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1話

頑張って書きましたので宜しくお願いします。



「ユ、ユウ君そろそろ帰ろう」



小さな声だけど鈴の鳴るようなきれいな声で、日向が俺を呼ぶ。

こいつの名前は神崎(カンザキ) 陽向(ヒナタ)、幼稚園からずっと一緒の幼なじみた。

背が低くて片目を前髪で隠している。胸も尻もペッタンコな奴だけど、うるうるした目で上目遣いに見ら れるとかなり可愛い。

顔も整っているのにいつも下を向いている。

部活には入らず帰宅部である。

俺に話す時だけ上を向いて話してくるので、結構可愛い顔を見られるのはちょっと得だ。


因みに俺の名前は一条(イチジョウ) 悠人(ユウト)

どこにでもいる普通の学生。

ちょっと足が速いのが自慢だがそれ以外は普通で、成績だって中の下くらい。

少し変わってるとすれば叔父から、剣術を教わっているくらいで、太刀と小太刀を使った剣術で、現代じ ゃ使い所ねぇだろと思っている。

半ば無理矢理毎日やらされるおかげで、日課となってる。

小さい頃からやっているからか、この前叔父に、


「お前強すぎ免許皆伝ね」


なんて言われたが、正直叔父が弱いだけだと思う。

こんな日課が在る為、部活には入らず帰宅部を続行中である。

そんな話をしていると、後ろから声がかかった。


「今日は僕も一緒に帰ってもいいかい悠人?」


そう言ってきたのは、俺の親友の霧生(キリュウ)カナミだ。

女顔の甘いマスクに優しい笑顔を浮かべている。声も男では高い方で、髪も襟足を伸ばし縛っている。

こいつは弓道部に所属している為、あまり、一緒には帰れないことが多い。

弓道の実力は折上付きで、全国2位の実力者だ。

高2から入って始めたのに今じゃ弓道部のエースだ。

それに、成績も入学してからずっと学年1位を譲らず取り続けている。

こいつとは小学校からいっしょだなのだが、昔から高スペックの超人で、廻りから神童なんて呼ばれてた 時期もあった。

それもあってか、こいつは虐められたていたが何も言わずに黙って虐められるだけだった、そんなのが嫌 で俺が止めに入り、ボロボロになりながら助けたのがこいつとの出会いだ。まあ、俺がボロボロのボコボ コにされたのをあいつが見ていきなり怒り出して、全員返り討ちにしたのだが。

そんなことがあって友達になり、今じゃ親友と呼べるようになったカナミに


「久々だな、今日は部活ないのか?」


「うん、ちょっと顧問の先生が用事で居ないから皆で、サボっちゃった」


「ほ~、大会上位入賞校がいいのかね~」


「まあ、たまには息抜きも必要だよ、1ヶ月は大会ないしね」


「そうか、陽向も一緒だが別にいいか?」


と聞いてみる。


「構わないよ、陽向ちゃんと一緒だと僕も嬉しいしね♪」


素で格好いいこと言うんだよなこいつ。


陽向にも確認を取ろうと見ると、


「せっかく二人きりに・・・」


小さな声で下を向いてボソボソ何か言っていた。


「うん? 陽向、どうかしたか」


と聞いてみる。


「な、なんでもないよ、き、霧生君も一緒でいい」


「ありがとう、陽向ちゃん」


「い、いえ」


こいつら小学校から一緒なのに、いっつもギクシャクしてるように感じるんだよな。


「そっか、なら、ゲーセンよって帰ろうぜ」


少しだけ陽向が寂しそうにしてたんで御機嫌をとりますか。


「陽向、今度お前が言ってた美味いクレープ屋一緒に行こうぜ」


「え?・・・あ!、う、うん!」


珍しく笑顔を浮かべた陽向をみて少しドキッとした。

照れ隠しに頬をかきながら教室を出ていった。




靴箱で靴に履き替える際に、ドサッと手紙が落ちてきた。

勿論、俺のではなくカナミのからだ。


「毎度、毎度だがこの時期は特にすごいな」


「まあ、新学期だからね、今日は何時に寝れるかなあ」


「頑張れ、リア充!自業自得!」


「酷いよ~」


少し苦笑いをしつつ、鞄から紙袋を取り出し、ラブレターの山を切り崩していく。

カナミは甘いマスクと優しい性格で女にモテる。モテまくる!!

重要なことなので二度言いました!!

特に新学期、新入生が入ってくると何時もの3倍にもラブレターが増える。

結構なマンモス校であるうちは生徒数が半端ない一学年で生徒数4桁を越す。

そんな中でこいつは、この紙袋いっぱいのラブレター全部に返事を書き、申し訳ないけどと言いながら直 接渡して断るということをしている。そんなやつがモテないはずがない。

こいつが何で誰とも付き合わないかは知らないが、この前も、俺らの高校に隣接している大学のお姉さん から婚姻届付きで告白され、ちょっとした騒動になった。カナミが何かを話したら最終的にそのお姉さん は清々しい笑顔で帰っていき、今では普通に連絡を取り合う友達らしい。

もう凄いとしか言いようがない。


そんな俺たちは校門出て、桜が降り散る坂を下り、ゲーセンで遊び、ちょっとした買い食いをしながら、

ある工事現場を通り過ぎようとしていたその時、それは起こった



どうだったでしょうか?長いかなと思い、異世界前なのに分けることにしました。

次でやっとこさ、異世界に旅立ちます。御待ちを~

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