表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/38

みなもの想いⅡ 彩果の両親への憧れ

 まさか彩果が私の不倫を疑うだなんて……そんなに大星と仲良くしてるように見えたのか?

 

 私は、何故か彩果の実家で環瑠さんの作るカレーを食べる事になった。仲直りしたら食べに来いと、約束していたらしい。別に喧嘩なんてしてないんだけどな。彩果が勝手に勘違いしただけなんだけどな。


 「みなもちゃん、良かったわね、彩果ちゃんと仲直りできて!」

「えぇ……まぁ、心配かけたみたいすね」

「えへへ、みなもが不倫する訳ないのにね」


 お前が勘違いしたんだろうが、何を他人事みたいに言ってるんだ……だけど彩果の顔を見ると怒る気にもならない。私の可愛い嫁の顔には、いつも癒されている。


「環瑠さんのカレーを食べるのは、久しぶりですね。できれば毎日食べたいくらいですよ」

「食べにきてもいいのよ? 振る舞ってあげる!」

「……できればカレー以外も食べたいっすね、環瑠さんの料理は、どれも美味しくて、勉強になりますから」

「みなもはねーママの料理を勉強して、自分でも作ろうとしてるんだよ」

「あらら、そうなの? じゃあ特別にレッスンしちゃおうかな……」

「それは是非ご教授して頂きたいですね! 環瑠さんの料理スキルを、自分のものにしたいんで」

「分かったわ、今度、特別講習をしてあげるわ」

「ありがとうございます」

「みなも、そんなに料理の腕を上げたいんだね」

「当たり前だろ、お前の為でもあるんだからな」

「あれ? そうなの?」


 そうだ、私は料理の腕を上げて、彩果を幸せにしたいんだ。私の可愛い嫁を満足させたいんだ。

 妻の胃袋を掴むのは、当然の事だろ。


「お待たせ! カレーライスよ」

「相変わらず環瑠さんのカレーは美味そうすね、いや美味いんすけど、なんつーか……見た目から違うって言うか」

「見た目も良くて味も良い、みなもの作るカレーとは大違いだね」

「どういう意味だよ、私のカレーだって美味いだろ」

「美味しいけど、野菜をぶつ切りするから、ゴロゴロしててバランスが悪いって言うかさ、見た目で損してるよ」

「美味いんだから良いだろ。それで不味かったら、目も当てられねぇよ」

「ママのカレーは、野菜も綺麗にカットされてて、食べ易いもんね、甘くて食べ易いし」

「確かに……私は辛いのしか作らないからな……彩果は甘口が好きなのに……」

「それも私が教えてあげるわ、今は食べましょう」

「いただきます!」

「うーん、美味しい!」

「流石環瑠さんのカレーだな、私が作るカレーとは大違いだ」

「沢山作ったからね、おかわり自由よ」

「ありがとうママ」


 朝はパエリア、夜はカレー凄い食生活だ。しかし大星の奴。本当に私の高校時代の事を話すつもりなのか、口封じする訳にもいかないし……どうしたものか。まぁ彩果になら知られてもいいかな、私の黒歴史を。私の駄目な所も好きでいてくれる彼女には。


「美味しー!」


 彩果が食べる顔は可愛い……ずっと見てられる。この笑顔を守りたい。そしてもっとこの笑顔をして欲しい。だから私は、もっと料理の腕を上げたいんだ。

 環瑠さんの料理で笑顔になる彩果。私の料理でも、同じ様に笑顔になって欲しいから。

 もちろん私の普段の料理でも笑顔になってくれる。だけどまだまだ実力不足だ。もっと笑顔にできる。私はその笑顔が見たいから、料理のスキルを磨きたいんだ。彩果の笑顔を引き出したいんだ。独り占めしたいんだ。現状、環瑠さんにしか引き出せてないからな。

姑に嫉妬してしまっている自分がいる。


「みなもちゃん、焦らなくて良いのよ、自分のペースで良い。彩果ちゃんは、逃げたりしないもの」

「え? あっ……はい」

 

 思考を読まれた……流石環瑠さんだ、私の考えてる事なんて全てお見通しという訳か。でもこの人は味方だ。遠慮なく甘える事にしよう。環瑠さんと花織さんは、私にとっての憧れの夫婦なんだから、彩果と私も、二人の様に円満でありたいからな。


「えへへーみなもー」


 彩果の笑顔は、私にとって何よりも癒しだ。彩果の為に、私はもっと自分を磨かないと……愛する妻の為にもな……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ