回復を信じるしかなかった日
手術後1日目
朝から熱が下がらない。
14時過ぎ頃には脈も早く、しんどそうなので、鼻につける酸素の管がまた取り付けられた。
手術の影響とはいえ、しんどそうな我が子を見るのはつらい。
「早く元気になれよ」
そう言葉をかけてやることしかできなかった。
手術後2日目
採血と点滴を頑張り、抗生剤の注射も頑張った。
薬が効いたのか熱は下がり、少しずつだが回復の兆しが見えてきた。
たまに起きては、不機嫌に泣いている。
「侑ちゃん、ごめんな」
今日も言葉をかけてやることしかできない。
手術後3日目
手術の時から今日までの経過を踏まえて、今一度、先生から話があった。
「やはり、気管切開か、喉頭気管分離術を検討されてはどうですか?」
心臓を直接殴られるような衝撃が走る。
こんな状態の侑也に、さらに手術を施すなんて、今は考えられない。
せめて元気になってから……と、今回も話は延期させてもらった。
先生たちも、好きで言っているわけではないのは分かる。
状態、状況、今後の展望、すべてを鑑みての提案なのだろう。
しかし、本当に今なのか?
退院してから手術前までは、無事に過ごせていた。
そう思いながら侑也を見てみると、なんとか寝返りをしようと頑張っていた。
まるで、
「僕は元気です。大丈夫です」
そうアピールしているように見えた。
まだ痛いだろうに……。
僕たちは、こんな子どもに心配をかけるような顔をしていたのだろうか。
僕たちの迷いは、侑也に必ず伝わる。
侑也を不安にさせるわけにはいかない。
侑也の回復を信じて、今日も声をかけて家に帰る。
「無理するなよ。」




