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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 一学期
14/79

合宿前夜

七月最終日



僕は内心踊りまくっていた。ちなみにドジョウすくいだ。

というか、身悶えて何回か軽く叫んだし。

一体何度荷物を確かめたことやら。



しかし、今日一日をどう過ごそうものか。夏休みの宿題はほとんど最初の一週間で終わらせたし。僕だってやるときはやるのだ、江藤さんの為なら。

だが、あくまでほとんどだ。唯一残っているもの。皆さんも覚えがあることでしょう、理科の自由研究だ。

自由と言われる方が辛いのだ。せめて何かテーマさえ与えてくれれば幾らでもやりようがあるのに…

ちなみに、江藤さんは地球のでき方だそうだ。以前図書館でたまたま見かけた時に調べていたから話を聞いたら自由研究の題材なのだそう。出会ったのはたまたまだ、たまたま。

さて、僕の自由研究の題材に関してだが…悩んでいても仕方ないので、ここは相談するに限る。相手は・・・大原でいっか。


というわけで大原んちである。

大原はといえば、不機嫌そうながらもしっかりともてなしてくれる。そう、日本人に大切なのはおもてなし精神なのだ。大原を見ながらそんなことを考えていた。


「んで?何のよう?俺も忙しいんだけど。」

「あれ?言ってなかったっけ?自由研究に関してなんだけど。」

「聞いてないわ!ずっと江藤さんの夏休みの行動を語ってたわ!」


あれ?おかしいな。まあいいや。こいつに江藤さんの素晴らしさがより伝わったんなら。

まあ僕としてはいつまでも江藤さんについて語っていても良いんだけど、そろそろ大原が帰らせようとしてきたから本題に入る。


「まあぶっちゃけ自由研究の題材が思い付かないからテーマくれってだけなんだけどね。」


一文で説明済んだ。僕の悩み軽いな、おい。


「江藤さんの観察日記で良いじゃん。」


おお!それは考えつかなかった。大原にしては良いアイデアだな。よし、早速帰って作ろう。


「って、いやいや。何本気にしてんの。そんなんやったら周りから引かれるだけだぞ。流石に自重しような。」


駄目なのか。つまらない。

まあ江藤さんの観察日記だったら既に出来ているからそれを出すだけで楽だと思ったのだが…世の中そう甘くないか。


「明日から合宿なんだろ。だったら行った先でしか出来ないことでもしてきて纏めれば?」

「いや、合宿って言ったって部長さんちだよ。どうせ同じ市内なんだから大したことないって。」

「文芸部の部長といえば宮野先輩だろ?あの人の両親凄いお金持ちで、別荘とかも持ってるらしいぞ。」


えっ。あの人宮野って言うんだ。そしてお金持ちらしい。なんという新事実。

だとしたら何処に連れていかれるのだろう。学校前集合としか言われてないんだけど。

何処に行くか分からないのに何やるか決められないだろう。


「まあ行った先で考えれば良いんじゃないの?」


それもそうだな。

とりあえずスケッチブックとか色鉛筆とか持っていけばいいか。

最悪部長さんに借りればいいし。


そんな訳で僕の荷物が途端に増えた。

お母さんに話したら手土産だと言って色々買い物に出掛けてきて、我が家では絶対に見ない品々をたくさん渡されたのだ。

その他にも失礼の無いようにだとか散々言われた。


そうして七月が終わった。


前日の話です。出発までたどり着きませんでした。

部長さんの家庭事情についてはいつ出すか悩みましたが、今回少しだけ出してみました。

案外身近にお金持ちは居るものです。羨ましい。

次回こそ出発します。

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