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小さな足跡の記録  作者: こう
新たな恐怖 原因不明の不安

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穏やかな日々に、また一つ

6月26日

退院してからの毎日は、侑也に特に変わったことも起きず、楽しく過ごせていた。


家族で買い物に行けば、あれもこれもと興味を示し手を伸ばす。そんな姿に祖母はついつい甘やかしてくれる。

家にいれば、ゴロゴロと転がり回りサークルの中を大冒険。床に向かって杭打ち機のように頭を打ち付けたりもしている。

パネルマットが敷いてあるとはいえ、かなりの勢いで打ち付けているので、


「侑ちゃん、そんなにしたら痛いよ?」


と、止めるのだが本人は大笑い。

振動で音も伝わるし、パネルマットの弾力が楽しいのか、癖になる遊びのようだ。

心配で見ていられない親の気持ちを尻目に、隙あらば「ゴンゴン」している。


1日の吸引回数も落ち着いてきて、家族3人揃うことの喜びを噛み締めていた頃、退院して初めての定期通院の日が来た。

今日がその日だ。


身長 66.8cm

体重 6655g


生まれた頃から比べると、随分成長したものだ。

吐いてばかりいるのに、ちゃんと吸収もされてるんだな…。

そう実感しているところで、診察室に呼ばれた。


先生も気になっているであろう自宅での様子を話す。生活リズムも整い、なんとか無事に過ごせている事を話すと、先生も笑顔で侑也に話しかけてくれた。


「もう吐いちゃダメだぞ。ゲボ禁止ね」


侑也も真面目な顔で聞いていたように見えた。

もうすぐ2歳になるのだ。真剣に聞く事を覚えたかな?そう思ったが…すぐにベビーカーの上でモゾモゾしだした。ベルトで止められるのが嫌のようだ…。


降ろせー!遊ばせろー!とはしゃぐ侑也を見て

もうちょっと先かな…。と思い直した。


先生は真剣な顔に戻り、話しかけてくる。


「保留にしていた停留精巣の手術、今状態が良いならそろそろやりましょうか」

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