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桜の舞う頃に  作者: 銀命
一年 一学期
1/79

出会い

僕は恋をした。

それは、初恋というものだった。



桜の舞う春。

中学に入学したての僕らには、希望や楽しみといった感情が溢れていた。

いや、彼らと言った方が正しいかも知れない。

なぜなら僕には憂鬱にしか思えなかったから。

また、つまらない日々が始まる。

そう思うと憂鬱にしか思えなかった。


そんな中、彼女はそこにいた。

クラス分けの紙を見つめて、ただじっと立っていた。

何も感じていないかのような無表情で。


僕は何に惹かれたのだろうか。

今でもよく分からない。

彼女が視界に入った途端、すべてを彼女に奪われた。音も、目も、心も、時も。



どれぐらい経ったのだろうか。

彼女が動き始めたことで、僕もようやく現実を思い出した。

彼女は何組なのだろう。名前は。趣味は。

彼女のすべてを知りたくなった。


中学校生活も悪くはない。そう思えた。




振り分けられたクラスへと向かい、歩いていく。

視界の中には彼女がちゃんと入ったままだ。

人は多いが僕には彼女を見失うことはなかった。

彼女は2組の教室へと入って行った。

僕のクラスは3組だ。

同じクラスでないことを残念に思いつつ、後ろ髪を引かれる思いで2組を通りすぎた。



さて、どうしよう。

クラスが違っては話しかけるのは不自然だ。

2組ずつ合同の授業でも3組は4組とだし、全クラス合同授業なんてそうそうない。


となれば一番ベタだが確かな方法でやるか…

2組のメンバーは・・・いた。

大原俊平(おおはらしゅんぺい)。僕と同じ小学校出身だ。

もともと仲は良かった方なので、話しかけても自然ではあるだろう。


休み時間になった。

各人思い思いに過ごしている。

本を読んでいる人、同じ小学校の人と話す人、はたまた違う小学校の人に話しかける人。


僕はクラスをでて、水を飲みにいく。

そこで大原を見つけ、話しかける予定だ。

大原は出席番号4番だった。だとしたら一番ドアに近い列だろう。


だが、誤算があった。

大原は他の人と話していた。

よく考えれば十分あり得る可能性だった。

しかし、同時に嬉しい誤算もあった。

彼女は席に座って本を読んでいた。

その席は大原の斜め後ろだった。つまり、出席番号は女子の5番だ。


早速教室へ戻り、クラス分けの紙を見る。2組の35番。

あった。

名前は江藤琴音(えとうことね)

二作目ついに投稿です。

ラブコメを書くのは初なので、お見苦しいところもあると思いますが、どうぞ宜しくお願いします。

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