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小さな足跡の記録  作者: こう
新たな恐怖 原因不明の不安

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手術の日

7月2日

手術日前日、侑也は入院のため病院へ入った。

幸いなことに、侑也の体調は崩れることなくこの日を迎えることができた。


「侑ちゃん、明日は頑張ろうね」


侑也に声をかけると、ベッドの上でコロコロ転がりながら笑顔を返してくる。


僕、頑張る!のアピールだったのか、

わーい!またここへ遊びに来たぞー!だったのかは不明だが、楽しんではいるようだ。


術前説明でも、同じように元に戻ってしまう可能性を示唆された。

その時は、


手術なんだから、どんな小さな可能性でも説明しておかないといけない。

先生の義務的な話なのだろう。


そんな思いで聞いていた。


手術日当日。

僕たちは侑也のいなくなった病室で、心配しながら待っていた。

手術自体のリスクは低いらしい。

でも、身体にメスを入れることには変わりない。


「どうか無事で」


祈るように待っていると、案外早く戻ってきた。


先生から説明を受ける。


「手術は無事に成功しました。

ですが、つながっている管の長さがギリギリで、今は伸び切ったゴムのような状態で留めてあります。

特に片側がいっぱいいっぱいで、もしかしたら本当に戻ってしまうかもしれません」


じゃあ、何のための手術だったのか?

そう思ったが、無事に終わったことの喜びの方が大きく、寝ている侑也に


「よく頑張ったな」


と声をかけ、安堵感に包まれていた。


夕方から翌朝にかけて熱が出た。

手術の影響だろうと、解熱剤の座薬を使用しながら様子を見る。


たまに目覚めては不機嫌になり、また寝る。

それを繰り返している。


こんな小さな身体で、何度の手術に耐えてきたのだろう。

もうないといいんだが……。


そんな願いを込めて、寝ている侑也の頭をそっと撫でてやった。

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