...なぜだ。

それにしても本人のせいでも無いのに冷たい目で見られるカズ・・・ちょっと可哀想。

もうしばらく遊園地編となります。

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